第3話 青春番外編

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第3話 青春番外編

ロイニー少年が当時通っていた高校は偏差値第3位の県内屈指の進学校だった

「三年の二学期に退学したらなんか伝説になれそうじゃね？」と何を血迷ったのか軽いノリで退学

足りなかったのは教科書代だけではなく彼の脳ミソだった

一方バンドは地元ライブハウスでそこそこ有名になり、周りからもチヤホヤされるようになる。そして某全国大会に出場、予選を突破し決勝まで生き残るも惜しくも優勝は出来なかった

そうその全国大会で優勝しデビューしたバンドこそが「R●DWIMPS」だった

その後R●Dと意気投合し対バンや共同企画をして親交を深め、共に夢を語り合う仲になる。打ち上げで酔っぱらって横浜の駅前公園を全裸で走り周り、ファミレスで食い逃げをしたのはもう時効だろう

飛ぶ鳥を落とす勢いでインディーズシーンを圧巻していくR●DWIMPS

泣かず飛ばず地べたを這いつくばるロイニーバンド

どんどん差を付けられてくことに焦りつつも、ひたすらバイトをし稼いだ金全てをバンドにつぎ込む日々

スタジオ代、機材代、チケットノルマ、レコーディング代…事務所が決まらなかった俺らはとにかく金がなかった

そしていつしかパチンコから遠ざかる生活をしていた