王(ジェネレイド)-遊戯王OCG

王の前書

こんにちは、はじめてnoteを書いてみようと思いました。小鳥遊です。
最近遊戯王マスターデュエルをはじめて、王(ジェネレイド)テーマにドップリハマったので思考の整理も含めて書き散らしていきます。

王の概要

こんなものを開いている時点で知ってる人が多いとは思いますが、この手のものではお決まりなので一応書いておきます。
自分も詳しくは知らないんですけど、遊戯王の歴史の中では古すぎず新しくもないなんとも言えないテーマの一つらしいです。
様々な種族の王様をイメージとしたモンスター12体から構成される、まあアイドルユニットみたいなもんですね。
「王の舞台」というフィールド魔法からどんどん展開していくので、これはアイドルです。

また、同じ名前のカードは場に一枚だけしか存在できない制約が全てのカードに課されています。
王は常に一人……ということでしょうか?

それでは、12人をそれぞれ見ていきましょう。

王の解説

・通常モンスター

王の影 ロプトル

レベル4、攻撃守備1,500。唯一通常召喚が可能なジェネレイドです。
唯一のレベル4にして彼の役割と柔軟性はジェネレイド中トップ。その効果は以下の二つ。

「自分のジェネレイドモンスターの攻撃守備力を相手ターン中1,000上げる」
「自分のジェネレイドモンスターを一体リリースし、デッキのジェネレイドモンスターと入れ替える」

これです。
いやもうほんとに偉い。天晴。
上の効果ですが、味方の安定感の底上げになります。4,000超えの融合モンスターなども珍しくないゲームですが、そこに喰らい付いていけなくもない、シンプルにキャラパワーを上げてくれる効果です。
そして下の効果。自分をリリースしてマルデルを召喚から王の舞台をサーチ(後述)はもちろん、相手ターンに余ったジェネレイドトークンを有用なレベル9に変換したりなど割とやりたい放題。まさしくジェネレイドの頭脳と呼べるカードです。

見た目についても触れておきます。
シンプルにイケメンですね。身内からはシュルクだのなんだのと言われていますが、そもそもシュルクかっこいいですし。
なんかジオウのウォズみを感じるのは自分だけでしょうか?

王の呪 ヴァラ

レベル9、攻撃守備2,500。これ以降のジェネレイドは皆レベル9になります。
彼女はなんと言っても効果が偉い。こちらも二つ。

「このカードが手札・墓地にある時、手札から他のジェネレイドカードを墓地に送る。このカードを特殊召喚する」
「このカードが特殊召喚された時、手札・墓地からジェネレイドモンスターを一体特殊召喚する」

とても強い。
手札に来てしまうと腐りがちなジェネレイドを、墓地を経由させて二体召喚できます。
それだけに誘発が刺さるカードでもあります。後述の罠カード「王の支配」で頑張ってすり抜けましょう。
彼女はジェネレイドの足と言うべきか、低速なジェネレイドの展開を一気に加速してくれる存在ですね。

見た目はまあなんというか、ジェネレイドで唯一シンプルな女性ですね。女の子好きな紳士向けのテーマではない気がしてきました。
かと言ってドラゴンドラゴン!とか魔法使い魔法使い!ってわけでもないし、なんだ、誰向けのテーマなんだこれは。
うーん。ごちゃごちゃした雑貨屋みたいなテーマですね。
話が逸れました。次。

光の王 マルデル

レベル9、攻撃守備2,400。植物族。
彼女の効果は一つ。自分が召喚に成功した際、好きなジェネレイド・植物族カードを一枚手札に加えることができます。
強いですね。前述のロプトルなどから彼女を召喚し、王の舞台を手札に加えるのはまさしく黄金ムーブ。効果さえ止められなければ最悪舞台だけでも持ってくることができるので、扱いはなるべく慎重に。
兎にも角にも舞台がないと始まらないテーマの救世主、ジェネレイドの足と呼べるかもしれません。

