マガジンのカバー画像

徒然

14
気に入った俳句、短歌、一言を集めてぼちぼち呟きます。
運営しているクリエイター

#言葉

【寝ころんで酔のさめたる卯月哉 子規】20230416
4月に入り春らしくなり、酒盃を傾けて夜を過ごしたのだが、横になっているうちに冷え込んできたようだ、ということか。それとも、春になり動物が目を覚ますように、自身の感性が鋭くなったことを直感したという句か。春の夜は気候が繊細だ。

7

【落ちかかる石を抱えて藤の花 子規】20230423
天候の良い日であったので、久しぶりに自宅を出て散歩をしてみた。適当な道を選んで歩いていると、2軒ほど軒先に藤の花が垂れ下りている家があった。自身の生命をつなぎとめようとして、長く下がる藤の花に希望を委ねる春の執念か。

5