及第点の自分を認める勇気


こんばんは。
結局2023年もロクにnote書かないまま過ぎ去ってしまったわね。

久しぶりに現れて近況報告でもするのかと思いきや……しません。
今日は少し真面目な話を。

つまらない自語りにお付き合いくださいませ。


私は長らく、メンタルクリニックに通っています。
経緯をお話すると長くなるのでがっつり省略させていただきますが、まぁ簡単に言うとパニック障害のようなものです。
病名がついているわけではないので断言は避けます。

元々私はストレスを感じやすく抱え込みやすいタイプなので、社会人になったら悪化するだろうなとは思っていたのですが、案の定でしたね。

私は幼い頃、自分を特別な人間だと思っていました。
地頭が良かったからです。
必死に勉強なんかしなくても大抵のことはついていけたし、教科書を読んでわからない部分なんてほとんどなかった。
真面目でやることも早いし、リーダーシップもよく発揮していたので、自分は優秀な人間だと勘違いしていたのです。
そうではないと気づいたのは高校に入学したばかりの頃でした。

これまでは授業を適当に聞いているだけでほぼ満点を取れていたテスト。
高校での最初のテストはあまりにボロボロでした。
順位は真ん中より下。
あまりのショックに言葉も出ませんでした。
私が、勉強において平均より下をとるなんて有り得なかったのです。
もちろん、高校からは同じレベルの人間が集まってくるわけですから、中学までの成績がキープできるはずもないのですが…それでもひどく傷つきました。

ここで折れなかったのだけは偉かった。
死すら考えるほどの屈辱。
それでも私は全てを投げ出すのではなく、這い上がってやると決めました。
どうにか勉強して特進クラスに合格した時は本当に嬉しかった。
私は神童でもなんでもなかった、でもやればできる人間なのだと、私はここで2度目の勘違いをしました。

今、社会人になって思うことは
「私は自分が思っている以上に無能だ」
ということです。

これは受け入れ難い事実です。
しかし、紛れもなく真実です。

周りは経験を積み重ねた優秀な人間ばかり。
1年目で飛び込んで、知識も経験も浅い中できることは限られています。
私は決してロースペックなわけではないので、及第点をもらえるくらいには頑張っているつもりです。
周囲も認めてくれています。
1年目にしてはよく頑張っている、できるようになってほしいことがちゃんとできている…と。

しかし、それでは満足できないのです。
「合格点」では足りないのです。
私は私だから、周りより優秀でなくてはならない。

そんな呪縛で自分を追い詰め、ついに今日決壊しました。
メンタルクリニックで、いつもは他愛ない世間話をするところを、今日は診察室に入るや否や子供のように泣きじゃくってしまいました。
及第点の自分が許せないのです。
「私がいなくてもなんとかなる」状況が許せない一方で、「私が欠けたら大変なことになる」というプレッシャーも感じ続ける日々。
耐えきれなくなってしまいました。

先生はおっしゃいました。
「あなたを認めてあげられるのはあなただけだ」と。
そこで私は初めて、自分の人生が他人基準であることに気づきました。

他人から見て優秀であること、他人に頼られること、嫌われないこと、比較して上であること…
思えばどれもくだらない意地です。

私は「及第点の自分」を認めてあげたい。
認めてあげなくてはなりません。

特別秀でていなくてもいい、
求められたことをこなして、
困った時は素直に頼って、
自分より優秀な先輩や上司には素直に甘える。

簡単なようで凄く難しいんですよ。

だけど、今日の先生の言葉を受けて、
私は「及第点の自分」を認めてあげることにしました。
自分は特別な人間だと驕らないこと。
私は普通の人間です。それを認めて、
できたこともできなかったことも、
正直に受け入れることが
私の心を治す第1歩だと強く感じました。

合格できればいい。
100点を取ろうとして心を壊してしまうくらいなら、細々と70点を取り続ける方が他人の役に立てる。
誰かに認められるのではなく、自分を認めてあげる生き方…それを頑張ってみようと思います。


今自分の居場所に迷っている方々へ。
自分のことは、誰よりも自分がわかっています。
だから認めてあげてください。
例え70点でも…いや、50点でも、30点でも構わない。
自分で自分を客観視し、認め、守ること。
情緒不安定おばさんとのお約束です。


長々と説教を失礼いたしました。
皆さんが自分を愛せますように。

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