私の音楽の思い出その2
高校生の頃、自分の好みの音楽を自覚した。流行りが大好き。グループサウンズの全盛時代だから、もちろん私もその波に乗った。修学旅行は高校2年時で行き先は関東。急行列車の床に新聞紙かなんか敷いて寝た。何しろ大都会に行くということでテンション上がりまくり。自由時間はオチャラケグループ数人でグループサウンズのメッカ、新宿のライブハウス(「ACB」(アシベ)と言ったような)に行くぞと気合いが入っていた。大体みんな東京が初めてで電車の乗り方も知らない。ライブハウスの名前以外は最寄駅も電話番号も何も知らないというのに、なんとかたどり着いた奇跡。その時はまだ全然売れていないゴールデンカップスがステージで歌っていたなぁ。そして、後楽園そばの旅館に門限内に帰ってきた。田舎のセーラー服姿の女子校生達。悪さをしようとする人はいなかった。東京はいい人ばっかりという印象を持った。あの数時間は今思い出しても笑える。
大学も似たようなノリで東京に進学した。いつでもライブに行ける気でいたんだがそこには大問題が。修学旅行だったから親がお金を持たせてくれたのだった。暮らしてみると遊ぶお金はなくて、大人しくトランジスタラジオの音楽に耳を傾けたぐらい。大学はとにかく楽しかったからま、良し。たまには勉強もしたと言っておこう。
思春期と言うものは感情も安定していない。当時気の合った友達もいつしか疎遠になったり、男友達なら尚更である。音楽もどこがツボだったか分からなかったが、そのうち好き嫌いがはっきりしてきた。
私が本格的に音楽を聴き始めたのは、結婚してこの地に根を下ろしてからだ。子育てをしていると静かな何人にも邪魔されない時間が無性に欲しくなる。そこで私は音楽の好みがはっきりと意識出来た。
私は歌手の歌声が入らない音楽が好きなのである。多少例外はあるけれど。演奏だけのインストルメンタル曲が好き。理由は歌詞が耳に入ると歌詞の世界に意識が向かうのが面倒なのだ。声自体は楽器の一つとして聞けば好きな声はある。イタリア語の歌曲や英語や韓国語の歌詞はそもそも理解出来ないのであって最初から問題なく聴ける。私は頭の中を空っぽにして音楽を聴きたい。だからクラシック曲は大好きです。
高校時代の音楽の先生、お名前もお顔も覚えています。有馬先生、ご指導感謝しております。ありがとうございました。
#音楽の思い出 #インストルメンタル
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