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第5話 アスファルトは痛い

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第5話 アスファルトは痛い


 N「今日も先頭だし取れるな」

 ロイニー「昨日の…大丈夫かな?」

 N「平気平気!先に並んだもん勝ちだろw」

 ロイニー「だなw」 


F1のBGMが爆音で流れると開店の合図、横並びの客が全力疾走で店内になだれ込む

一人ずつ区切ることもなければ確保券もない、それが当たり前の時代だった


全力ダッシュでゴークリの角と角2を確保する

「よっしゃ、取れた!」

なぜか下皿にはライターが置いてあった、一番乗りで島に着いたのに…


Nと一瞬目が合う、そして下皿に置かれていたライターを見て見ぬ振りをして打ち始める


こうして俺たちは越えてはいけないラインを越えた


モーニングから止まらない連チャン。こんな簡単に勝てるならバイトなんかやめよう


なにやら背後から冷たい視線を感じる…

振り返るとガラの悪い三人組と目が合う、恐る恐るもう一度振り返るといなくなっていた 


 (関係ないか…良かった)


この日も二人合わせて8000枚を流す

当時は知らなかったが4000枚リミットのモーニングだったんだろう


Nと換金所に歩いていると、ガラの悪い三人組がニヤニヤしながら近付いてきた 


 男「昨日のガキってお前らのことだよな?」 

ロイニー「そっ…そうd」

 N「違います!」


ドンッ… 

 次の瞬間、Nが吹き飛んでいた


そして俺たちは二日分の勝ち額を全て没収された

硬いアスファルトの上でする正座はものすごく痛い


遠巻きに店長らしき姿が見えた


 (助かった…早くこいつらを警察に突き出してくれ)


 店長は一瞬ニヤっと笑って店内に消えていった


男「おい、お前ら明日も来るのか?w」

ロイニー「いえ、明日はバイトに行きます!」

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