「ピカソとその時代」ベルリン国立ベルクグリューン美術館展行ってきました
大阪・中之島の国立国際美術館で開催中のピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展に行ってきました!
ベルクグリューンさんという画商がコレクションした、ピカソとクレーとマティスとジャコメッティの、日本初公開76点を含む美術展! と聞いて誕生日に前売り券を買って貰ってからはや一か月、やっと時間を捻出して友達と行けました。展示も良かったし、平日でほどほどの人出で雰囲気も良かったし、写真も沢山撮影可だったし、大満足でした。
ピカソの作品だけで40点以上、初期の作品から、大戦を挟んで1960~70年代の作品まであって、ラストに大作の「男と女」と「闘牛士と裸婦」が対で飾ってありました。終わりかな~と思わせておいて盛り上げる構成。
久々にピカソを見て、今まで気付かなかったけど色が綺麗だな~と思いました。赤やオレンジの発色が地中海のほとりって感じです。
あと、色は暗いけど「大きな横たわる裸婦」は抑制された何かがあって妙に惹かれる作品でした。
ピカソの次のクレーの部屋は壁が濃紺で、クレーの色彩や幻想的なモチーフが引き立ってました。
画集で見たことがある絵も、実際に見ると印象が違っていました。「ネクロポリス」、君ってそんな落ち着いた色やったん?
クレーの絵はカンバス以外の画材のものが多くって、面白かったのが「ジンジャー・ブレッドの絵」。なんと凹凸のある壁紙に描いてある! 大きさも色(良く焼いたクッキー色)も愛らしくてこれは欲しい! 時計の針を描いた「時間」も色がかわいくて良かったです。
モチーフが面白かったのは自画像とみなされている「口数の少ない倹約家」でした。シンプルな禿頭の宇宙人っぽい人物像にタイポグラフィが配置されてて、自画像にデザイン的にキャプション入れる感性が新しすぎて現代でも通用するなと思いました。
マティスの作品が、油彩、切り絵、彫刻と一通り揃っていて、油彩も「青いポートフォリオ」みたいにこってりした雰囲気のと、「ニースのアトリエ」という明るくあっさり味のものとあるのが楽しかったです。切り絵の「ドラゴン」が格好良かった!
ジャコメッティは彫刻しか知らなかったのですが、油彩の「男」(国立国際美術館所蔵)が良かったです。色が暗いのに澱みを感じない昏さがあって。
ブロンズの着彩部分だけが硝子に映って面白かったけど、上手に写真が撮れていない図です。
展示室の床の寄せ木が好きなんですが、床を撮ってると怪しまれそうなので止めました。
ミュージアムショップは缶のかわいいクッキーやら型抜きのバームクーヘンやらで目移りしました。かなりセンス良いグッズばかり! だが、私は絵はがきを買う! 買いすぎて図録とほぼ同じ値段になったけど!
国立国際美術館内部にもあちこちに近現代の美術品がさりげなく飾られていて、柱の途中からチューリップが生えていたり(須田悦弘「チューリップ」)、中空をモビルが泳いでいたり(アレクサンダー・コールダー/カルダーとも)しました。
長いので、この後のランチとグランフロントの話はまた後日!
大好きなお茶を買う資金にさせていただきます