私が好きなのは晴れですけども…
ひかる:ふんふふん〜🎵
今日は〇〇とのデート!
今日の服はどうしよっかな〜
ひかる:この服かな〜
いやっ!今日はこっちかな〜
私はなんとか服を決め、家を出た。
ーー
待ち合わせの駅に向かう途中…
ピロン
スマホにメッセージが届く。
ひかる:〇〇からだ!
開くと…
〇〇:"おはよう!もう電車乗ったかな?
ひかるが乗る路線が遅れてるみたい!"
ひかる:うそっ!?
すぐに運行情報を見ると、少し遅延していた。
ひかる:"おはよう!少し遅れる!
ごめんね?🙏"っと…
ピロン
〇〇:"急がないで平気だよ?
気をつけておいで!"
ほんっと優しい人。
バイト先で知り合った〇〇。
大学が違うから頻繁には会えないけど、
私のことをとっっっても大事にしてくれる彼。
会える時間は貴重だから早く行こう!!
--
遅延した電車に乗り、
30分くらい遅れて待ち合わせの駅に着いた。
ひかる:えっと…あ!いた!
〇〇は駅前にあるベンチに座っていた。
ひかる:あっ!そーだ!
私は〇〇の後ろに回り込んだ。
ソー…ギュッ
〇〇:わっ!?
私は両手で〇〇に目隠しをした。
ひかる:だーれだ?
〇〇:ひかる〜びっくりしたよ〜
ひかる:ふふっ笑 よかった〜
〇〇:え?
ひかる:他の女の子の名前出てきたら
どうしようかと思った笑
〇〇:…ばーかボソッ
ひかる:ん?
〇〇:ひかる以外に興味ないし//
ひかる:ふ、ふ〜ん//
〇〇:ほらっ!行こう!
ギュッ🤝
ひかる:うん!
--
〇〇:今日どこ行くんだっけ?
ひかる:ポケ〇ンセンター!
〇〇:ひかるはほんとにポケ〇ン好きだね。
ひかる:うん!にしても今日はいい天気だね〜
空は快晴、雲ひとつない。
ひかる:やっぱ晴れっていいね〜
〇〇:そんなに?
ひかる:だって〜こうして〇〇に
会うときに目いっぱいおしゃれ出来るし、
デートも思いっきり出来るからね!
〇〇:あ、ありがとう//
〇〇は顔を真っ赤にする。
照れやすい彼。
普段はカッコいい彼も照れると可愛い!
ひかる:もっといっぱいお出かけしようね!
〇〇:う、うん//
ひかる:もぉ〜いつまで照れてんの!
〇〇:ひ、ひかるが可愛すぎるから//
ひかる:えっ!?
〇〇:いまだに俺の彼女っていうのが
信じられないくらい//
ひかる:あ、ありがと//
でも!私は正真正銘、〇〇の彼女だからね!
〇〇:う、うん!
ひかる:ほ〜ら!早く行こ?
私は〇〇の手を引いて、
遅延の分を取り返すべく急いで
目的地に向かった。
--
ひかる:着いた〜!!
〇〇:ほぇ〜人いっぱい。
ひかる:そりゃ人気だからね
…ってホ〇ータ!!
〇〇:ほんと好きだな笑
ひかる:大好き〜!!
〇〇:…そう。
ひかる:あ!これも可愛い〜!
〇〇:あ、このTシャツいいじゃん。
ひかる:どれどれ〜…
〇〇が取ったのはポッ〇ャマが
描いてあるTシャツだった。
ひかる:うん!これ買う!
〇〇:…じゃ俺も。
ひかる:〇〇はこっちのル〇リオの方が
似合うと思うよ?
〇〇:…お揃いにしたいから。
ひかる:そうなの?
〇〇:ひかるが好きなものつけたいから//
真っ赤な顔でそう言われた。
同い年なのにすんごい可愛いんですけども。
ひかる:じゃ一緒に買おっか!
〇〇:うん//
その他いくつか買った後、ご飯を食べた。
--
別の日…
今日はデートの日!!
…だったんだけど。
ザァァァァァァァァァ…
外は土砂降り。
今日は〇〇の家でお家デートです。
ひかる:あーあ。今日は雨か…
〇〇:まぁこういう日もあるよ。
ひかる:気分上がらないよね?ホ〇ータ。
私は抱いていたホ〇ータに問いかけた。
〇〇:…俺は雨の日も嫌いじゃないよ。
ひかる:そう?
〇〇:たしかに降ってると
外にも行きづらいし、気分も沈むよね。
ひかる:うん。
〇〇:でもさ。
ギュッ
ひかる:ふぇ!?
〇〇が後ろに回り込んで来て
バックハグをしてきた。
〇〇:こうしてずっとひかるに
くっついていられるから//
自分からしといて顔真っ赤だし笑
ひかる:照れるくらいならしなきゃいいのに笑
〇〇:…笑わないで聞いてくれる?
