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冷たい蟹の換金

ピーク時の市場規模は30兆円超えとも言われたパチンコ業界も、去年一年間で店舗数582軒の減少。今年2024年6月だけでも閉店・休業した店舗数が50店舗に到達したらしい。

ちなみに俺の住む地域、ピークでは8店舗あったパチンコ屋が気がつけば残すところ最後の一店舗になりました、草。

コロナに始まって5号機完全撤去、遊戯人口の大幅な減少、スマスロ導入、新紙幣の発行などパチンコ屋にとってひたすら逆風。特に体力のない中小個人店にとっては死活問題だろう。

今日はなんとなくコラム的なのを書きたい気分になったから、今が旬なこのネタを雑記していこうかなと思う。

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✅人気機種の導入がない
✅新台がなぜか2年前の台
✅そもそも新台が入らなくなる
✅設置されていた人気機種がある日なくなった
✅カウンターの景品の品揃えが少なくなった
✅店員(特に社員)の目が死んでいる
✅トイレットペーパーがダブルからシングルに
✅そしてトイレットペーパーが固くなった
✅客(特に常連)の目が死んでいる

↑潰れる兆候は上記が挙げられます。下に行けば行くほど非常に危険な状態です⚠今すぐに貯玉を交換しましょう。


事前に閉店を周知して綺麗に精算してから閉店するパチンコ屋がほとんどだけど、中には夜逃げ同然でいきなり閉店してしまう店舗もあるわけで…

チェーン店だから大丈夫なんて安心していたらいきなり飛んで、系列店舗で景品交換を一切受け付けなかったヒ●マ●なんてチェーン店もあったけな…(遠い目)


有識者ぶるおまえら「いや、マイホは“貯玉補償基金”に加盟しているからいきなり店潰れてもなにも問題ないわ!」

はい、これネットで仕入れた中途半端な知識だけ持ってるスロ垢連中あるあるよね…


勘違いしている人が多いけど、

一般社団法人“貯玉補償基金”は特殊景品に交換してくれません!

つまり現金への交換は一切出来ません!


え、じゃ“貯玉補償基金”ってなんなんだよ…とお思いの方、えぇ安心してください。

あれは“カタログギフト”というものに交換することが出来ます。

https://www.chodama.or.jp/

結婚式の引き出物だったりに良く使われるあれ。誰も欲しくもない5000円相当だったり10000円相当のカタログ商品と交換出来るあれ。価格設定が全て定価でめちゃぼったくりのあれ。

つまり夜逃げされて飛ばれたら俺たちの命よりも重い貯玉は“大量の霜で覆われた冷凍のカニ”になります🦀

まぁでも何も補償がないよりはマシなわけで…マイホが“貯玉補償基金”に加盟しているかどうかは一度確認しておくことをおすすめしたい。(貯玉補償基金のウェブページからも確認出来ます。)現状、全国で5,623店舗が加入(2024年6月現在)しているらしい。 逆に言うと1,000店舗ほどは貯玉補償基金に加入していない=夜逃げされたら一切の補償が受けられないということになる。


実は俺も人生で一度だけ貯玉を抱えた店舗に派手に飛ばれたことがあるわけで。こんなおいしいネタすぐにポストしたかったんだけど店バレ必至だったからこのときのために温めておいたわけで…あとちょっと恥ずかしいじゃん()

その夜逃げした店は連絡先も知ってる仲良い店員の子もいて「潰れそうになったらすぐ連絡するんでw」なんて言われてたから安心してたんだけどさ。ある日の昼間、たまたま通りかかったら店の駐車場が完全に施錠されていてトラックが何台も停まっていた。その瞬間に全てを察した。ほんと悪い予感って当たるよね…。

慌てて仲良い店員に連絡して状況を聞くと、その店員も当日の朝出勤して朝礼で全てを聞かされたらしい。いつものように出勤したら既に業者がいて台の運び出しが始まっていたと。事前に知らされていたのは店長一人だけだったらしい。

運営元の会社に電話しても一向に繋がらない。パチ屋に足を運ぶももう業者しかおらず関係者は完全に雲隠れ。既に破産手続きが始まっていたらどうにもならないし、かと言って裁判をやるほどの額でもない。こうなると完全に詰み。

こうして俺の貯玉5万円分相当は冷凍のカニとなったのでした…

fin.


っていうオチならわざわざnoteになんかしなかったんだけど…甲殻アレルギーの俺が5万円分もカニを貪ったら多分死ぬ。かと言ってみんなでカニ鍋パーティーなんてしたい気分じゃない。

ここからない頭をフル回転させてどうにか現金化出来ないか頭を悩ませた。腐ってもカタログギフトは金券に近い存在。まずは片っ端から金券ショップに電話してみるも査定額がつかないもしくは定価の10〜15%程度の買い取り。あぁ…やっぱ誰も欲しがらないゴミやんけ。

ただ結婚式の引き出物だったりに使われるということは定価以下でまとめ買いしたい人も一定数いるのでは?

そうだ、メルカリだ。検索してみると意外にもカタログギフトが出品されていてそこそこ買い手もついていた。

有効期限が一年だし発送の手間や時間の浪費も考えてまとめ売りで出品。ちょくちょく値下げしながら二週間ほど様子を見て結局、定価の70%ほどで買い手がついた。手数料を差し引いても失った貯玉の65%程度の奪還に成功。こうして最悪の最悪だけは回避することができた。

カタログギフトを売らずに自分で交換しても良いけど、本当にいらないものが定価で売られていてカタログを見ていると真顔になるんだよね…あ、あとは選択できる商品の中に“寄付”っていう選択肢もあるから心が綺麗な人は飛ばれた金で気持ち良くなることも出来るよ、ということだけ。


ちなみに飛ばれたあとの流れを説明しておくと、己のリスク管理の甘さと店が飛んだことへの怒りと悲しみが交互に来ながら3ヶ月ほど喪失状態で過ごし、世界の悪を全てを許そうと仏になり全てを忘れかけた半年後に“貯玉補償基金”から一通の手紙が届く。希望商品を選んで会員証と一緒に返送すると一ヶ月ぐらいでカタログギフトが送られて来て終了。会員証は必須になるから怒りに任せてビリビリに破り捨てないように()   


まぁ普段から気をつけていてもこういう業界だし予期せぬもらい事故はどうしてもあるんだよね。大型チェーン店が嫌いで過疎店で静かに稼働してる人は特に。

✅最低限の貯玉しか預けておかない
✅貯玉補償基金に加盟している店舗かどうか確認
✅貯玉補償基金の交換はカタログギフトのみ
✅メルカリに出品して最低限の現金化をする

これを読んでくれた暇人のみんなには上記の4点を頭の片隅に入れておいてほしい。明日は我が身、蟹の身。

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