レガレイラはなぜ紫苑SではなくローズSを選んだのか?
ホープフルS勝者のレガレイラ。
この馬はなぜ紫苑SではなくローズSを選んだのか?
戦績は右回り 2-0-0-1
左回り 0-0-1ー1
右回りの紫苑Sに出た方がよさそうなレガレイラ。
しかし、選んだレースは左回りのローズS。
陣営はなぜローズSを選んだのか?
この記事では「紫苑SではなくローズSを選んだレガレイラ陣営の意図」を書いていこうと思う。
先に結論を言うとローズSはレガレイラが勝つと思っている。
理由はもちろん「強いから」ではない。
ローテーションが勝てると言っているからだ。
じゃ、分析していく。
春のレガレイラを見て、サンデーレーシングの会員が思うこと
春のレガレイラは決して順調とは言えなかった。皐月賞に負け、ダービーも負け、、、こんなレガレイラを見て出資者である会員はどう思うのか?
サンデー「皐月賞負けました」
会員「さすがに3歳GIで牡馬相手はきつかったか」
サンデー「ダービー行きます!」
会員「ええ!?オークスじゃないの!?」
サンデー「凱旋門賞も考えています!」
会員「おお!自信あるのか!?」
サンデー「ダービー負けました」
会員「期待させといてそれかよ。チェルヴィニアとの使い分けの煽り食っただけじゃん。は~~~~(クソデカため息)」
、、、こんな感じかな?
重要なのは会員の満足度が下がっているという点。会員は大切な顧客。大切な顧客の満足度が低下しているというのに、有限会社サンデーレーシングが何の手を打たないわけにもいかないだろう。
どこかで満足度を上げる「補填レース」を行う必要がある。では満足度を上げるために必要なのは何か?それは「勝利」以外ありえないだろう。
そして勝利する「タイミング」はローズSだろう。秋初戦で快勝することで、会員に希望を与える。そんなシナリオである可能性が高い。
あ、一応言っておくと自分はサンデーレーシングの会員ではない。
会員になれるほどの金はない(笑)
話をまとめておくと、レガレイラにとってのローズSは「春GIで下がった顧客満足度の補填レース」の可能性が高いということ、そしてそれが意味するところは、、、ここが勝負ということになる。
レガレイラとカンティアーモさ、、、出るレース逆じゃね??
木村厩舎の3歳馬2頭、レガレイラとカンティアーモ。
カンティアーモは紫苑Sに出る予定だった(回避になったが、、、)
ここで気になることがある。
レガレイラとカンティアーモ、、、出るレース逆じゃね??
そう思ったのは上記2頭の「戦績」と「出走レース」に違和感を覚えたから。
ということでレガレイラとカンティアーモの「戦績」と「出走レース」を下記に記載する。
レガレイラ :中京2000mに出走 戦績 左回り0-0-1-1
カンティアーモ:中山2000mに出走 戦績 左回り2-0-0-0
なんで左回りで結果が出てないレガレイラが左回りの前哨戦で、
なんで左回りで結果が出ているカンティアーモが右回りの前哨戦なんだろうな?
2頭ともに結果の出ていない競馬場で出走している。
ここに強烈な違和感を感じるぞ。
カンティアーモを紫苑Sに出したいからレガレイラはローズSに回されたのか?
それはないだろう。カンティアーモはシルク、レガレイラはサンデー、馬主の格も、馬の格もレガレイラの方が上。レガレイラを優先しない理由がない。
ということはレガレイラを優先して2頭のローテを組んだ結果がこれということになる。
つまり、レガレイラは自らローズSを選んだということだ。
ではなぜ結果の出てない左回りのレースを選択したのか?
その違和感を解決するローテーションの原則がある。
それは「苦手に行くのは自信の表れ」という原則だ。
詳細は省くが原則を説明すると下記のようになる。
「得意条件と苦手条件が選べる状況で」
苦手条件に出てきたら勝算がある
「得意」と「苦手」と選べるなら普通は「得意」を選ぶ。
得意なら「好走」できるのにわざわざ苦手に行く意味ってなんだ?
