#週間少年マガジン原作大賞#企画部門  Wizard Rabbit〜魔法使いのウサ吉

Wizard Rabbit-魔法使いラビット

人間と話せる魔法使いのウサギとニート青年が出会い、ウサギに弟子入りした青年が人に憑いた悪霊と戦う物語

あらすじ
ある雨の日にコンビニの帰り道、ニート青年のススムは道端に佇むウサギに出会う。
びしょ濡れで寒さに震えるウサギが可哀想になり、彼はそのウサギを家に連保護するため自宅に連れ帰る。

一人暮らしのワンルームに着いて濡れたウサギをタオルで拭いていると「サンキュー」という声が突然聴こえてきた。
「え〜っ」と頭の中で驚く彼に続けて「ウサギです。宜しくです。」という声が聴こえてきた。気がつくとススムはこのウサギとテレパシーで会話してることに気がつく。

神の使いだというウサギ師匠は、人間とテレパシーで会話し霊媒師として悪霊を対峙するため地上に降りてきたという。

ススムはウサギ師匠と共に悪霊と闘っていく。


371

〈第一話〉
雨の日のコンビニの帰り道、ススムは道端から視線を感じた。視線を移すとそこには可愛らしいウサギが路上に座り彼を見つめていた。
ススムはウサギに雨がかからないように傘を路上に置き「可愛いいね。連れて行きたいけどな、ごめんね」と言い立ち去る。

自宅マンションのドアキーを挿し込もうとしたら足元に視線を感じた。
視線を下に向けるとさっきのウサギがススムを見つめている。
「えっ、付いてきてたのか」

ススムはウサギを抱き抱え家のなかに入れる。
ススムはタオルでウサギを拭きながら「お前可愛いいな!」と言いウサギの顔を見る。
「そんな虚ろな目で見つめんなよ。あ~、どうすっかな、」
強い雨音が響く
「追い出すわけにもいかないし、とりあえずこのウサギ引き取るか」

ススムとウサギは対面する様にフロアに座っている「今日から宜しくな、ウサギ君。ん~うさぎ君は変だね、名前どうしよっか」
「うさ吉です。宜しくです。」
ススム「えーっ、何今の声、頭んなかに入っかたんだけど」とうさ吉を凝視する

うさ吉「テレパシー会話です」
ススム「は~何、どいこと?何言ってんだ?」
うさ吉「僕は人とテレパシーで会話できるんです」

ススムは目を丸くして「何でこんな非現実的なことおきるの?俺狐につままれてる?」
うさ吉「いえ、うさぎにつままれてます」
ススム「怖くなってきた」

うさ吉「怖がらないでください。僕は神様の使いで人間界の悪霊を対峙に来ました。その為に人と僕とを仲介する人を探してたらススムさんを見つけたんです。」

ススムは笑う「ははは、面白いな、漫画みたい。うさ吉は妄想族か、悪霊対峙なんて信じないよ」

うさ吉「ん~、ならこうしたら信じますか」とうさ吉のテレパシーの声が聴こえうさ吉が前脚を前に突き出し目を閉じるとうさ吉のからだが宙に浮く。「あなたも」と声が聴こえるとススムの身体か宙に浮く。

ススム「あ~っ、やめろ、わかったから」
うさ吉「はい。あっ、ちびんないでください」

ススムは下をむく。「驚いたな、何で俺をパートナーに選らんだんだ」
うさ吉「ニートで暇人だから」
ススム「おい、怒るぞ」

うさ吉「冗談です。失礼しました。あなたと僕は天界のソウルメイトなんです。手伝ってくれますか」

ススム「はい。いいけど、俺は何したらいいんだ」
うさ吉「僕のテレパシーの指示通り動くだけです」

ススム「うん、面白そうだし、やってみるか、どうせ暇だし」

うさ吉「宜しくです」

ススム「おう」












この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?