見た目は個人的に一番チャーミングですね。蝶の羽みたいなのが生えてて良きです。あとカード買って思ったんですけど思ったより胸がデカい。

死の王 ヘル

レベル9、攻撃800守備2,800。アンデット族。
効果は割と地味で、自分フィールドのジェネレイドと墓地のジェネレイドを一体入れ替えるような効果です。試合の後半に墓地のエクシーズとトークンを入れ替えるような動きができたら強いのかな、やったことはないです。
いかんせん非力なので、使い方に少しばかり頭を捻る必要がありますね。

見た目についてですが、最高です。ビジュがいい。もう驚くほどいい。
自分がマスターデュエルを始めて、最初に当てたSRが彼女でした。一目惚れしてデッキを組みました。
まずこの儚げな表情がいいですよね。マルデルが陽の王なら彼女は陰の王でしょうか、オタクは陰が大好き。
そしてこの腕。骨になっちゃってるんですね、とってもいい。
極めて長い黒髪や、チラと見える腿など全部完璧です。愛です。非力なのも可愛い。後述する王の支配では、また違う表情を見せてくれます。

氷の王 ニードヘッグ

レベル9、攻撃2,100守備2,600。幻竜族。
効果は、ジェネレイド一体をリリースして相手の特殊召喚一体を無効にできます。
いないよりはいてくれた方がいい、くらいですね。弱かない。

見た目は正統派ドラゴン!って感じでかなりカッコいいです。ちょっと頭の位置がわかりづらいけど。
特に語ることがないですね。自分はこいつのことボーマンダって呼んでます。

虚の王 ウートガルザ

レベル9、攻撃2,200守備2,700。岩石族。
効果は、ジェネレイド二体リリースで相手の場のカード一枚除外。
ピーキーです。ジェネレイドの天敵スキルドレインに強いのはいいのですが、カード的には2:1の交換になるので旨みは少ない場合が多いです。あんまり使わない。

見た目は……なんでしょうねこれ。歪んだ城なんですけど、ちょっと実物のカードを持ってないので細部がわかんないです。たぶん幻の城みたいな感じなんですかね。自分は初見城だと思わなくて胴長のドラゴンかと思ってました。

鉄の王 ドヴェルグス

レベル9、攻撃1,500守備2,500。機械族。

効果は、自分の場のジェネレイドを任意の数リリースし、した数だけ手札から守備表示で特殊召喚できます。
うーんなんとも。使い所は想像できるのですが、まあなかなか機会に恵まれない(機械族だけに)、ちょっと不遇なジェネレイドですね。ヘル程じゃないにしろかなり見た目の割に非力だし。

見た目は、自分はそんなに刺さってないんですけど友達がガチ惚れしてました。ロボット好きには刺さるのかな。

炎の王 ナグルファー

レベル9、攻撃3,100守備200。獣戦士族。
効果は、ジェネレイドモンスターが破壊される際他のジェネレイドを身代わりにすることができます。
あんま使わないですね。それよりも、攻撃3,100を光らせる方が大事です。
エクシーズモンスターを含めても(表記上)最大の数値なので、これを活かしてドンドン殴りましょう(殴るファー)。

見た目はなんか、消防車呼んであげたくなるくらい燃え盛ってますね。甲冑?みたいなのを着込んでるようにも見え、獣の割になかなかオシャレさんです。

剣の王 フローディ

レベル9、攻撃2,500守備2,000。戦士族。
効果は、自分の場のジェネレイドを任意の数リリースし、した数だけ相手の場のモンスターをリリースします。その後、リリースした数だけ相手はドローできます。
うーん。強いか弱いかで言うと弱いよりなのかな……。相手のリソースを潰せなくもないんですが、墓地から復活される系だと本当に塩送ってるだけになりかねないので……。

見た目はカッコいい。のっぺらぼうの剣士なんですが、なかなかイカしてます。デカい剣は男のロマンですよね。

轟の王 ハール

レベル9、攻撃守備3,000。魔法使い族。
お待たせしました。主役の登場です。
彼こそがキングオブジェネレイド、王の中の王といって差し支えないです。
効果は二つ。

「相手がドローフェイズ以外にデッキからカードを手札に加えた際、相手は手札・フィールドからモンスターを一体選び、捨てなくてはならない」
「相手のモンスター・魔法・罠カードの発動に合わせて発動できる。自分フィールドのジェネレイドモンスターを二体リリースして、その効果を無効にし破壊する」

