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刺身くん主催【遊戯王Advent Calendar7日目】

冷え込みが一層激しくなるこの頃。寒空の下で
「見なよ、あれがデネブ、アルタイル、ベガ」
「わぁ、素材5ロンゴミアントね!」
などと詠いあいたいシーズンですね。
皆様、12/7(土)は私、あれくがはつゆきさんからバトンタッチをもらいまして刺身くん主催のアドベントカレンダー企画担当でございます。

カレンダーベント?

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ここ見てる人の9割が企画だったり、既に前日までの記事を読んでいる人だと思うので、アドベントカレンダーを知らない人はこの記事を読むために使ってる情報端末で調べるなりrom専に努めるようにしてください。

前置きだよ

さて、本日は直接的な決闘に影響する「カード」「デッキ」「プレイング」ではなく、精神面でのお話となります。
題として「決闘中のドーパミン分泌による感情抑制の排除」とします。

(じゃあ読まないでもいいか……。)と思った貴方は、せっかち、早とちり等を引き起こすことで決闘の勝敗影響を及ぼす可能性が十分に考えられるので、そんな方にこそ、しっかりと読んで頂ければと思います。

では本編に参りましょう。

ドーパミンとは?

端的に言えば、コンボを決めたり、難しい盤面を返したりして気持ちよくなることです。制圧・超大型・大量アドバンテージetc…etc…。様々な状況で分泌されるので、ドーパミンの分泌を感じることは決闘中でも、決して珍しいことではありません。
一般詞に直すと意欲の上昇テンションアップといった表現でしょうか。

非常にわかりやすい例として、この画像をご覧ください。

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遊戯王VRAINS/リボルバーが「聖なるバリア-ミラーフォース-」を発動したシーンです。この決闘の相手は「剛鬼」使いのGo鬼塚。鬼塚のフィールドには剛鬼リンクモンスターが4体並び、総攻撃を仕掛けたときに発動されました。

耐性付与もなく、守備表示は存在しないのでリンクモンスターは全滅。単純なアドバンテージとしては1:4ですが、リンク召喚に使われている素材のモンスター数を考えると1:7くらいでしょう。加えて、鬼塚の手札消費、心理的なダメージなども含めると、リボルバーのドーパミン分泌量は発動後の高笑いでお薬をキメてる時と同等の快楽量でしょう。いいぞ。

一方でこちらの画像を見ていただきたい。

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遊戯王DM/武藤遊戯の「封印の黄金櫃(アニメ/原作版効果)」、アテムの「死者蘇生」のシーンです。
メッセージ性についてこの後のセリフで言及されていますが、決闘の内容として捉えれば、遊戯がアテムの行動予想を的中させ、状況を打開した。という、先程のミラフォと似た流れであることがわかります。

しかしどうでしょう。遊戯は次ターンでの決着後、泣き崩れます。
そりゃ決着=別れと同義なんだから泣きたくもなるわ。
詳細知らない人は単行本なりで、読もう!(ダイマレスラー・ジャンプガスキ)

今から本筋

人には感情の波というものが存在します。
これは喜怒哀楽全ての感情に作用し、人の心を揺れ動かします。
プラス・平常・マイナスの3段階に分けられますが、個々の性格などによって、段階の幅に差が生じます。(プラス・マイナスという表記を使っていますが、数学的な表記であり、プラスが良い、マイナスが悪い、という表現ではありません。どちらにも一長一短な部分があります。)

この波の変化はドーパミンによってブーストされ、一度分泌され始めると平常時の状態に戻す/維持することが困難になります。

ではこれが

決闘においてどう作用するのか?

先日、こんな決闘の場面がありました。(再現のため細かい部分は異なります。)

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まずオシリスから。墓地のダッシュガイのエフェクトにより、ドローしたオシリスを特殊召喚。
相手はトルネードがいますが攻守は0。相手のLPも5000弱なので、この攻撃が通ればゲームエンド。という場面です。

結論から言うと、この決闘、負けました。

こんな神がかったドローしておいて負けるとかどうなんだ決闘者として!
イヤ…止めてください…リキッドマン!

何故負けに繋がったのか


ここで重要なポイントは、ダッシュガイによってオシリスを引いた。
という、ある種の衝撃的な出来事の発生です。
これにより、ドーパミンが分泌されます。感情変動で言えば興奮ですね。

前ターンまでは平常だった心理状態が上記の強い刺激によって、感情の波がプラスの位置に変動。その結果、相手の情報をしっかりと確認することを怠り、墓地のSR三つ目のダイスに対しての対応策を講じることなく、バトルフェイズに入ってしまいました。

当然、攻撃は無効。決闘は続行されます。
ここで再び、感情がドーパミンによってブーストされながら揺れ動きます。焦り・不安、といったマイナス側の感情です。
原因は当然、予定していなかった三つ目の効果に加え、オシリスは自身の効果で墓地にいってしまう、という効果への対応です。

二重のマイナス情報によって、十分に動ける手札だったにも拘らず、焦りからルートを間違え、挙句の果てに敗北。
この時の波はマイナスの位置にあり、焦り・不安から、臆病なプレイングをするようになってしまいます。

