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【ネタバレ注意】おにたいじ(にまつわる制作秘話)

みなさん、こんにちは。反社会人サークルです。
このたびはゲームマーケット2024春で頒布した『おにたいじ』にまつわる企画?ゲーム?に参加いただき、ありがとうございました。

ちなみに、ちゃんとプレイ完了した方ですよね?
この記事はネタバレを含みますので、少しでもプレイするつもりがあるのでしたら、さっさと踵を返してGO!いただければさいわいです。

そもそも『おにたいじ』を知らない、『おにたいじ』はわかったけど上述の「企画?ゲーム?」がわからない、という場合は下記のPOSTをご確認ください。「押すな押すな」は「押せ」という意味。

↑このPOST内で物語を開始し、謎を解くためのすべての情報が提示されています!
ヒント:怪しいQRコードやURLをみかけたら、積極的にかつ軽率にアクセスしていきましょう。
※真面目な註:セキュリティのこともあるので、誰が出しているか等の観点は気にしてください。自己責任。

それでは、少し空行を開けてから解説&制作秘話に入ります。

解説(簡易版/ネタバレ満載)

// いったんここまで。おって書きます。プレイしている方は、まあ知っていると思いますし。もうゲムマ当日ですし。
// ちなみにARGなので、導線を1本にはせず、ふわっとした誘導をしています。その所為でゲームであることに気づかれず、いま草の根でどうにかしようとしている状態……。いちおうの想定導線は2種類で「マニュアルの違和感に気がつき、YouTubeにアクセスする」「とりあえずYouTubeにアクセスし、LINE登録したうえで、あいさつメッセージに含まれている【ななめ】からマニュアルのメッセージにたどりつく」になります。

制作秘話

まずことの発端です。反社会人サークルとして、ゲームマーケット2024年春に向けて長らくおまたせしていたマダミス風2人専用ボイスドラマ謎解き『ASMR刑事(デカ)』シリーズの最新作「歌舞伎町デスマッチ殺人事件」を出す気まんまんだったのですが、「気」とは裏腹に「時間」がなんともかんともでして、今回のリリースは諦めることとさせていただきました。

とはいえ、新作が何もないというのもさみしいなということもあり、(このあたりから少しフィクション混ぜますが)ちょうど知人の6歳になる子どもが作ったゲームがある、ということで、いっちょそれを出してみるか!となったわけです。

モノはあるので製造はトントン拍子だったわけですが、懸念点が1つありました。それが「果たしてこのゲームは面白いのか」という点。「6歳が作った
」ということで面白がってくれる方や同じくらいの年頃のお子さんを持つ親御さんなど、あるていどはお手にとってもらえるかとは思ったものの、反社会人サークルとして出す以上、面白いものにしたい!と考え、オリジナルルールに加え、反社会人サークルルールを同梱しようということにしました。

そして迎えたルール検討日。なんとゲムマ2日前である2024/4/25(木)20時半過ぎのことでした。なんとここまで1回も集まれていなかったのです……。オリジナルルールは事前に聞いていたので、それをもとに反社会人サークル的に面白くなるよう、ルール調整を重ねながらテストプレイをしていたのですが、完成した実物を手にしていると、なかなか不思議な感情に襲われてきました。子どもの描く絵に秘められた魔力みたいもの。それをみているうちに、なんとなくミニARG的なものを仕込むのはどうだろう?という話になっていきました。

ちょうど告知POSTをしようとしていたため、まだ何の構想もない中でしたが「※謎解きやARGの入り口等ではありません」の一文を入れ込みました。これが2024/4/25(木)21:36のことでした(こちらのPOSTです)。

さて、どうするか?となったときに出てきたのが、パッケージの1行目に書かれた「このげーむはきょうりょくげーむではありません」という強烈なメッセージでした。これはARG界の有名な言葉「TINAG(=This Is Not A Game)」と奇妙に符号するのも興味が惹かれます。制作者が、なぜこのことをいの一番に書いたのか、実に不思議な面白さがありました。

また、この絵を描いてゲームを作った人間が実は何らかの秘密を抱えている(子どもではなくオッサンだったり)という妄想が組み合わさり、アンチ協力ゲーム思想の親が子どもにゲームを作らせ、子どもは親の機嫌をうかがうように1行目に「きょうりょくげーむではありません」と書いた、という設定がうまれたのでした。正直、まだゆるゆるです。ただ、テストプレイをしていたファミレスももう閉店。ぬるい春の夜空の下に放り出された反社会人サークルの面々は、まあなんとかなるかと楽観的な見立てのもと、各自の家に帰っていくのでした。

