(パート1)【理論編】 「本当は話したくなかったが、みんなのために・・・」ルーレット攻略の糸口を見い出す今までになかった考え方を堂々公開!
【理論編】
1章 言葉の定義
ここからは、誤解を招くことのないように、単語の定義を設けました。
賭け金・・・賭けるのに使った合計のお金
受取金・・・予想が当たり、受け取るお金
勝つ・・・ルーレットで予想した数字にボールが落ちる
負ける・・・ルーレットで予想した数字にボールが落ない
儲ける・・・賭け金以上の受取金を得る
例)賭け金100ドル、ゲームに勝ち、受取金130ドル(利益は、30ドル)
損する・・・賭け金以下の受取金を得る
例)賭け金100ドル、ゲームに勝ち、受取金30ドル(損益は、70ドル)
失う・・・受取金がなく、賭け金の全てがなくなる
例)賭け金100ドル、ゲームに負け、受取金0ドル(損益は、100ドル)
触れる・・・回転していたボールが、ホイール、又はブロックに当たる瞬間落ちる・・・ボールがポケットに入り、数字が確定する
また、本作品のルーレットではヨーロピアン・ルーレット(0から36まで)を用いて解説をしますが、アメリカン・ルーレット(0から36までと00)にも対応しております。
2章 ルーレットの特徴
1章「単語の定義」の理解を確認するために、いくつかの質問とその答えを用意しました。
質問①「ルーレットで勝てるか?」
答え①「勝てる方法はあります。」
では、質問を少し変えてみましょう。
質問②「ルーレットで勝ち続けることはできるか?」
答え②「できます。」
さらに、質問を変えてみましょう。
質問③「ルーレットで儲けることはできますか?」
答え③「運によります。」
違う質問です。
質問④「ルーレットで儲け続けることはできますか?」
答え④「できません、普通の方法では。」
では、それぞれの答えについて説明します。
答え① 全ての数字に賭ければ、どれかの数字に落ちるから、数字を当てるゲームには勝てます
答え② 質問①と同様の方法を続けることで、可能です。
答え③ ルーレットで儲かった人は全員、運が良かったからです。
答え④ 昨日、儲かっても、今日損することがあります。明日は分かりませんよね。
運はずっとは続きません。ルーレットに普通に賭け続けると、必ず損をします。
はい、以上です。
・・・では、怒ってしまいますよね。
では、さらに各答えを深堀りをして、解説します。
答え①に関して、0から36までのある37個の全ての数に賭ければ良いのです。例えば1ドルずつ賭けましょう。すると、どれかの数字に落ちるので100%「勝てます」。つまり、「必勝法」です!
では、いくらもらえるのでしょう。36ドルです。
37ドル賭けて、36ドルもらう。つまり、1ドルの損をします。
答え②も、答え①と同様ですので、ゲームごとに1ドルの損をし続けます。
答え③に関して、ルーレットを何度かしたことのある人なら分かると思いますが、運の良い日であれば、たくさん儲けることができます。
みなさんが期待しているのは、ここからですよね。分かってます。笑
答え④ では、毎日同じような賭け方を続けて、それぞれの日で儲けたり、損したりを繰り返すと、トータルでどうなるでしょうか?一時的には、トータルでプラスになることがあるでしょうが、1年365日も続けるとトータルでは損をする可能性の方が高くなります。これは、『期待値』と呼ばれるもので説明ができます。確率を学ばれた方なら、ご存知の方が多いかと思いますが、知らない方もいらっしゃると思うので、次の3章で、この言葉について簡単に説明します。
<コラム> アメリカン・ルーレットとの比較
