駆け抜ける坂道 2nd Stage ーSector1ー
2nd Stage ーSector1ー 〈始動〉
櫻神峠(おうじんとうげ)…
地元の走り屋で賑わっていたその峠に
突如彗星の如く現れた走り屋、"神本〇〇"
〇〇は類い稀なるセンスで
森田ひかるや"櫻神峠の狂犬"小林由依を倒した。
その驚異的な速さから付いた異名が
"櫻神峠の白い彗星"
その後、"欅峠の黒い流星"の異名をもつ守屋茜
とバトルする。
一進一退の攻防戦、勝ったのは〇〇だった。
〇〇と茜のバトルは後に伝説のバトルとして
語り継がれる…
そして、〇〇達は新たなStageへ駆け抜けて行く…
--
"なぁ?今巷で噂のあれ。知ってるか?"
"何のことだよ?"
"あれだよ!めちゃくちゃ速いっていうチーム!"
"あぁ!プロジェクトDか!しってるぞ!"
"何だよ。プロジェクトDって?"
"お前知らないのか?"
"お前、小林由依って知ってるか?"
"あのめっちゃ綺麗って噂の人?"
"そう!"
"その小林由依が監督してるチームがプロジェクトD"
"ドライバーも最近話題になってる
櫻神峠の白い彗星がやってて連戦連勝。
コースレコードも全部更新してる
すげーチームなんだよ!"
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ブーーン…キキーッ
??:ねぇ〜久美〜!今日、ほんとに来るの?
久美:あ、としちゃん!
SNSで連絡あったから来ると思うよ!
??:でも…ほんとに速いんですか?
その…プロジェクトなんとかって?
久美:このちゃん、プロジェクトDね。
噂では連戦連勝の負けなし。
すごい…速いらしい。
好花:はぁ…
??:でも、地元の私達が
負けるわけにはいかないね!
久美:あや…そりゃそうよ!
史帆:私達はこの日向峠では最強だもん!
ブーーン…
久美:あ、来たみたい!
好花:アルテッツァに86に…なんですか!?あれ!?
彩花:ワンボックスが2台!?
久美達が車を止めている向かい側に
アルテッツァをはじめとした車の一団が止まる。
バタンッ
ひかる:ん〜着いた!
保乃:長旅おつかれ。
土生:あれ?由依さんは?
理佐:まだ寝てる。高速乗ってからずっとね。
天 :由依さーん!着きましたよ!
由依:ん、ん〜ん。よく寝た。
久美:あれが…プロジェクトD…。
好花:見た感じは普通そうですけど…。
彩花:あ、誰かくる。
久美達の元に理佐がやってくる。
理佐:初めまして。
櫻神峠から来ましたプロジェクトDです。
久美:どうも…
私達はここをホームとしてるリマチャンティクです。
理佐:事前に連絡がいってると思いますが、
今晩はプラクティスということで
バトルは明日の夜ということで大丈夫ですか?
久美:はい。そう聞いてますので大丈夫ですよ。
理佐:ありがとうございます。
では、よろしくお願いします。
理佐は由依達の元に戻る。
久美:ふ〜ん。何と言うか…礼儀正しいね。
彩花:SNSだとちょっと挑戦的だったからね。
理佐:ゆいぽん!プラクティス始めてオッケーだよ!
由依:よし…〇〇くん。
〇〇:はい!
由依:コースのレイアウトは大丈夫?
〇〇:はい。動画は40回くらい見ました。
ひかる:私がバッチリ下見したからね!
〇〇:いっつもありがとうございます。
由依:よし、それじゃ最初はいつも通り
80%で5本ね。
〇〇:はい。いってきます。
友香:〇〇…頑張ってね!
〇〇:ありがとう、友香。
ブン、ブーーン…
保乃:毎度のことやけど、見せつけてくるね〜。
土生:まぁ由依さんが帯同していいって
言ってましたからね。
由依:さてと…ゆかくん?
ゆか:はい!
由依:86のセッティングはどういうプラン?
ゆか:はい。このコースはタイトなコーナーが
多いのでこんな感じで…
由依:…うん!これで行こう!今回もバッチリ!
ゆか:えへへ
由依:あとは〇〇くんが帰ってきたら
微調整よろしく。
ゆか:任せてください!
ゆかはワンボックスに行き工具等の準備をする。
好花:なるほど…あのワンボックスは
工具とかスペアパーツを積んでるんですね。
久美:あれじゃ走り屋のチームってよりも
サーキットを転戦してるレースチームだね。
彩花:向こうのチームは86が走るみたいだね。
好花:こっちは誰が走るんですか?
久美:そうだね…このちゃn…
史帆:としちゃん、走る。
彩花:え!?
久美:珍しいね。としちゃんから走りたいって。
彩花:いつもはバトルなんかより
みんなで走る方がいい!って言ってたのに。
史帆:なんかビビって来た!絶対に勝ってみせる!
としちゃんとインテグラで!
好花:まぁ誰が走っても負けないとは思いますけど。
久美:まぁいっか。
としちゃんはこの峠で"No.2"だしね…
--
ブーーン…キキーッ
〇〇:ふぅ…
ゆか:〇〇!セッティングはどう?
〇〇:かなりいい感じ。
出来ればコーナーの出口でもう少し
リアが流れるようにしてほしいかな。
ゆか:了解!
友香:〇〇、お疲れ!はい、お水。
〇〇:友香!ありがとう!
友香:どう?この峠は。
〇〇:結構きついね。
動画で見るよりコーナーがタイトだよ。
ひかる:私も下見で走ったけど難しかったな〜
保乃:ひーちゃん何回も走り直したもんな。
ひかる:だって本当に難しいし…
〇〇:こりゃしんどいバトルになりそう。
ゆか:〇〇!出来たぞ!
〇〇:オッケー!…じゃ行ってきます。
友香:いってらっしゃ〜い。
ブン、ブーーン…
由依:ゆっかー。どう〇〇の様子は?
友香:全然問題無さそうてすね。
由依:遠征で馴れないとこ走るから
ストレスみたいのがすごい溜まると思う。
しっかり癒してあげて?
友香:はい!
由依:それが彼女のつとめ。でしょ?笑
友香:はい///
保乃:まだ馴れへんの?笑
友香:馴れないというか…嬉しくて///
ひかる:でもこないだ〇〇くんの家に
泊まったんでしょ?
友香:ど、どうして知ってるんですか!?
ひかる:こないだ〇〇くんに勝って聞いたんだ〜
保乃:かなりのハンデ付きやったけどな笑
土生:〇〇くんとどこまでいったのかな〜?
友香:あう…///
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ブーーン…
〇〇:コースの攻略は出来てきたな…
あとは勝負のポイントを決めるだけだ!!
Next Sector…
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