おいおいおいおい。やべえって。
ターンに一度、二体リリースで何でも無効にできます(誰が呼んだかハールうらら)。
彼こそがジェネレイドの心臓。彼が止まると死にます。そういうテーマですこれは。
攻守ともに3,000の安心感も凄まじく、ロプトルや後述のレーヴァテインも絡めると、戦闘で破壊されることは極めて稀です。
王の舞台でまず真っ先に彼を召喚しましょう。非常に強力な一枚です。

見た目はなんか、ローブに身を隠してるんでよくわかんないですね。ラスボス感があります。
彼とレーヴァテインには特別カットインがあります。カッコいいです。


・エクシーズモンスター

影の王 レーヴァテイン

レベル9、攻撃守備2,500、天使族。
召喚条件:レベル9モンスター二体以上。
効果は二つ。

「このカードがフィールドに存在する限り、相手フィールドのモンスターの攻撃守備力は1,000下がる」
「このカードをリリースし、このカード以外のジェネレイドエクシーズモンスターを特殊召喚する。その後このカードのエクシーズ素材の数だけ、お互いのフィールド(墓地含む)のカードを選び、エクシーズ素材とする」

なんかごちゃごちゃ書いてありますが、かなり強い一枚です。
基本的にはレベル9二体での召喚になりますが、その場合相手の場のカードを二枚吸い込めると考えて良いです。
ここで大事なのは、破壊ではなくエクシーズ素材にしてしまうということ。
最近(執筆時2024/04/17)流行りのディアベルスターなど、破壊され墓地に送られることで展開するようなカードを発動させることなく場から排除することができます。
現状、このレーヴァテイン以外のジェネレイドエクシーズモンスターは最後に紹介するオルムガンドしかおりませんので、原則彼に繋げることになります。

見た目はオールバックのロプトルといったところでしょうか。名前も似ていますし、関係はありそうです。
右手に持っているものは、ジェネレイド共通の紋様でもあり、彼らの鍵、王の舞台にも見えます。

永の王 オルムガンド

レベル9、攻撃守備? 爬虫類族。
召喚条件:レベル9モンスター二体以上。
効果は二つ。

「このモンスターの攻撃守備力は、このカードのエクシーズ素材の数×1,000アップする」
「ターンに一度、このカードの素材を一枚取り除く。その後、お互い一枚ドローし、お互いは場・手札のカードを一枚ずつこのカードの素材に差し出す」

はらぺこあおむしにして最後に紹介するジェネレイドモンスター、オルムガンドです。
基本的にはレーヴァテインから繋げることになるので、攻撃守備共に2,000からスタートの場合が多いですね。
ただし毎ターン1,000ずつ上がっていくので、放っておくと5,000を超えることもザラです。
相手に一枚ドローさせる効果が王の舞台、ハールなどと相性が良く、なるべく場を整えてから君臨させられるとグッドです。
召喚時に相手の場のカードを容赦なく貪り食うことから、彼はジェネレイドの口ですね。
相手に展開され尽くした盤面を、レーヴァテインとオルムガンドで捲り返す流れにはなんとも言えぬ爽快感があります。

見た目は手の生えた蛇ですね。長いです。あとトゲいっぱい生えてます。手が六本ありますが、すごく短くてかわいらしい。


魔法・罠カード
・魔法カード

王の舞台

フィールド魔法
「ターンに一度、相手がデッキからカードを手札に加えた際、自分はデッキからジェネレイドモンスターを守備表示で特殊召喚できる」
「相手ターンにこの効果で特殊召喚に成功した際、自分の場にジェネレイドトークン(攻撃守備1,500)を攻撃表示で特殊召喚する。トークンは相手エンドフェイズに破壊される」

ジェネレイドの血管とも言えるフィールド魔法です。これがないと始まらない。
相手がドローする度に一体、デッキからジェネレイドモンスターを召喚できます。
また、トークンもなかなか便利です。ジェネレイドは、ジェネレイドモンスターをリリースして効果を発動させるものが多いので、このトークンをその消費に使って展開していけます。ロプトルでトークンをヴァラにして、ヴァラの効果で手札や墓地のマルデルを持ってきたり。
ハールやニードヘッグの効果も、このトークンがあってこそです。
総じて、エンターテイナーは舞台がないと輝けないのです。