ひかる:ん?
〇〇:俺さ…嫉妬してんだよね。
ひかる:嫉妬?誰に?
〇〇:こいつ。
そう言って〇〇は私の抱いている
ホ〇ータを指した。
〇〇:ポ〇センでこいつのこと
大好きって言ってたでしょ?
そん時になんかモヤっとしたんだよね笑
ひかる:そうなの?
〇〇:俺のひかるなのに!って。
ひかる:もぅ…笑
どんだけ私のこと好きなの!?
〇〇:もちろん晴れの日も好きだよ?
ひかるが頑張ってオシャレして
きてくれるからさ。
待ち合わせで待ってるときも
ずっとドキドキしてるんだ。
ひかる:…。
〇〇:でも今日みたいな雨の日は
こうしてひかるを独占できるからさ。
だから雨の日も好きなんだ。
ひかる:そっか…。
〇〇:だからさ、最近考えてるんだけど…
同棲しない?
ひかる:同棲!?
〇〇:いつもそばにいたい…。
それほどまでにひかるの事が大好きだから。
ひかる:…〇〇〜!
ギュッ
〇〇:うおっ!?
私は抱いていたホ〇ータを
ほっぽり出して〇〇に抱きついた。
ひかる:ありがとう…
こんなに愛してくれて…。
そんなに私のこと好きでいてくれてるって
知らなかった。
〇〇:ひかるが思ってるよりも
俺はひかるが好きだ。
ひかる:ふふっ笑
私は〇〇の胸に顔をうずめた。
ひかる:幸せ…。
〇〇:俺も。
ひかる:同棲…しよっか。
〇〇:うん。
そうすれば、晴れでも雨でも
こうしていられるからね。
ひかる:よし!こんど部屋探しに行こう!
〇〇:うん!
--
あれからずっと私達は
それぞれ大学を卒業してからも
一緒に暮らしている。
中々自分の感情を表に出さない彼が
一緒住んでからは毎日好きって伝えてくれる。
〇〇:ただいま〜
ひかる:おかえり〜
私がゲームをしていると
仕事から〇〇が帰ってきた。
〇〇:ひかる?
ひかる:ん〜?
〇〇:はいこれ。
ひかる:ん?
〇〇は一つの袋を出してきた。
〇〇:誕生日おめでと。プレゼント。
ひかる:えっ!?ありがと!
ガサガサ
ひかる:わぁ〜!可愛い〜!!
袋を開けると中から期間限定の
ホ〇ータのぬいぐるみが出てきた。
ひかる:ん?この子なんか持ってる。
その子の手には小さい箱か握られていた。
〇〇:あ、開けてみて!
ひかる:え?うん…。
パカっ
ひかる:えっ…。
中には指輪が入っていた。
〇〇:僕はあなたのそばにずっといたいです。
これから先、何年後、何十年後もずっと。
僕と結婚して下さい。
〇〇は私の前に跪き、手を差し出して来た。
私はその手を取り…
ひかる:はいっ!お願いします!
〇〇:ほっ…よかった。
ひかる:ねぇ…指輪はめて?
〇〇:うん。
〇〇は私の左手を持ち指輪をはめようとする。
プルプル
ひかる:あははっ笑 震えすぎ笑
〇〇:だって緊張するんだもん!
…はい。
私ははめてもらった指輪を眺める。
ひかる:綺麗…
〇〇:喜んでくれてよかった。
ひかる:喜ばないわけないよ!
〇〇:ホ〇ータも大役ありがとね。
ひかる:よく頑張ったね〜ナデナデ
〇〇:…ムゥ。
ひかる:あれ?嫉妬してる?
〇〇:別にぃ?
ひかる:そう思ってほら。
私はさっきまでやっていたゲームの
画面を見せる。
〇〇:!?
ひかる:ふふっ笑
私はホ〇ータのニックネームを
〇〇にしていた。
ひかる:これでゲームでも現実でも
相棒ってことだね!
〇〇:う、うん//
ひかる:君はいつになったら
照れなくなるの?笑
〇〇:多分その時は一生来ないよ。
ひかるがそばにいる限り。
ひかる:ふふっ笑
ザァァァァァァァァァ…
〇〇:雨か…
ひかる:やばい!
〇〇:え?
ひかる:洗濯物出しっぱだった!
〇〇:やばっ!
2人で急いで洗濯物を取り込んだ。
--
ひ〇:はぁ…はぁ…
ひかる:急に降るなんて…
〇〇:やっぱり雨は嫌い?
ひかる:ううん?大好きなのは晴れだよ?
でも雨なら…
ギュッ
ひかる:こうしてずっと〇〇に
くっついていられるもんね!
Fin
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