とあるエンジニアの株式投資失敗談

皆さん、こんにちはRos＠Ros_1224です。
主に個別株、仮想通貨のシステムトレードをやってます。
裁量もやってます。

投資をやっていて個別株に参入しようとしている方、これから株のデイトレを始めようと思ってる方そんな人たちへ向ける養分体験Noteです。
「こうやったらいい」だとか「こうすれば勝てる」なんて書き気ありません。
「俺は過去こうやって負けた」です。退場経験です。

最近、また大損したので自戒を込めて書きます。
※既に記憶が定かではない箇所があるのはご了承ください。

１．ビギナーズラック編

株式投資を始めたのは2017年初めぐらいでしょうか。
社畜時代を経て、膨れ上がった残業代を遊ばせていた僕は唐突に株式投資をやることに思い至ります。
当時の自分はヨチヨチ歩きの初心者。
ネット情報をもとに探り探り買うわけです。
ネットでは「優待株」「配当株」だとか「知ってる株、好きな会社の株を買え」なんて書いてあります。

純粋だった僕は現物で知っている会社の株やら優待株を買い漁ったのです。
優待株、ゲーム株・・etc.

これが、当初の予想に反して勝ってしまったのです。
ビギナーズラックです。

ここで、勘違いしたんですね。

Ros「なんだ、株って簡単じゃん」

しかも、短期売買も結構やっており平均して1か月間、1日2万円ほど勝てていました。僕はそれを日当と称していました。ええ、調子に乗ったんです。

２．調子に乗った

現物でそれなりに勝てた僕はさらなる利益を求め、信用買いを始めます。
「レバレッジを3倍にして取引できる。更に儲かるじゃん。」
黄金パターンですね。

ええ、更に調子に乗りました。

時は、ゲーセクプチバブル。
日常的に任天堂は上がる。
どっかんバ〇ルでアカ〇キは吹き上がる。
夏だからKla〇は吹き上がる。
なんか知らんけどドリ〇ムは吹いている。

とりあえず買えば儲かってしまう。そんな相場だったのです。

初心者の僕はこれが異常な上げだということに気が付いていませんでした。

そして株式を少しでも触った方は、分かるかもしれません。
そう、僕はこの時点で既に新興株しか触っていません。
仮想通貨で言えばアルトコイン、草コイン。
それをレバレッジ3倍でガンガン取引しているのです。

ただ、その時の僕は勿論そんなのお構いなし。
毎日Yahoo板を見て、同士達の書き込みを見て安心します。
友情パワーです。

３．信用売りの誘惑

そんなプチバブル相場でも数％の調整は日常茶飯事に起こります。
僕は考えました。

Ros「これ空売りもやったらまだまだ儲かるじゃん」

そう、ショート。空売りです。
丁度そのころ、bitFlyerでショートをガンガン使い、利益を出した僕。
何でもやってみるが信念。
株式でやらない理由がないじゃないか。

そんなことを考えている僕にとあるニュースが入ります。

Ros「え、ア〇リア　乙女ゲーで3日連続ストップ高？」

Ros「ハハｗｗ乙女ゲーてｗｗ売れるわけないじゃんｗｗ」

Ros「イケメンゲームｗｗｗしかも独自IPてｗｗ」
※IP＝知的財産。独自IPとは完全オリジナル作品のことを指す。

そして僕は空売りの中でも更に極悪、「HYPER空売り」に手を出すことを決めます。
※HYPER空売り：普通は空売りできない銘柄を手数料払って、空売りする取引。1日信用。

４．洗礼

ア〇リアが朝の寄りから下げ始めた某日、これは下げると判断した僕は数百万の空売りを決行します。

～朝11:00～

Ros「うひょおお爆益爆益！でも思ったほどじゃないな・・・もう少し待つか」

～昼12:00～
Ros「ん？Yahoo板がなんか騒がしいな・・ま、いいか昼休みだ！」

～昼12:30～
事件は起きる

Ros「特別買い気配・・・？え？もしかして寄らない？これ」

※特別気配とは、値幅を大きく更新した場合に突入し、売買できない状態のことである。仮想通貨と違い、株式は朝の寄り(9:00)、昼休憩(11:30、12:30）、引け（15：00)に板寄せが発生するため、ザラ場と比較してもしばらく寄らないという事態になりやすい
画像は参考イメージ。

