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【第111話】2/29阪神11R・仁川S(にゃむ師匠)

この1週間、一連のコロナウイルスをめぐる動きはもはや激動レベルとなり、野球やサッカー等のスポーツイベントはほぼほぼ無観客での挙行。センバツ甲子園や大相撲春場所もその様相であり、東京オリンピックまでがその開催を危惧されることに。

先日は、安倍政権がダイヤモンド・プリンセス号での初期対応のまずさが失政につながり、支持率急落。これを挽回しようと、3月初めから学校の休校を各自治体に要請。しかし、そのあまりの火急さと、露骨な点数稼ぎぶりから読み取れるあざとさに非難轟々。到底「国民の為」とは言えず、むしろ「国民を振り回している」だけにすぎない。

学校が休校となると、社会生活に影響ができるのは必至であり、これだけ混乱するのは2011年の東日本大震災以来か。小生の知人で、喫茶店を経営しているAさんは、長男が中3生で受験・3月は卒業式となるが、一連の休校で実質今日が最後の顔合わせ日となりその戸惑いは隠せず、卒業式は、少なくとも例年通りの感動に包まれた涙の卒業式は到底不可能であり、親も参加できるかどうかは不明。Aさんが振り返るには、 9年前の東日本大震災発生時も、幼稚園の卒園式が、震災後の混乱(計画停電)で式もかなりの縮小を強いられ、感動も何もなかったことを話し、「うちの学年はほんとツイてないね」とため息をついていた。

と、日本中が徐々に平穏→混乱の渦の中に巻き込まれつつある中、無観客ではあるが明日は中央競馬も行われ、相も変わらず熱いレースを代償に全国の馬券べタたちは、馬券上手からお金を奪い取られるという血みどろのルーチンは行われ、JRAはお澄まし顔でテラ銭を吸い取る。このいつもの構図は変わらないのだが、いつもと違う点としては、スタンドやパドックがガラガラの無観客競馬によって、馬によってはストレスから解放され、急に爆走するケースが想定されると言われるが、そんな馬を探すのは勝ち馬を探すよりも難しい行為につき、アテにならないのがホントのところ。まあ、常識的な考えとすれば、普段テンションが上がりやすい気性難の馬を狙ってみるのもひとつのテ。どこまで通用するのか暗中模索であるが、なんかいろいろ勝手が違って悩ましいところ。

そして明日は、無観客と言えど競馬は日程通りに挙行することから、この男がラストライド。

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しかしお気の毒に、ファンに囲まれないまま、目の前でありがとうを言えないままターフを去らなければなく、不可抗力だけに本人も「なんだかなあ」といったところだろう。

もちろん、そういう機会は後々あるのかもしれないが、その時はもう彼は完全に調教師開業に向けたネクストモードに入っているにつき、やはり勝負服を着る最後の日に、ファンにも別れの挨拶をして句読点を打ちたいのが本音であろう。それでも気持ちよくターフを去りたいと思っている故、これは福永祐一以下、阪神で騎乗する弟弟子の手腕・企画力が問われるところ。和田竜二は今頃四位君のはなむけの飛び道具づくりで、もはや騎乗どころではないのかもしれない。

そんな四位君だが、小生と歳も近いこともあって勝手に親しみがわいている。そして、彼のジョッキーとしての歴史は小生の馬券師としての歴史と極めてリンクする。その象徴が1994年3月20日・中京競馬場の芝1200mで行われた桜花賞トライアル・4歳牝馬特別(現・フィリーズレビュー)で、テビュー4年目の22歳四位君はゴールデンジャックに騎乗し勝利・初重賞制覇となり、一流のスターダムと駆け上がり始めた節目の日。

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時を同じくして実は小生も、このレースで人生初の万馬券ゲットとなっていたのだ。まあ、小生が◎にしていたのは勝ったゴールデンジャックではなく、2着の小野次郎(現調教師)騎乗のリスクフローラの方であり、そこから馬連1000円総流しを13点を敢行、結果的にゴールテンジャックというドッ高目が引っかかって、馬連290.3倍とハネたことにより29万円という、当時少年だった小生にとっては、まさに人生が変わる巨万の富をもたらしたのが四位君であった。

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しかし、昔はこうして勝負レースとなれば「馬連1000円総流し」をやっていたのだが、最近はやっていないなあと振り返る。この時代は3 連単はもちろんのこと、馬単や3連複・ワイドもなく、単複馬券と枠連・馬連の4種類しかなく、主流の馬券は発売4年目の「馬連」だった時代。極端に言えば、「馬連しかなかった」「馬連が当たり前だった」時代。

先週の土曜小倉10Rで北斗殿が◎推奨した9番人気サンライズナイトが1着となり、読者の皆様が歓喜に沸いたのが記憶に新しいが、この時小生の◎は2着の10番人気ショウナンパンサーであり、もしクロスファイアで出していれば、馬連大本線306倍を「◎ー◎スペシャルチェストオオオ!」

1.新コラボ

となっていたという、予想上手のチョイス下手に実は陰で悶絶していたレース。


で、購入した馬券はごらんの通り、二人の◎を軸にした3連複総流し105点が2本で、11万円超の払い戻しとなったが、

0222小倉10

いまのゴールデンジャックの話を思い出し、
「これ、1本あたり同じ1万円ちょっとの予算をかけて、馬連1000円総流しを2本、昔のように敢行していたら、それこそ馬連もクロスファイアの2千円的中で、60万円超の払い戻しだったではないか!?馬連なんて2000円どころか100円も買ってなかったよ」

馬券は、気づいてからでは遅いのである。

北斗殿の◎と小生の◎がワンツーでゴールに飛び込んだけれど、その歓喜の2秒後には、「あ、馬連ねえし・・・」とこれまた悶絶。歓喜に沸くツィッター上で、ダブル悶絶しながらド安目11万円をサイレントゲットしていた小生。そのあとに◎アマルフィコーストのハナ差4着でアタマ禿げるくらいに掻きむしった「脱毛土曜日」でございました。

なんて日だ


と、ハナシ四位君に戻り、その後もダンスパートナーでの初G1制覇でもこの時小生も◎を打ち一緒に歓喜したりと、何かと節目節目で歓喜に至れ、25年お付き合いした「同志」が明日でムチ置く。まあ、だからといって小生も赤ペンを床に置くことはやったところで誰も見ていないのでわざわざやらないが、先に引退する(と勝手に思っている)同志のラストライドを、明日はスタンドが無観客ぶりと反比例するように、熱く見つめていたいと思っている。


そんな中、彼が騎乗しないメインの仁川S。

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