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ロウドウジンVol.7 特集「燻製」

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2013年11月4日 第17回文学フリマ@東京流通センター
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2020年7月の記事一覧

ロウドウジンVol.7 巻頭言

2013年11月4日発行 ロウドウジンVol.7 所収  東京よ、これが文フリだ! というわけで、すでに「日本よ、これが映画だ!」(『アベンジャーズ』2012年)のキャッチコピーも久しい今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。  ついにロウドウジンもVol.7です。なんとなくVo.6で一区切りかなぁ、と思っていたので、個人的には今号からが新生反社会人サークルな気分だったりもします。タイトルも「反社会人サークル通信」にしようかと思ったくらいです。嘘です。  実際、判型を変更

燻製 その魅力と原理

2013年11月4日発行 ロウドウジンVol.7 所収  あなたは燻製が好きですか? ベーコン、ビーフジャーキー、スモークサーモン、生ハム、スモークチキン、サラミ、キッパーヘリング……。意外に思われるかもしれませんが、東北地方の郷土食として有名ないぶりがっこや鰹節、鮭とばなども燻製の一種です。お酒のお供に良いですね。ちなみに、松崎しげる氏やみのもんた氏は燻製ではありません。  燻製とは、煙を食材に当てる加工法です。きわめてシンプルです。もちろん、実際の調理工程としては、も

世界は燻製でできている。燻製フレームワークを用いた問題解決ゲーム

2013年11月4日発行 ロウドウジンVol.7 所収  燻製には真理が宿る、という言葉があります。これは、燻製にはこの世の理が収斂されている、ということです。この世の理、すなわち、因果律です。すべての事象は因果律によって規定されています。いきなりこの世に生を受ける人間はいません。両親の受胎の結果として、あなたは存在しているのです(某聖☆おにいさんを除く)。リンゴは手を離せば地に落ちる。スキャンダルを起こせば株価も地に落ちる。同じことです。  何らかの問題を解決しようとす