本書では、ヨーロピアン・ルーレットを使って解説をします。国よっては、アメリカン・ルーレットが使われているところもあるでしょう。それらの違いですが、アメリカン・ルーレットには、ヨーロピアン・ルーレットにある全ての数に、「00(ゼロゼロ)」が加わり、合計38個の数字になります。また、数字の並び方は2種類のルーレットでは全く異なります。
ここで詳しい解説はしませんが、アメリカン・ルーレットは、ヨーロピアン・ルーレットより、当たる確率が若干下がるので、どちらかを選べるのであれば、迷わずにヨーロピアン・ルーレットを選びましょう。
3章 期待値
期待値とは、賭けたお金に対して、平均していくらのお金をもらうことができるかという数値です。答え④で説明したように、勝つときもあれば、負けることもあるので、一時的にはこの数値とは違う結果になりますが、ある程度のゲーム回数をこなし、獲得金額、損失金額の合計をゲーム数で割り、平均を取るとこの期待値に近づくようになっています。
答え①を例にすると、0から36までのある37個の全ての数に、1ドルずつ、つまり37ドルを賭ければ、必ず36ドルもらえる。つまり平均を取らなくても常に36ドルもらえるので、この場合の期待値は、「36ドル」になるのは理解いただけるかと思います。
ですので、1ゲームごとに1ドルの損をするのは、明らかなわけです。
4章 還元率
また賭け金に対して、どのくらいのお金が戻ってくるかを表す指標を『還元率』といい、さきほどの「期待値」で使った例を用いますと、この場合の還元率は、36÷37=0.9730。つまり、97.30%(2.7%の損失)となります。ここでは、説明を省略しますが、この例だけでなく、どんな賭け方をしても、この数字は常に同じになります。
言い換えれば、「100ドルをルーレット賭けた時点で、2.7ドルの損をしている」ことになります。
<コラム> 他の公営ギャンブル、宝くじの還元率
他のギャンブルの還元率を見てみると、競馬などのレース予想をするものは、約75%です。宝くじは、約45%となっております。宝くじは、1等の当選金額が高いですし、テレビCMなどの「夢を買いましょう!」なんてクリーンなイメージから、ギャンブルとはほど遠い印象を持たれていますが、これほど還元率が低いく割のあわないものはありません。「お金持ちは絶対に買わないものがある。それは宝くじだ」と言われています。
これに対して、ルーレットの還元率は、97.30%ですので、宝くじの2倍以上あります。どちらを選べば賢明かは、火を見るより明らかですね。
5章 一番儲かっているは誰?
ルーレットに限らず、ギャンブルの場で一番儲かっているのは誰か知っていますか?「知り合いに、大勝ちして100万ドルを手にした男がいる!」と言う人もいれば、「いや、オレはもっと儲かった!」と豪語する人もいるかもしれません。しかし、そういう答えは、どれも間違っています。
ここまで読んで気づいた方もいると思いますが、一番儲かっているのは、胴元。つまり、ギャンブルの場を提供している人です。理論的な計算上、胴元が必ず儲けるようになっているからです。
冷静に考えてみてください。ラスベガスのように、
ー大きな場所を借りて(家賃)
ールーレットだけではなく、スロットマシーンなどの様々な器具を揃え(設備費)
ー豪華なデコレーションで格好いい雰囲気を出し、柔らかいカーペットを敷いて(内装、改装費)
ーディーラーをはじめとする従業員を雇い(給与)
ー電気、水道などの光熱費
などを払っても、お金が手元に残らないとカジノの経営は成り立ちません。そららに支払われるお金は、お客さんが使ったお金、つまりギャンブルで損したお金から支払われているのです。
<コラム> 他の資産投資の利率との比較
