初詣
初詣の正式な参拝の方法
鳥居の前で立ち止まり一礼をする
手水舎で手や口を清める
鈴を鳴らしてお参りをする
二拝二拍手一拝の作法で拝礼する
境内を出る際にもう一度会釈をする
である。昭和の子供はおそらく皆できたに違いない。なぜなら、ほぼ両親と一緒に初詣に行って親のすることを見様見真似で覚えてしまうから。である。お賽銭は、どのタイミングでするか。社殿の前に立って一礼して賽銭箱にお賽銭を入れる。そして鈴を鳴らしてお参りする。
何か欲しい物を頼んだりしてはいけない。「昨年は、おかげさまで何事もなく暮らせました。ありがとうございました。今年も皆が健康で元気に暮らせますように。」と感謝の気持ちと、今年も一年見守ってくださいとお参りする。
高校を卒業して上京し東京で暮らし始めて、生まれて17年間親が何気なく教えてくれた、いわゆる常識的な作法をすでにこの時、習得していた。感謝しかない。両親は学業に関してとても厳しかったように思うが、それ以上に世の中で生きるための人との関わり方や作法を教えてくれたような気がする。
例えば、「道で人とすれ違うときは必ず挨拶をしなさい。知らない人でもお辞儀はしなさい。」とか。「困った人がいたら、声をかけて助けてあげなさい。」とか。「人の迷惑になることは、してはいけません。」などなど。こんな事と思うが、今でも自然とできてしまっている自分がいることに驚く。
もうすでに二人とも他界してしまっているが、毎朝位牌に水をお供えして一礼することは欠かさない慣習になっている。感謝。