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『六区』 最終章

とうとうラストの章を迎えましたー!
結局なんだかんだ言ってて、少々直して書き足した。舞台背景がマニアック過ぎて、読者を選んでしまいそうなのが辛い。そういえば長年小説を書いてきて、一番書いてた頃も舞台が9割香港。元々香港映画の世界観が好きで、そのうち香港自体が好きになり、何年も通ってたし、住んだりもしましたが、最近の事は全く分かりません。最後に行ったのが、コロナ禍になる直前位かな。

今回日本人を主人公にしているけど、やはり慣れない。主人公の名前、宇田佑の佑の字は、敬愛するアルカラの稲村さんの名前から一字取った…と思われそうですが、違うんですよ!
この小説書き始めた頃は全く知らなかった。うちの親族に同じ名前の人がいるが、そこも関係はない。本当に偶然なんですが、神秘的。
小説と言えど、名前には命が宿ると思っているので、途中変更はしなかった。

なんせこの作品書き始めたのは本当にかなり前で、プロローグ(しかしこれも現代風に書き直した。元はやり取りもメール云々の表現だったのだ)『木地』と『月圓』の章だけ書いて放置。長年放置して、今さら…と思いつつ、4-5年前に思い立って、続きを書き始める。6つの世界は当初から決まっていたのだが、内容は未定だった。
小説のネタ的なものは寝かせれば寝かせる程、ダメになってしまうもので、6つの世界を思いついた時はワクワクしていたものだが、放り出していた時点で、本当に諦めかけていた。
何とか書き上げる事が出来てよかった。
おっと、又長々と書いてしまいそうなので、今回はここまでにして、『六区』のラストをお楽しみ下さい。


佑はまた板の道を通って建物をひとつひとつ確認した。念の為、声を掛けたりもしたが、やはり誰もいなかった。ここの集落はひとつひとつ独立はせず、全てが板の道で繋がっていた。色とりどりの建物がまるでテーマパークのような華やかさだった。本当に人の気配だけないのが、異様に感じた。
更に進むと、またひとつ目を引く建物があった。赤い壁にグレーの屋根の建物だった。正面玄関のドアの周りに木彫りの装飾が施されてあった。天后廟のような具象物ではなく、幾何学的な模様だった。手を掛けると、少しドアが動いたので、そのまま押すと開いた。中には薄暗い空間が広がっていた。目を凝らしながら中に進むと、一番奥に人の気配を感じた。
「あの、誰か、いますか?」
 佑は突発的に叫んでいた。声が大きく反響した。そうすると奥から返事が返ってきた。
『誰?』
 やはり誰かいるのだろう。佑は更に進むと、ようやく人の輪郭が見えてきた。
「あなたはここの住人さんですか? 僕は別の所から来た者です。ここは人が全然いないから、誰にも話が聞けなくて」
 その人が何かスイッチを押したのかパチンという音と共に部屋が明るくなった。
『佑さん!』
 なんとそこにいたのはエスだった。だが、天后廟で会った時のような無表情のエスではなかった。
「エス先生? どうしたんですか、さっきアーシャと一緒にいましたよね?」
 佑が驚いて、近づくと、エスは人差し指を唇の前に立てた。
『お静かに。今は誰もいませんけど、誰が聞いているか分かりませんから』
 佑は慌てて声のトーンを下げた。
「あの、エスさんはピックアップされたんですよね」
 エスは微笑んだ。
『ええ。でも、実は私は断ったんです』
「断った?」
 エスは頷いた。
『私はまだまだ生徒達に伝えたい事があったし、やり残している事が色々あったので』
「じゃあ、さっきの生気の抜けたようなエス先生は……」
『私はここから一歩も出ていませんから。たぶん、カゲロウみたいなものでしょう。アーシャさんが作った幻影みたいなものかもしれません』
「そこまでして隠す必要があったんでしょうか?」
『分かりません。アーシャさんはこの仕事に誇りを持っているようです。私が断っても、何としてでも上へ送り届けると決意しています。その為にはどんな事もするでしょう』
「ここの住民がいないのはどういう事なんですか? 集落はまるでつい先程まで誰かがいたような感じさえ見受けられるのに、誰ひとりいないんです」
『ここの住民は皆、逃げてしまいました。ここの人達から優先してピックアップされたんです』
「じゃあ、エス先生は連れて来られたという事ですね」
『はい。今はここに幽閉されています』
「一緒に逃げましょう!」
『あなたの船はたぶん、なくなっているでしょう。よそからここに入るとすぐに船は持っていかれてしまいます。結局はあなたもピックアップされたようなものなんです』
 佑は耳を疑った。
「どうしたらいいんだろう」
 佑は頭を抱えた。
『おひとりですか?』
「いいえ、明威と翠怡、それにラシータと四人で来ています」
 エスは複雑な顔をした。