株式の資産投資について考えたことはありますか?世界中の国の株を広く買うことで、リスクを抑え、経済成長の平均指標に合わせた利率が見込める「全世界インデックスファンド」という人気商品があります。経済不況で大きく損をする年もあれば、急激な経済飛躍により非常に高い利益を得られる年もありますが、10年・20年という長期スパンで見ますと、年利約+5%になると言われています。
つまり、100ドルを投資すると、一年後に5ドル増えて、105ドルになる計算です。+5%だと、一見、あまり増えないように思えますが、平均年利5%の運用ができれば、プロの投資家になれると言われ、複利効果を生かすことで、長期間で大きな資産を築くことができます。
一方、ルーレットの還元率は97.30%ですので、同様に100ドルを賭けると、1分後に2.7ドル減って、97.30ドルになる計算です。マイナス2.7ドルだと、一見、あまり減らないように思えますが、1年ではなく「1分」ですので、「分利がマイナス2.7%」となり、普通に賭ければ、大抵の人は1時間以内には全持ち金を失う計算になります。
ですので、勢いや運に任せてルーレットに賭け続ければ、ドキドキする体験は味わえますが、お金は確実に失います。しかし、【理論編】での考え方で、ヨーロピアン・ルーレットでは落ちない数字がたった2つ分かるだけで、分利が+2.86%となります。さらに、【理論編】の例のように「30,11,36には落ちない」と3つの数字が分かれば、分利は+5.88%となり、プロの投資家が一年かけて稼ぐ以上の額を、たった1分で得ることができるのです。
6章 やっぱり儲かるのは・・・
それでも、「胴元には、大勝ちした人に大金を支払わなければいけないリスクがある」と言う人がいます。確かに、そういうリスクは否定できません。しかし、それに支払うお金は、負けた人から取ったお金を分配しているだけで、胴元のポケットマネーから払っているのではありません。つまり、大勝ちして、歓喜に満ちあふれている一人の陰に、大損をして意気消沈している人が多数いるということです。
ただ、世の中には強運の持ち主がいるもので、一般人が一生働いても稼げない額のお金を、たった一晩で手にする人もいます。このような大勝ちの金額によっては、もちろん胴元側も一時的に損を被る場合があります。その点だけを見れば、やはり大勝ちした人が一番儲かっているように見えます。しかし、カジノの経営はその1日のみではありません。翌日以降は、胴元に毎日儲けが入ります。そういう日が続くことで、そのような一時的な損失もカバーできるのです。
これは、2章の答え④と同じ考えで、長いスパンで見れば、胴元がトータルでプラスになります。それは、「胴元の期待値」が、お金を賭けてギャンブルをする人とは逆の関係になっているためです。
逆に、大勝ちした人は、それ以降も負けないと強い自信を持ち、その儲けた大金を翌日に賭けたりします。その結果、大負けをして、前日の大きな受取金を全て失ってしまったりします。そのまま帰れば、プラスマイナス・ゼロで終わるのに、「いや、先日の大勝ちをもう一度・・・」という淡い期待に夢を乗せ、借金までして再挑戦し、その結果、大損してしまい、破産するなんていう話は、ざらにあることです。
こういう人は、大勝ちした日がたまたま運が良かっただけなのですが、その大勝ちが「オレは他のヤツたちとは違う」という誤った勘違いを生んでしまうのではないかと想像しています。
ギャンブルで稼ぎたいのなら、「勝ち逃げ」が基本です。自分で「今日は、○ドルまで利益ができたら、家に帰る」と決めておき、そこまで儲けが出たら、いくら調子が良くても、その日はすぐに家に帰ることです。ただ当然のことですが、まず儲けないと、勝ち逃げすることができません。その方法を伝授するのが、これを読んでもらうことの目的です。
<コラム> 勝ち逃げ論
スポーツ、チェス、喧嘩などに勝ち続ける方法を知っていますか?