しかし、実はファミレスにいるうちにもう少し流れがみえていました。せっかくだから『おにがしま』を買ったひとが一番面白くなるように(もちろん、部数が非常に少ないため、この企画自体はWeb上のみでもできるようにというのは念頭にありましたが)パッケージ、具体的にはいまから作成する(まあ、これ自体ふつうじゃないのですが笑)マニュアルにラビットホールを埋め込むとか。そこからYouTubeに飛ばして、映像の中で子どもがプレイヤーに助けを求めるべくメッセージを送ってくるとか。アンチ協力ゲームの会は「協力ゲームから子どもを守る会」にしようとか。チェッカーの用途でLINEbotを入れようとか。「おにがしま」というカードがあるので「『おに』が『しま』」の変換は使おうとか。

まあ、そんなこんなのアイディアを一晩寝かして(というか、ふつうに眠かったので寝ただけ)、翌朝である2024/4/26(金)の10時前にこのようなっ全体フローを起こしました。

全体フロー2024/4/26(金)10時Ver
大枠は出来上がっています。
雰囲気伝えるために既存ページをキャプってますが、変な意図はありません。

というわけで、あとはこれに準じて作るだけです。コツコツ、コツコツ。平日なのでお仕事もありますが、昼休みにやったり、早めに終わらせてやったり。

あ、裏話的なものがひとつ。YouTubeの動画は、もともと「このげーむはきょーりょくげーむではありませんー」というセリフで「狂言(あるいは虚言)」というワードを導く予定だったのですが、間違って「このゲームは協力ゲームではないです」で撮影してしまっていたことが22:40頃にわかったりしました……。

トラブル!

あと今回は時間がマジでなかったので、ライティングはLINEを中心にしっかりめに(気分的には!)やって、「協力ゲームから子どもを守る会」のサイトのテキストは生成AIを活用してみました。なかなかぶっ飛んだ感じで良かったのではないでしょうか。これくらいの指定の仕方をすると、あれくらいの文章ができるということをサンプル的に共有させていただきます。

マニフェストの生成過程
なぜかChatGPTが異常に重かったのもあり、Claudeを使用。

あと制作上の小ネタ(完全にテクニカルな話です)。
今回のようにふわっと動き出して、あとで差し替えるかもしれない場合は、URLをベタに書いてしまうと差し替えができなくなって困ってしまいます。今作ではマニュアルに記載するURL(YouTubeへのリンク)が該当します。bit.lyの短縮URLサービスを利用しているのですが、このサービスはリダイレクト先のURLの編集ができません。
では、こういうケースを想定するとどうすれば良いのか。
それは、独自のリダイレクトページを経由させることです。それにより、後日変更が発生した際にYouTubeページを変更したりできます(ちなみにYouTubeも一度アップすると動画の差し替えはできません)。

今回のケースでは下記の通り。

マニュアル記載のURL
https://bit.ly/49TMeWv
 ↓
独自実装のリダイレクトページ
https://hanshakaijin.github.io/onitaiji/redirect.html
 ↓
YouTube動画ページ
https://www.youtube.com/watch?v=w_Bhws8m07Y

いったん裏話はそんなところですかね。いかがだったでしょうか?


今回の少し不思議な企画?ゲーム?に対して、少しでも「面白いな!」と思ってくれたようでしたら、(誤用ではなく)軽率に投げ銭いただけると嬉しいです。コピー代やらコーヒー代(あるいは打ち上げ代)やらになったらなと。もちろん、投げ銭のかわりにネット上で面白かった!と薦めてくれるのでも全然OKです。もっと多くのひとにプレイいただきたいので、ご協力いただければさいわいです。
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またアンケートも実施中です。未回答の方がいれば、ぜひおねがいします。今後の制作の励みとさせていただきます。
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ちなみにこういうゲームが楽しいなと思っていただけた貴方には!今回新作が延期となってしまった『ASMR刑事』シリーズをおすすめします!同じようなプレイ感で謎を解き明かしていくことができます!Ep.1秋葉原耳かき姫殺人事件、Ep.2婚活クッキング殺人事件、ともに大絶賛頒布中です!無料のミニエピソードもオンラインプレイの準備を進めているところですので、しばしお待ち下さい。
ASMR刑事の購入はこちらから Ep.1 Ep.2

この先は有料部分ですが、いまは特に何も書かれていません。気が向いたらなにか書くかもしれませんが、あまり期待はしないでください(ASMR刑事の新作も落としているくらいですので……マジすみません)。投げ銭をしたら、運が良ければ何か読めるかも〜くらいのお気軽な気分でよろしくおねがいします。

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