「エス先生、もう隠さなくていいのです。僕はもう知っています。あなたとラシータが夫婦だという事と、あなたが“月圓”出身者なのも」
 エスは佑の顔を見た。
『佑さんは“月圓”出身者じゃないですよね。年齢を聞いて気づきました』
 佑は素直に頷いた。
「ちょっと事情があって、そういう事にしています。“月圓”には行きました。そこでラシータと出会って、ずっと一緒に旅をしています。ちょっと離れている期間もあったけれど、僕の大事な友人なのです」
 エスはやっと表情を緩めた。
『そのお話を聞けてよかったです。長い間彼とは会っていませんが、心の中にはいつも彼がいます。私は“月圓”が嫌で出て行ったのではないのですよ。私なりに考えて、“月圓”の代表の妻としてはもっと外に出て大きく成長したいと思ったのです。視野を広げて柔軟な心を持つ人間になりたいと思ったのです。その為には安穏と暮らしていてもいけない、もっと苦労して、色々な問題と向き合わなければと思ったのです』

 佑は、エスの考えている事はほとんどラシータと変わらないという事に気づいた。
『ある程度したら戻るつもりだったんですけど、気づくと巫女を目指し、最終的にはここへ辿り着いてしまいました。ここまで来ると、もう戻るという選択肢はなくなってしまったのです』
「五郎さんからも少しだけ話を伺いました。ラシータも分かっていると思います。エスさんの思い」
 エスは頭を傾げた。
『彼もここにいるんですね。不思議な気持ちです』
「ラシータをここへ連れてきます! 今すぐ」
 佑はたまらずそう言って、外へ飛び出した。とにかく急がないと、エスもいつまでもここにいるとは限らないのだ。
 走りながら公園を目指した。三人の姿が見えた。
「ラシータ、エス先生を見つけたよ! さっきの見たのは偽物で、本物のエス先生は別の場所にいたんだ」
三人とも立ち上がった。
『案内してくれ、佑』
 佑が皆を先導して再びグレーの屋根の赤い壁の建物へ向かった。

『ここにいるの?』
「うん」
 佑がドアを開けようとすると、今度は鍵が掛かっている。
「嘘だろ。さっき開いてたのに」
 佑は何度も押してみるが、びくともしない。
『佑ちゃん、こっちに窓がある』
 ラシータが壁にある小さな窓を指差した。そこから覗いてみた。中はまた真っ暗になっていた。
『何も見えないね。本当に中にいるの?』
「さっきはいたんだ」
『俺が窓ガラスを割ってやろうか?』
『ケガするわよ』
 色々言っている間に中が明るくなった。アーシャとエスが対峙しているのが見えた。
『あれは、本物のエス先生よね?』
翠怡が確認するように言う。
「うん、エス先生だった。何話しているか聞こえるかな」
佑は壁に耳をつけてみたが、何も聞こえなかった。
『皆で一斉にかかれば、エス先生ひとり位助けられるだろう。ここを割って入るか?』
『ダメよ。こうなったら堂々と正面から入りましょうよ』
 翠怡はドアをノックした。しばらくして、ドアが開いて、アーシャが出てきた。

『本物のエス先生に会わせて』
 翠怡は畳みかけるように言った。
『私達はその為にここまで来たんだから』
 アーシャは答えず、代わりに違う事を聞いた。
『これからどうなさるんですか。船もなくなったのでしょう。もう帰る事も出来ませんよ』
『お前が盗ったんだろう!』
 明威が怒鳴った。
『いいえ。ここの集落に吸収されただけの事です。ここまで来なければ、こんな事にならなかったのに』
『何だと!』
 明威とアーシャが言い合っている横をすり抜けて、佑はすぐ建物の中に入った。ラシータと翠怡も続く。そして、エスを見つけると、ラシータが叫んだ。

『エス!』
『あなた!』
二人は駆け寄って抱き合った。佑と翠怡は二人を見守った。

『自動的に皆さんもいずれ全員ピックアップされます!』
 アーシャが更に続ける。
『この招待は断る事が出来ません』
『勝手に決めるなよ!』
 明威がアーシャの腕を掴んだ。アーシャはすぐにその手を振り払った。
『私が決めるのではありません。私はただのサポート役です』
 佑がアーシャに向かって言った。
「エス先生は上に行きたくないって言ってたよ。彼女は断る選択だって出来たはずだ」
『ほとんどの方は断りません。断るともう二度とこのチャンスは巡ってこないのです。私はよく考えるようにアドバイスもしましたし、納得してもらえたはずです』