ー自分より弱い相手と、高い確率で負けない戦いだけをする。
ー自分より強い相手、つまり、負けると思われる敵が現れたら逃げる。
「闘争」か「逃走」です。以上の2点のどちらかを行えば良いのです。
「弱い相手に勝っても、つまらない」「強敵に背中を見せて逃げるなんて、そんなのかっこ悪い」と感じるかもしれません。
強い相手に勇気を持って立ち向かい、大きな傷を負って、苦しい思いをしてでも、相手を倒し、大量の「ドーパミン」を得たいのであれば、強い敵に果敢にチャレンジして下さい。
逆に、スポーツやチェスで勝率を下げたくない、喧嘩で怪我をしたくないのであれば、この2点を行ってください。
私が言いたいことは、「何が目的であるか」をはっきりさせることです。
『はじめに』にも書きましたが、
・ゲームをする際にドキドキ興奮したいのなら、【実践編】は読まないで、今までご自身がされてきた我流の方法を続けてください。
・そういう興奮ではなく、単にお金が欲しいのなら、この【理論編】をきちんと理解した上で、【実践編】をお読み下さい。
7章 ルーレットを予想するための要素
それでは、そろそろ本題には入りましょう。まず、ルーレットで数字を予想するための要素を列挙してみましょう。
a)ボールが穴から発射された時の速度(以下、「ボール速度」と呼びます)
b)ボールが穴から発射された瞬間のホイールの回転速度(以下、「ホイール速度」と呼びます)
c)ボールが穴から発射された瞬間の目印、緑「0」の位置(以下、「ゼロ位置」と呼びます)
d)ボールが発射される方向(以下、「発射方向」と呼びます)
では、なぜこれらの要素を挙げたのか、それぞれの要素について、説明します。
a)ボール速度
【歴史編】でも説明しましたが、改めてここでも記載します。
自動ルーレットの場合、ボールが出てくる穴は固定されています。もし、ボール速度が常に同じであれば、ボールは常に同じ時間だけレール上を回転し、最終的には常に同じ場所に落下します。
しかし、実際には理屈通りには行きません。なぜなら、ボールがブロックに擦ることにより、ボールが減速することがあるためです。(図7-1)
これに関しては、ブロックにボールが当たるかどうかは、ランダムで起こります。私は、これを『不確実な要因』と読んでいます。対策は、後で述べます。
さて、ここまでボール速度が「一定」という仮定で話をしてきましたが、ルーレットのモデルにより、ボール速度が変わるものもあります。つまり、ボールが発射されてから、ホイールに触れるまでの時間が異なるのです。
では、どのようにして、ボール速度を測定するか。「スピードガンで測定する」です。
ボールが出る穴に、図7-2のようにスピードガンを向け・・・というのは冗談です。もちろん、それでも測定はできますが、実際にこのようなことをすると怪しまれて、店員に止められます。その方法は、【実践編】にて紹介いたします。
以下が、私があるモデルのボール速度を測定し、グラフ化したものです。ピークが2つ出ていますね。つまり、このモデルは、意図的に2つの速度でボールを打ち出していることが分かります。(図7-3)
b)ホイール速度
ホイールが回転する速さのことを言います。ホイール速度は時間の経過と共に下がっていきます。つまり、ホイールが回転する速度も徐々に遅くなっていく・変化していくので、ここでは、「ホイール速度」とは、ボールが発射された瞬間のホイールの「初速」とします。その測定方法は、【実践編】にて紹介いたします。
c)ゼロ位置
【歴史編】では、ゼロ位置は自分の手前でしたが、もちろん、毎回この位置ではありません。
その位置を決めるために、写真のようにルーレットの円周を、A、B、C、・・・、Hのように8等分のゾーンに区切ります。(以下、「ゾーンA」「ゾーンB」・・・と呼びます)ルーレットには線が描かれているので、それを目印にすれば良いでしょう。線が描かれていないモデルはブロックを目印にして区切ってください。(図7-4)
モデルによっては、6等分されて線が入っているものもあります。その場合は、A、B、C、・・・、Fのように6等分のゾーンに区切ります。
アルファベットの振り方は自由に決めてもらえれば良いですが、ここでは、ボールが発射される穴(以下、「発射穴」と呼びます)があるゾーンをAとし、そこからボールの発射方向に向かって、B、C、・・・と振り分けます。
ボールが発射された瞬間に、緑「0」がどこにあるかを確認します。もし、0がDゾーンにあれば、ゼロ位置は、「D」となります。(図7- 5)
d)発射方向
自動ルーレットのほとんどのモデルは、発射方向が1方向ですが、まれに2方向のモデルもあります。発射方向が、時計回りか、反時計回りかのどちらかを気にする必要はありませんが、ゲームごとに発射方向が変わるモデルが存在するので、注意してください。
<コラム> ギャンブル中毒とは・・・
6章で、大勝ちした人は十分お金を儲けたのに、なぜ止めれなかったのでしょうか?