実はこのイケメンゲーム。
12時前あたりにiOSセールスランキング3位を取得し、それが株価爆上げの材料となったのである。

僕は吐いた。

昼休みに入って食べた飯を全て吐いた。


それはもう吐けるものがなくなるまで、吐いた。

Ros「なんで・・・なんで昼休憩中にiOSセールスランキング更新・・？よりによって売ってるときになんで・・・？」

そして恐る恐るトイレで気配値を確認する。

寄ってない。それどころか買いが増えていく。

Ros「買い注文はいれたけどもしかして、寄らない・・？一撃退場・・・？」

ストップ高連続で、株価が2倍などはゆうにある相場。ありえる。

もっかい吐いた。


Yahoo板では「売り豚死んだ？ｗｗ」　「はいｗ売り豚キャッチｗｗもう1週間寄らないねｗｗ」などと書かれている。

死んだよ。

友情パワーとはなんだったのか。
いや当たり前だ、空売りしてるのだから自分は敵なのだ。
俺もそっちに行きたい。

ただし不幸中の幸い、14：00ごろに一度寄り、幸いにも100万程度の重傷で済むことになる。
数十％以上逆行してる間損切りできない。
それが特別気配⇒ストップ値幅　コンボなのである。

５．反撃

さて、手痛い洗礼を受けた自分が次の取った行動

Ros「取り返さねば。」

ゲームセクタープチバブルはまだ続いている。
まだまだチャンスは残されている。

このチャンス物にするためには、イケメンは敵に回してはいけない。
味方にすべき。そう、思いませんか？

僕はこのときイケメンバイアスに取りつかれていた。
秒速で翻ったのである。乙女ゲー圧倒的ラブ。

Ros「イケメンは最強！イケメンは儲かる！イケメンは最高！」

Ros「プリンスたち。君たちに任せた。」

イケメンの力は最強である。

なお、ここにきて尚ア〇リアを少額で売り建てているところが、せめてものイケメンへの抵抗である。

Ｒｏｓ「このままいけば余裕で取り戻せるかも？」

そんなことを考えていたら、やっぱり事件は起きた。

６．フラグ回収

事件はある日唐突に起きる。


過去、ラブラ〇ブにより蘇生したKL〇B。

幽白のゲームを発表したKL〇B。

うた〇リのブロッ〇リーと手を組んだKL〇B

ラーメン屋を始めたKL〇B。


僕はいつもそんなKL〇Bと共にあった。

うたの〇リンスさまと幽遊〇書とラーメン事業があれば負ける気がしない。

そんなKL〇Bが「ゲーム新作発表会」をするというのである。

期待感と共に、新作発表会へ向けて株価は急上昇！。

Ros「勝ったッ！第3部ッ完！！」

もうお分かりでしょう。この後の顛末。

新作ゲーム発表後、内容が「株主の期待するものではない」ことからストップ安。ブロッ〇リーは友情暴落。

・事前登録の発表なし
・プリ〇スは「鋭意開発中」
・リスクしか感じない完全オリジナル作品大発表
などなど。

会社側が良かれと思ってやったことが、逆に株価を押し下げる原因となったのである。

僕はこの時知る。
株価は期待と雰囲気で上がり、事実で下がるのだと。

７．退場

そのあとのことはもうあまり記録が残ってない。
覚えているのは、ゲーセクバブル崩壊に対していろんなゲーム銘柄で買い向かい、コツコツと損失を積み上げたことである。
しかもそこに北朝〇ミサイル連発と、地政学リスクで地合は下げ下げ。

精神状態は「もうどうでもいいや」「まだ、ビットコインがある！」
だったと思う。
※この時、ゲームセクタープチバブルを経験した僕は、少額の元手からビットコインバブルに乗ることができ、そこそこの利益を出していた。

だが退場の日は覚えている。

2018年NYダウ暴落の日である。
このとき丁度、ビットコインもバブルを終えており暴落の最中にあった。

追証が来る。（仮想通貨利益の）納税が来る。

これ以上はダメだ。

僕はポジションを全部切った。損失を見ずに決済をキメた。
「ガッシ！ボカッ！」ボクは退場した。スイーツ（笑）

７．おわりに

反省
・リスク管理してない
・仮想通貨と株は全然違った
・銘柄に恋していた
・マーケットの地合を見てなかった

負けず嫌いの僕が、この時の個別株損失をゲーセク株で全て取り戻したのはまた別のお話