そんなん自分の未熟さのせいやろ

ぐうの音も出ない正論やめろ。
そう、これ、間違いなく正論なんです。
裏を返せば、成熟すれば、この問題は解決できる、ということです。

この場合の成熟は想定量の多さだと私は考えます。
上記の例でいえば
・魔法/罠に脅威は無い
・他のモンスターでは対処できない
・相手の手札にはサーチした○○がある
・墓地で発動できるカードに××と△△がある
・デッキにはまだ□□□が残っている

などをどのくらいしているのか、ということです。
ある種当たり前なはずのことも興奮して頭がおサルさんになってしまうと感情を抑制できなくなってしまうんですね。逆にビビるといつまでも攻めに転じることができずストレスフルになります。

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ちょっと感情の部分から遠ざかります(戻ってくるよ)

この成熟具合を進歩/確かめるのに「環境戦」を行うのをオススメします。
※環境戦:tier1等のデッキでやる決闘 所謂「ガチ」なやつ

環境戦では特に一手見誤ると負けに直結しやすい傾向があり、リカバリーという名目で、自分のアドバンテージを削り、盤面を対処する羽目になります。非常にシビアで、疲れやすいのが環境戦とも言えるでしょう。

そんな面倒なのなんでやらなあかんねや

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理由として一番大きく挙げたいのは「止め所」の勉強です。
環境では基本的に手札誘発が搭載されています。(一切入ってないデッキが無いとは言っていない)
うららや泡影などのことですね。(採用枚数や種類はプレイヤーによって異なります)

これらは非常に強力ですが、発動して無効/破壊するカードによっては全く脅威にならないこともあります。マストカウンターに近い考え方だと思ってください。ここで止めなければ、アドバンテージに差が付く。というタイミングがどこなのかを見極めようね、って話です。

次の理由が「不可視部分への推測」です。
不可視部分とは(サーチなどで判明していない)手札/デッキ/EXデッキを指します。

「トリックスター」を例にすると相手が「ライトステージ」を発動。「キャンディナ」をサーチしたとします。この場合、相手の手札に「キャンディナ」がある可能性は低いことが推測されます。逆に手札には「マンジュシカ」や「墓穴の指名者」などの手札誘発に対応できるカードを持っている可能性があると考えられます。

次に推測できるのが「通常召喚」で「キャンディナ」か「キャンディナ以外」を召喚した場合です。「キャンディナ」であった場合はデッキの中に他の「トリックスター」があるor手札に「マンジュシカ」がある。の可能性があります。「以外」であった場合、「キャンディナ」以上に強いモンスターを出してくる可能性が高いです。「インスペクトボーダー」などが候補ですね。

こういった、本来サーチや使用されて始めて判明する情報アドバンテージの一部は、既に判明しているカードから確定ではありませんが得ることができます。これによって相手の行動を予測しやすくなり、自分へのアドバンテージに繋げやすくなります。

最後の理由が「前提の変更」だと思っています。
環境では基本的に「止められる前提」で動いている/ケアできるを維持します。これによって、今自分が保持しているアドバンテージを如何に失わずに、相手のアドバンテージを奪えるか、という勝負の根本的な部分に集中できます。

ではこれがどう感情の制御に繋がるのか?
一番影響するであろうと思うのは3つ目の「前提の変更」です。
(止められてもいいし、とりあえずここから動いてみるか)
という心理でスタートした場合、実際に止められた場合でも心理的なダメージは少ないでしょう。

はい環境戦について終わり

そろそろまとめましょ

正直3割も伝わってないんじゃないか、という文と流れでお送りしましたが如何だったでしょうか?大事なのは「どんな事もありえる」という心構えを持っているかどうか、です。自分の中で想定できる量が多いほど精神の揺らぎは起き難くなります。そのためには上記で挙げていない「カードプール」の勉強なども必要でしょう。

環境戦はそんなに頻繁にやらなくていいです。週1で遊戯するなら2ヶ月に1回くらいの頻度でいいと思います。過去のWCSを見るのもいいですよ。環境戦楽しいやんけ!となったら沢山すればいいでしょう。

最後に

我々がプレイしている遊戯王は「ゲーム」であり「楽しいもの」であるべきです。自身の勝利を目指すのにベストを尽くすべきでしょう。しかし、勝利に固執し過ぎれば「便所ワンキル」の様な相手への思いやりの欠片もないゲームも発生します。
我々は人間です。獣ではありません。どうか相手への思いやりを忘れないよう、お願い申し上げます。

申し?……申?申?!

ウッキー!今年は申年ィ!イ タ イ 。 アーイ!!エエ゛ィ!!ウ゛ッ゛キ゛ーィ゛ィ゛!!今年は何年だ?申年wwウ゛ッ゛キ゛ーィ゛ィ゛!!ヤッターブッパーーー!!!

くっそ真面目なこと言った次のタイミングでハジけると抑制状態からも開放されてドーパミンとアドレナリン両方分泌されるのでおすすめです。

以上、お相手はいつも心がオーバーフロー、あれくがお送りしました。
8日目はだらりんさんの記事となります。どうにか軌道修正お願いします。

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