それは、ギャンブルで勝つと『ドーパミン』という脳内物質が分泌するためです。一度は、この名称を聞いたことがある人もいるでしょう。このドーパミンは、脳に快楽をもたらせてくれます。仕事や学業で成果を出したり、スポーツの試合で勝った瞬間など、何か目標を達成した時にもこのドーパミンが分泌されます。これらの経験から得られるドーパミンの量に比べて、ギャンブルで勝った瞬間に分泌されるドーパミンの量がとてつもなく多いので、この世で至上の快楽を体中が駆け巡るような感覚に襲われます。この強烈な快感を一度味わってしまうと、脳の感覚が麻痺し、仕事の昇進やスポーツ大会での優勝などの達成感で分泌されるドーパミンの量では、ほとんど快感を感じることができなくなってしまうのです。
その結果、大勝ちするその瞬間の快感を求めて、毎日のようにギャンブルにのめり込み、抜け出せなくなる、いわゆる「ギャンブル中毒症」に陥ってしまうのです。一種の麻薬のようなものですので、皆さんもご注意ください。
8章 ルーレットを予想するための要素の組み合わせ方
1節 発射速度が一定のモデルでは
私が攻略に初めて成功したモデルは、ボール速度が一定でした。7章「a)ボール速度」の説明での2つのピーク(図7-3)があるモデルとは違う機種です。【歴史編】と重複する内容でもありますが、第1章の「単語の定義」に従って、もう一度、より正確に説明をします。
多くの場合、ボールはCゾーンでホイールやブロックに触れていました。(図8-1)
統計をとってみても、Cゾーンを中心にボールが触れていることが分かります。(図8-2)
ホイールは、発射方向(図の青い矢印方向)とは逆の向きに回ります。ですので、図8-1の場面から、ボールはさらに転がり(もちろん、この間、ホイールも止まらずに回転を続けています。)、そしてポケットに落ちました。今回は少し転がりが長めで、1に落ちました。(図8-3)
図8-4を見てみましょう。ボールが触れた瞬間、ゾーンBとゾーンCの境目には30がありました。(図8-4(2))この例では、ボールが30に落ちる可能性は極めて低いです。なぜなら、この状態から、ボールが反時計回りに転がり、ホイールが時計回りに回っても、ボールは30に近づく前に、他の数字のポケットに落ちるからです。(図8-4の流れ図)
つまり、この場合では、30や8に賭けなれば良いのです。
2節 同じパターンのアルゴリズムがあるのでは・・・
もう一度、図8-4を見てみましょう。このケースでは、ゼロ位置はGでした。(図8-4(1))
ゼロ位置がGで、ボールが発射され、ボールがホイールに触れた瞬間に図8-4(2)のようになり、最終的に1に落ちました。もし、ホイール速度も同じであれば、もう一度ゼロ位置がGに来れば、ボールは同じ時間周り、ホイールかブロックに触れ、30や8以外の数字に落ちるという仮説がひらめいたのです!
3節 幸運なことに、ホイール速度も一定でした!
そこで、ホイール速度を何度も測定してみると、幸運なことに、私が攻略に初めて成功したモデルは、ホイール速度も一定でした。
そこで、仮説を検証すべく、ゼロ位置がGの時のゲームの結果を集計したところ、図8-5のようになり、「よし、ほぼ予想通り!」という感動におそわれました。
このルーレットでは、『ゼロ位置がGであれば、30,11,36にはほぼ落ちない。それ以外の全ての34個の数に賭けて、高い確率で勝って、儲かる』ということがわかります。30,11,36以外の全ての数字に1ドルを賭けると、賭け金34ドル、受取金36ドル、つまり2ドルの利益となります。
これを読んで、「え!?たった2ドルしか儲けられないのか!?子供のお小遣い程度の金額じゃないか!」と思いました?