 佑はポケットから天河石を取り出して、上に掲げた。
「この石、アーシャにあげるから、皆を解放してくれないか? 大人しく戻って、もうここには来ないから。彼らは、“水郷”での生活を気に入っている」
『佑ちゃん!』
 ラシータが慌てて、制止するかのように名前を呼んだ。
『私には何の権限もありません。私はひたすら上へ行く者をサポートするだけです。天河石は、あの祭壇に常に祀っていなければならないので、私のものにする訳にはいかないのです』
「じゃあ、石をあそこに戻してこよう。だから、どうにか見逃がしてくれないか。アーシャは何もしなくていい。ただ黙って知らなかった事にしてくれれば」
 アーシャは静かに言った。
『リストに名前が入ってしまっています。今のところエスさんの名前だけですが。必ずひとり送る事はもう覆す事が出来ません』
 佑はしばらく黙って聞いていた。ラシータとエスは静かにこっちを見ていた。明威と翠怡も何か言いたそうにはしていたが、黙っていた。
「ひとり送る事は覆せない、でも皆送る事はまだ決定事項ではないんだね。それなら、俺を送ってくれ」
『佑さんを?』
 アーシャは驚いて、佑の顔を見た。
「リストに名前が入っていても、身元確認とかある訳じゃないんだろう? アーシャが俺をエス先生だと思って送ってくれればいい」
アーシャが何も言えないでいると、ラシータが佑の傍に来て言った。
『だめだよ! 佑は人捜しをしなきゃいけないんだ。その為にここまで来たのに!』
「ラシータ、いいかい、君はエス先生を守らないと。明威と翠怡もここで大事な仕事がある。幸い俺はここに来たばっかりで、ここで守るべきものは何もない。天河石だけが唯一守るべきものだったけれど、それもここで手放すから、もういいんだ」
 エスも佑の近くにやってきて言った。
『佑さん、あなたを犠牲にまでして私は助かりたいとは思いませんよ。どうぞ考え直して下さい』
『佑、上に行ったら戻れなくなるんだぞ、そんな簡単に決めていい事じゃない』
『そうよ、学校だってこれから手伝ってもらうのに』
明威と翠怡も口々に言った。
「皆、ありがとう。でも、ラシータ思い出してよ。そもそも僕は上から来たんだろう? 君がそう言ったじゃないか。上での記憶はないけど。それなら皆よりよっぽど上に行く大義名分があると思わない?」
 ラシータは目を細めた。
『上から来た方なんですか、佑さん』
 アーシャは急に佑に対しての態度を変えた。上の身分の人に対する挨拶なのか、三度礼をして、跪いた。
『そう望まれるのであれば、私は全力でサポートするのみです』

アーシャが先に出てから、佑は皆と挨拶をした。
「船も用意してもらって、皆、無事帰れるよ」
『佑、本当にいいのか? ここに戻れなくても』
 明威が心配そうに聞いた。
「うん。大丈夫だよ。ここでの生活も悪くないけど、上にいずれ戻る立場なら、今でもいいかなって思ったから」
『佑、せっかく仲良くなったのに』
 翠怡が寂しそうに言った。
「本当だね。皆と会えなくなるのが一番残念だけれど、皆で上に行ったら、林校長がまず困るだろうし」
 佑は笑った。
『佑さん、助けてくれてありがとう。ラシータとも会えて、本当に感謝しています。一緒に学校で働きたかったわ』
「エス先生の授業を一度でも見られて良かったです。その後僕も一度だけ簡単な授業をさせてもらいましたけど、全然レベルが違いました。やっぱり教師っていう仕事向いてないんだと思います」
 佑はラシータとエスが並んでいるのを見た。
「僕は二人が一緒にいる所を見られて、とても嬉しいです」
 ラシータが一歩前に出た。
『佑ちゃん、僕ら一体何回お別れする事になるの。これで三回目だよ』
 ラシータが佑のお腹を軽く小突いた。
『僕らもうある意味、また会う関係としか思えないよ』
「そうだね。全然悲しくないかも」
『おい!』
 ラシータが言いながら、抱きついてきた。佑はラシータの肩を叩いた。
「俺の事、忘れるなよ」
『忘れないよ。佑ちゃんが忘れたとしてもね』


 皆と別れを告げてから、佑はひとりでブルーとイエローの天后廟に向かった。天河石をポケットの中で確認するように握りながら。中に入ると、線香の煙が目に沁みて、何度か瞬きした。赤い壁の向こうの奥の祭壇に向かってアーシャが祈祷をあげていた。邪魔しないようにそっと、ポケットから天河石を取り出して、元の位置へ戻した。
『準備は整いましたか?』
 アーシャがようやくこちらを向いた。佑は頷く。立ちあがって、自分のいた位置に佑を誘導した。佑がそこへ来ると、アーシャは後ろへ下がった。
『では、私はこの部屋から出て行きます。後は佑さんが上へいく為の祈りを捧げて下さい』
 アーシャはそう言って、最後の挨拶をした。三回の礼と佑に向かって跪いた。
『他の皆さんには新しい船を用意しました。それで元に戻る事が出来ます。最後に佑さんの願いが上に届くように祈っております』
 アーシャは天后廟から出て行った。結局彼女がいい人なのか悪い人なのか分らないままだった。ただ、彼女も自分の信じるままに生きているのだろう。
 佑は祭壇に向かって祈った。上の記憶はないけれど、ここの皆に平和が戻るのなら何でもします、と。出来れば最後に水樹に会いたいと祈った。ずっと祈っているとふと無の状態になり、意識があやふやになった。ただひたすらに祈りを続けていると、体も軽くなったような気がした。