それは「好走」以上のメリットが得られるからだろう。
好走以上のメリット、、、「勝利」しかないよな
レガレイラが苦手条件の左回りに来たのは「勝利」というメリットが得られるから。これしかない。
苦手な左回りのレースを選んだ理由は
「勝てるから」
こういうことだろう。
強者に挑むが強者の行動也
「強者に挑むが強者の行動也」これもローテーションでの原則だね。
「わざわざ強い相手と戦いにいくのは勝てる自信があるから」ということ。
もしローテーションを見て、強い相手と戦いにいっている馬がいたら、「相手が強いからここは負けそう」と思うのではなく「相手が強いのに出走しているということは、自信があるに違いない」こう思った方がいい。
なぜなら競馬は賞金を稼ぐゲームだから。
陣営は賞金を稼げるレース選択をしているはず。強い相手と戦いにいっているのは、それが最も賞金を稼げるからだ。つまり相手が強くても勝てる自信があるから、ということになる。
まとめると
「わざわざ強い相手と戦いにいくのは勝てる自信があるから」
ということだな。これを踏まえてローズSのメンツを見てみよう。
クイーンズウォーク 重賞1着
セキトバイースト 重賞2着
タガノエルピーダ GI 3着
カニキュル 重賞3着
強くね??
紫苑SもフラワーCの123着馬が出てきてるけど、フラワーCはレベルとしては低め。ローズSのメンツと比較すると見劣りする。
ではなぜレガレイラは強い相手の方に出てきたのか?
しかも苦手な左回りという条件で。
それはさっきも書いた通り、「勝てる自信があるから」だろう。
強者に挑むのは、強者に勝てると思っているからだ。
もし勝てる自信がないなら紫苑Sに行っているはずだ。中山コースでは3戦2勝。GIのホープフルSも制した舞台だ。「中京に遠征してまで負ける」より「中山で負ける」方が会員は納得する。
中京で負けたら会員は「なんで紫苑S行かないんだ!」となる。
中山で負けたら会員は「中山で負けるなら仕方ない」となる。
顧客満足度の低下は最小限で済む。
中京で負けることはリスクが大きすぎる。ということは勝算ありきの参戦ということになる。レガレイラ陣営はローズSのメンツ相手でも勝てると思っているらしい。
クィーンズウォークの評価
レガレイラが信頼できる理由をここまで書いてきたが、ではクィーンズウォークは信頼できるのか?
答えはNOだと思う。
レガレイラがローズSに出てきたのはローズSには敵になる馬がいないという見立てが少なからずあるはず。
特に同馬主や同厩舎の馬の力量はかなり正確に把握されているだろう。
クィーンズウォークもレガレイラも同馬主のサンデーR。
2頭の力量はかなり正確に測れるはずだ。
その状況でレガレイラがローズSに出走したのは
「クィーンズウォークは敵ではない」
こう思われているからだろう。
要するにレガレイラとクィーンズウォークの実力はかなり離れている。
世間が思っているほどクィーンズウォークは強くないと思うぞ。
そんなレガレイラ陣営からなめられるレベルの馬を2番人気で買えるかと言われると厳しい、、、という評価になる。
結論としてはクィーンズウォークは軸としては不向きな馬だと思う。
まとめ
レガレイラがローズSを勝つと思う理由をまとめておくよ。
・春GIでうまくいかなかった「補填レース」がローズS
・苦手な左回りに出てくるのは自信の表れ
・相手の強いローズSに出てくるのは自信の表れ
・クィーンズウォークはレガレイラ陣営になめられるレベルの実力
今回の記事を書こうと思ったきっかけは木村厩舎がローズSにも紫苑Sにも馬を出していたことだ。そして上記にあげた違和感を感じ取った。こうした違和感を感じとることが精度の高い予想をするうえで重要なポイントになってくると思う。
ついでに言っておくと、GIの前哨戦では同厩舎、同馬主の馬がどんなレースに出ているのかをチェックするのは非常に大事。そこから陣営の意図が読み取れる、ひいては予想に役立つ情報が得られるはずだ。
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