自動ルーレットのゲーム時間は、1ゲーム約1分です。つまり、1時間で60ゲームあるわけです。60ゲーム全てで2ドル儲ければ、1時間で120ドルを手にすることができます。時給120ドルの仕事はなかなかないのではないでしょうか?
また、この2ドルの利益とは、34ドルを賭けた場合ですので、賭け金を2倍の68ドルにすれば、受取金も2倍の4ドルになります。ですので、ご自身が賭けることができるお金が多ければ、短時間でより多くの利益を生み出せるのです。
4節 全てのゼロ位置にて検証するだけ!
もちろん、ゼロ位置は常にゾーンGには来ません。ゾーンAからHまで全ての位置に来る可能性があります。でも、安心してください。AからHまでの全てのゾーンで、先程のGのように多くのデータを取れば、各ゾーンで、それぞれの傾向が見えるのです。
9章 データに関して
1節 多くのデータを必要とする理由
図8-5をもう一度見て下さい。8章2節の「30や8には落ちない」という予想に反して、8には一度落ちています。これは以下のような理由が考えられます。
ーゼロ位置がGでも、ゾーンGには幅がある。
図9-1(1)と図9-1(2)の場合では、同じゾーンG内でも、ポケット4個分の差異があることが分かります。ゾーンには、図9-1(3)のように幅があるので、ゾーンの両端では同じゾーン内の0位置でも、ボールが落ちるポケットにも差異が生じます。また、
ー動いているホイールを目で追っているので、多少の測定誤差がある。
ですので、各測定において、このような差異が生じるので、より現実的な結果を得るために、多くのデータを取ることで、測定誤差も含めた結果を確認する必要があるのです。
2節 必要なデータ数
「多くのデータを取れ」と言われてもいくつのデータが必要なのか。私はこのルーレットを攻略するのに、ゾーンAからHまでの8つのゾーンで、それぞれ250個以上のデータを集めました。ですので、合計2000個以上のデータを集めたことになります。
この「2000」という数字を見て、驚いた方もいるかもしれません。しかし、上でも言いましたように、自動ルーレットでは1時間で約60ゲームですから、60個のデータが集まります。1日4時間、データを集めると240個になります。ですので、約1週間で2000個のデータを集めることができます。たった、これだけの労力で、今後ずっと儲け続けられるアルゴリズムを知ることができるのですから、やらない理由がありません。
もちろん、1日に4時間以上のデータ収集をしてもいいですが、疲れてしまって、データ測定が間違ってしまうこともあるので、長時間することはお勧めしません。4時間行ったら、その日はゆっくり休んで、翌日続ければ良いのです。
3節 データ取りは無料です!
「このルーレットの場合、2000個のデータを集める必要は分かったけど、それまでにいくらのお金を使わなければいけないのか・・・?」と心配になる方もいるかもしれませんが、データを取るだけではお金を全く使わなくても大丈夫です。
それは、他の人がプレーしている横にいれば良いのです。自分は賭けなくても、他の人がプレーしているとゲームは始まるので、データ収集は無料でできます。私も確実に勝てるようになるまでは、実際にこうやってデータを集めました。
また、モデルによっては、
ー誰もプレーしていなくても、常にデモプレーが行われる
ー1ドルコインを投入しておくだけで、お金を賭けなくても、デモプレーが行われる(この1ドルは後で回収できるモデルが多いです)
という機種もあるので、よく観察をしてみて下さい。
4節 データ収集の方法
では、実際に具体的にどのようにすればデータを集めることができるのか、どのようにしてデータを解析するのかを、(パート2)にて詳しくお話をさせて頂きますので、ご興味を持たれた方は、そちらをお読み頂き、実際にルーレットを攻略してください!
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