 目を開くと、天后廟の中ではなかった。真っ白な空間に佑は立っていた。何もない。ここが、上と言われる所なのか。辺りを見回しても誰もいない。煙なのか雲なのか白い蒸気が立ち込めている。まるで霧の中に立っているようだった。その時、頭に直接伝わる言葉ではなく、耳に届く声が聞こえた気がした。
「ねえ、聞こえる?」
 佑は目を凝らす。何も見えない。今度は、はっきりと声が聞こえた。
「宇田くん、聞こえる?」
「水樹か?」
 反射的に佑は答えていた。
「ええ、そうよ。やっと会えたのね」
 でも姿は見えなかった。
「水樹、どこにいるんだ? 真っ白で何も見えない」
「私からは、宇田くんの姿、よく見える」
「ずっと捜していたんだ」
「知ってる」
「香港に行ったんじゃないかって」
「そうなの。香港だけど、ちょっと違うわよね。私はずっと宇田くんの姿を見ていたよ」
「“金湖城”の舞台も水樹が出ている回を観に行きたかったのに」
「ごめんね。ここまで来てもらわないと終わってしまうから」
「どういう意味?」
「ずっと大変だったよね。お疲れ様。これで安心出来るわ。ありがとう」
「さっきから何言ってるの?」
「ううん、気にしないで」
「気にするよ。姿を見せてよ」
「最後に話が出来てよかった。本当はお互いに顔を合わせる事が出来たら、もっと良かったんだけど」
「だから、姿を見せてくれよ」
「だって、宇田くん、もう二十回は繰り返してるのよ。ううん、もっとかもしれない。このままだと宇田くんだって危ないの」
「何を繰り返すって」
「だから今度こそ終わりにしよ?」

 水樹が何を言っているのかさっぱり分からなかった。水樹がこんなに近くにいるのに、どうして姿が見えないのだろう。真っ白で何もないここは一体どこなんだろう。



アマゾナイトエピローグ

 外は雨が降っていた。雨音がはっきりとは聞こえないが、時折窓ガラスに打ちつけるように激しく降っていた。佑はベッドで眠る水樹を見つめていた。沢山の管に繋がれながらも、水樹は生きていた。ただ眠っているだけで彼女の体は生きたいと叫んでいた。佑は水樹が生きているだけで感謝した。今この瞬間に彼女は起き上がるかもしれない。佑は何も恐れてはいなかった。
 水樹が諦めない限り、いや、自分が諦めない限り、二人は間違いなく永遠の時を刻んでいるのだ。佑はポケットの中の天河石を握ってそこにあるのを確認した。

 水樹、俺は諦めないよ。必ず君を見つけるんだ。記憶を失おうが、長い旅になろうが、気にしない。二十回繰り返す? 百回だって平気だ。その為にもしも危険な事が起きたとしても、水樹が助かるんなら、俺は平気だ。あの六区が水樹の作った世界なのか、それとも香港のパラレルワールドか、あの世か、そんな事はどうでもいい。俺は必ず、水樹が目覚めるまで何度だってやってやるさ。


 ポケットから天河石を取り出すと、水樹の手に握らせた。そして、新呼吸すると、病室を出た。

病院の玄関口から外を見ると、雨の降りは幾分弱まったようだったので、そのまま走り出た。

これから外で水樹と会う約束をしていたはず…時計を見ると7時を回っていた。しまった、約束の時間を過ぎている。待ち合わせは公園の噴水だったかな、と何度も思った記憶がある。


公園に着くと、水樹の姿はなかった。
あれ、どうしてだろうと思った所で携帯が鳴る。慌てて出ると、水樹の友達の沙耶だった。
「宇田くん、知ってる? 水樹が…」

佑は何度も頷いた。
俺は知っている。幾度となく水樹を探すことになることを。永遠のループから出られないとしても諦めないことを。
俺の手には天河石もない。
だからこれはループじゃない。
確実に時が動いた。
繰り返しじゃない。
新たな時だ。
記憶だって失っていない。
今までとは違う時だ。
水樹、これからが本当の冒険かもしれないよ。

きっともう忘れる事はない水樹の事を思い浮かべながら、佑は意気揚々と迷う事なく、走って行った。

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