王の試練

通常魔法
「手札のジェネレイドモンスターカードを相手に見せる。そのカードをデッキに戻し、デッキからジェネレイド魔法・罠カードを二枚まで手札に加える」
手札に来すぎたジェネレイドモンスターをデッキに戻しつつ、舞台や後述する支配や襲来などをサーチできるカードです。
そこそこ有能ですが、腐る試合も少なくないので、採用はよく考えましょう。

王の報酬

永続魔法
「自分フィールドにトークンが存在する限り、相手はジェネレイド効果モンスターを攻撃の対象にできない」
「ジェネレイド効果モンスターが戦闘で破壊された場合、相手は一枚ドローする」
一見、弱くね?と思いますがその通り、これは完全にデメリットカードです。罠です。悪ふざけ、採用は舐めプ、相手への侮辱です。
古代遊戯王ではこのカードを採用したデュエリストが相手の逆鱗に触れ、暴力沙汰になったケースも珍しくないそうです。今考えましたけど。
採用は見送り、背景でボコされてるドヴェルグスくんを労わるだけにしておきましょう。次いきます。

・罠カード

王の支配

永続罠
「自分のジェネレイドカードの効果に相手がチェーンしてきた際、手札を一枚捨てて発動できる。その効果は、『お互い一枚ドローする』になる」
王の舞台をうららなどで止められそうになった際、その効果を無効にできます。
このカードではヘルがその強権を握っており、自分のジェネレイドを邪魔する不敬者には、慈悲なきヘルの支配が襲いかかります。
ヘルかわいい!ヘル美しい!

王の襲来

通常罠
「自分のデッキ・罠からジェネレイドフィールド魔法を一枚セットする。その後、相手は一枚ドローする」
ジェネレイドフィールド魔法をーと言っていますが、対象は王の舞台しかないため実質専用カードです。
どうしても舞台をサーチできなかった際の保険になります。
が、罠カードなのでワンテンポ遅れる、ドロー以外に一枚引かせるため相手のリソースが潤ってしまうなど無視できない欠点も抱えています。

王の憤激

通常罠
「自分フィールドのジェネレイドモンスターを任意の数リリースし、その数だけ自分の手札・フィールド・墓地からジェネレイドモンスターを選び、自分フィールドのジェネレイドエクシーズモンスターの下に重ねてエクシーズ素材とする」
レーヴァテイン・オルムガンド専用罠です。
使い用によっては大逆転の一手になり得るカードではありますが、使いやすいカードでないことも事実。採用はよく考えましょう定期。

王の弱味

展開力を王の舞台とヴァラに依存しているため、ここを潰されると復帰は困難。なんとかすり抜けられる補完カードを考えましょう。
妨害にも弱く、ハール以外での対抗策がほぼありません。相性の良いハイペリュトンや、フルールドバロネスなどで頑張りましょう。
また、後攻はかなり厳しいです。コインに細工するなりなんなりして死ぬ気で先攻をお祈りしましょう。

王の余談

ジェネレイドは、いわゆるゲームのボスをモデルに作られていると考えられます。
強力なボスたちを、ボス側の目線で操る。対戦相手はさながら討伐にやって来た勇者でしょうか。

ジェネレイドと世界観を共有するテーマに「神碑」があります。
こちらは逆にプレイヤー側の目線で、相手のデッキをHPバーに見立てたLOテーマですね。こちらのイラストにロプトルが出張しています。

王の総括

考えることは少なくなく、しかしできることは限られているテーマではありますが、一枚一枚のパワーは決して低いものではありません。
王様一人一人に信用を置き、太いとは言えない勝ち筋をしっかり掴み、試合の終了を王座で微笑んでやりましょう。

ここまで呼んでくださった方がいれば、感謝を述べます。ありがとうございました。
なかなか面白いですね、またいろんなことを書き散らしていきたいな。
小鳥遊でした。

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