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【KC】20-21オフのロイヤルズの動向を振り返る

2本目のnoteとなる今回はオフのロイヤルズの動向を補強ポイントにフォーカスを当てて振り返りたいと思います。

主な入退団選手一覧表

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カルロス・サンタナと2年$17.5Mで契約

2020年成績 60試合 .199/.349/.350 8HR 30RBI 18.4BB%

昨年はドージャーが44試合、オハーンが42試合、マクブルームが36試合とレギュラー一塁手を固定することが出来なかったが、カルロス・サンタナをFAで獲得。
メジャーデビュー以降10年で3度しか故障者リスト入りがなく、昨年も全試合出場を記録。MLB全体でも屈指の待球型の打者で、そのため四球率も通算15.5%とかなり高く昨年の四球数はリーグ1位だった。サルバドール・ペレスをはじめ早打ちの打者が多く、四球率がかなり低いチームに非常に大きなアクセントとなるだろう。また、メリフィールドやモンデシーなどスピードがある選手との相性もよく、チームの盗塁数増にも期待できる。
間違いなく今年のロイヤルズ打線のキーマンとなるだろう。

トレードでアンドリュー・ベニンテンティ獲得

昨年成績 14試合 .103/.314/.128 0HR 1RBI

アレックス・ゴードンが引退し、ハンター・ドージャーも今期はサードを中心に守ることになり、外野の補強がこのオフのひとつのタスクだった。そこでケーリル・リー、フランチー・コルデロの両プロスぺクトを放出し、三角トレードでベニテンディを獲得。
昨年はコロナ禍や右胸の故障などもあり、自己最少の14試合の出場にとどまり、打率は.103と悲惨な結果だった。昨年記録したヒットはわずか3本だったものの本来の調子に戻れば.280 15HRは計算できる選手であり、今年を含めてあと2年保有できることも魅力。

マイク・マイナー2年$18M+相互OPで出戻り

2020年成績 12試合 56.1回 1勝6敗 5.56ERA 4.64FIP
投球割合 速球51% チェンジアップ22% スライダー20% カーブ6%

2019年にはレンジャーズでオールスター出場&サイヤング賞投票8位の結果を残したベテラン左腕が2年$18M+オプション1年の契約で古巣に復帰。
大活躍だった一昨年から一転、昨年は速球の平均球速が2mphも落ちたこともあってかハードヒットされる割合が増え、被本塁打が増加し大不振に。球速低下は大きな不安要素ではあるが、依然として奪三振率や速球の回転数は高い水準を保っている。
年齢もまだ33歳と決して老け込む年齢ではない。ブラッド・ケラーに次ぐ先発2番手として投手陣を引っ張る活躍に期待したい。

マイケル・テイラー、ダイソン獲得

テイラー 38試合 .196/.253/.424 5HR 16RBI
ダイソン 32試合 .180/.231/.180 5RBI 6SB

チームを長年支えてきたアレックス・ゴードンが引退し手薄となっていた外野のデプスとして両外野手を獲得。テイラーは主にセンターのレギュラーとして、ダイソンは第四の外野手/代走要因として起用される見込み。
テイラーはバットにさえ当たれば打撃に期待ができるがキャリア通算の三振率が30%オーバーとコンタクトスキルに大きな課題。しかし守備走塁はかなりいい数字を残しており、打撃の確実性さえ上がればかなりの掘り出し物をなれる可能性は十分に秘めている。
ダイソンはかつてほどのスピードや守備はないが、それでも第四の外野手としては十分なレベル。チームにはダイソンと同じタイプのニック・ヒースがいるが、今季はマイナーでスタート予定。ワールドチャンピオンの味を知るベテランが復帰することでクラブハウスをどう盛り上げてくれるか。

グレッグ・ホランドと1年$2.75Mで再契約

2020年成績 28試合 3勝0敗6SV 1.91ERA 2.52FIP 9.85K/9 4.43K/BB
投球割合 スライダー51%、速球38%、カーブ11%

2017年のロイヤルズ退団以降かつての輝きを失っていたが、昨年ロイヤルズに復帰し完全復活。与四球率が大きく低下し、簡単にランナーを出さなくなったことが大きな要因だった。もともとフライよりゴロのほうが多いピッチャーだったが、年々フォーシームの割合を減らしスライダーを多投していることもあってか昨年のゴロ率は51.4%と自己最高を記録した。
今年もバーロウ、スターモントらとともにブルペンの柱として大きな期待が寄せられる。

ハンサー・アルベルトとマイナー契約

2020年成績 54試合 .283/.306/.393 3HR 22RBI 3SB

昨年、一昨年とオリオールズでレギュラーとして活躍したアルベルトをマイナー契約で獲得。ここ2年で2B/3B/LF/RFと様々なポジションを守っているユーティリティー性と、BB%は決して高くないものの率を残せる打撃が持ち味で内野のデプスとして期待される。
スプリングトレーニングではここまで10試合で4割超えの打率と、守備ではショートも含め内野複数ポジションを無難にこなしており、開幕ロースター入りはほぼ確実か!?

まとめ

金銭的余裕がある球団では決してない中、ロイヤルズにしてはかなり積極的な補強に走ったオフとなった。
外野手、左打ちの野手、出塁能力の高い野手、経験豊富なベテラン選手など補強ポイントを確実に埋めていき勝負のシーズンを迎える準備が整いつつあるといえるだろう。
その甲斐あってかスプリングトレーニングはカクタスリーグ首位(3/25現在)で得点数は30球団のなかでトップを記録している。もちろんシーズンが始まればとスプリングトレーニングのようにうまくいくとは限らないが、今年のロイヤルズはダークホースとなりえる存在だ。

あまり注目されることの多くない球団ですが、ぜひ今年はカンザスシティ・ロイヤルズにちょーーーっとだけでもいいので注目してみてください!

ありがとうございました。


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