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笑って楽しい裏切り必至の真剣勝負『逃走中 27時間テレビスペシャル』ネタバレ感想

【前説】逃走中グレートミッション第2クールED『TOP SPEED』の感想

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なんだこのED・・・クソだせぇ・・・


↓1週間後


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これっきりこれっきりこれっきりでもう
エンドロール思ったより短いぞ

このアニメの真のヒロインはハルだと思ってましたがチアの子とメガネの子が可愛いのでその考えが揺らぎつつあります。本編にまだ出てないキャラが先行登場するワクワク感に明るさと不穏さが交わってなかなか癖になるなこのED、てかフジ日曜9時枠のEDは昔から他のアニメより本当に短いんだよな。



【今回の逃走者(33名)】

FNS27時間TV総合司会

大悟(千鳥)《2》
ノブ(千鳥)《2》
山内健司(かまいたち)《2》
濱家隆一(かまいたち)
ユースケ(ダイアン)
津田篤宏(ダイアン)《3》

FNS27局代表
金川紗耶(乃木坂46)<北海道文化放送>
橋本良亮(A.B.C-Z)《2》<岩手めんこいテレビ>
金谷鞠杏(GENIC)<秋田テレビ>
おばたのお兄さん<NST新潟総合テレビ>
尾形貴弘(パンサー)<仙台放送>
JP《2》<さくらんぼテレビ>
平子祐希(アルコ&ピース)《2》<福島テレビ>
澤部佑(ハライチ)《11》<フジテレビ>
ギャル曽根《2》<テレビ静岡>
村上佳菜子《3》<東海テレビ>
坂井良多(鬼越トマホーク)<長野放送>
長谷川俊輔(クマムシ)<富山テレビ>
新田さちか<石川テレビ>
高橋愛<福井テレビ>
盛山晋太郎(見取り図)《2》<カンテレ>
たける(東京ホテイソン)<岡山放送>
ネゴシックス<TSKさんいん中央テレビ>
槙野智章<テレビ新広島>
高岸宏行(ティモンディ)《2》<テレビ愛媛>
桑原みずき<高知さんさんテレビ>
矢吹奈子《4》<テレビ西日本>
酒井一圭(純烈)《2》<サガテレビ>
クロちゃん(安田大サーカス)《5》<テレビ長崎>
河合郁人(A.B.C-Z)《2》<テレビ熊本>
イワクラ(蛙亭)《2》<テレビ宮崎>
乾き亭げそ太郎<KTS鹿児島テレビ>
ゆっきー(キャン×キャン)<沖縄テレビ放送>

《》内は逃走中の参戦回数、★は初参戦、■は戦闘中・密告中に参戦経験有り


本命:おばたのお兄さん
対抗:河合郁人、高岸宏行
単穴:矢吹奈子
連下:槙野智章、大悟
注目:新田さちか、金川紗耶

筆者の逃走成功予想。「連下」は逃げ切れないが終盤まで残る可能性が高い人のコト



以下、感想。ネタバレ注意!録画失敗してても違法動画は観んなよ!





大悟「ゲーム考えてるやつが悪いやつや」

ぼく「だよな」

4年ぶりに放送されたFNS27時間テレビ。筆者もかつては好きな番組だったが、あくまで好きだったのは西遊記やヘキサゴンがメインだった時代まで遡り(若い子は香取版西遊記なんてたぶん知らんだろうな・・・)、前回の放送もバレー日本代表とハイキューのコラボ映像の部分だけ観て後は何やってたか・MCは誰だったのかすら知らない程関心が無くなっていたのが、逃走中が放送されるなら話は別です。というか今年も逃走中しか観んかったがな。


史上最多の33人による逃走劇と言えば聞こえはいいが、バトロワや大みそかと比べたらどうしても見劣りしてしまう芸人多めの逃走者勢と、13年前にも似たようなコトがあっただけに不安もなくもなくもなかったが、蓋を開けてみれば全然そんなコトなかったです。

『めちゃ逃げ』の年の回で「楽しくなければテレビじゃない」とか言ってたような気がしますが、その言葉の通りここまでコミカルに振り切った回は初めてじゃあないですかね。逃走中って笑えるシーンは多けれど「恐怖」「心理戦」などがウリだからバラエティとはいえシリアスさが強め番組だからコメディ要素を強くするのはあんまり好みじゃない人もいるだろうし、少なくともAI秋山と青山シズカのコントはAI役がロバート秋山さんで合ってるか確認するためにパブサしたら不評意見の方が目立ってましたが、わたしは嫌いじゃないですよこういう回は。

逃走中はこれまでもアニメコラボ回やキッズ推しの回など、19年やってきた中で色んなコトやってきたワケだし、ここいらでめちゃ逃げやクセスゴ以上のギャグ回が来ても別になんも驚きはせんよ。ナダルさんやZAZYさんがハンターになっても「そうきたかー。27時間らしいねー」で済ませましたし、自分はやっぱり逃走中に毒されてるんですかね。強いて言うならスタジオのワイプが随時画面左上に付いてたのは別にいらないかなと思ってたんですが、「曲がれ曲がれ!」「ナダル遅っ!」など視聴者とリアクションを共有しながら実況していくような雰囲気は同時視聴感もあってスペシャル回らしいなとは思いました。大みそかSPの副音声も貴重な証言も出て面白かったけど自分のテレビの録画じゃ副音声聴けない仕様なのでそういう意味での需要もありましたよ。でも逃走劇に集中しすぎてワイプに全然目いかなかったからMC陣がそっくりさんと入れ替わってるの全然気付かなかったわ。

予想記事で「裏切りとか潰し合いのある回は神回」みたいに書いたけど、神回までいくかは今はまだ判断できないんですが、見ていてすごい楽しかったですよ。秋山AIにはじまりスペシャルハンターにアナウンサー通報部隊、大悟さんの行動のほぼ全て、津田さんの顛末など、たぶんですけど今回が逃走中で一番笑った回だと思います。
シリアスな笑いも混じったバラエティらしい笑える要素が多い一方、逃走中らしい逃走者同士の争いや絆、欲望をとるか栄冠を掴みにいくか揺れる心境、バトロワ同様、或いはそれ以上に逃走中の綺麗な部分と汚い部分が出ていたかもしれません。朝っぱらから中々すごいコトやってましたが裏番組もこれに負けないくらいシリアスな展開が今やってるのでそんなに驚かなかったです。グレートミッションも仮想空間の人物とはいえ死人も出たし、日曜朝の子供向け番組ってそんなもんじゃない?リアタイできなかったのが悔いる。


今回メインとなった団体戦、千鳥軍とかまいたち軍の2チームによる対決となりましたが、わたしの見解を語ると、かまいたちの2人、特に山内さんにはついていきたくないとは思いましたね。守る保証の無い口先だけの約束をしたり、メンバーに圧をかけて自分の思い通りにならなければキレる姿は、見ていて「この2人うちの会社のみんなから嫌われてる課長と責任者みたいだな・・・」とマジで思ってました。リーダーに一番大事なのは人格や能力よりも「この人についていきたい」と思われる"カリスマ性"だと考えている自分の求めてるリーダー像に反しており、オンエア日にそういう行動を3回くらい目の当たりにしたコトもあって少なくとも初見時はああいうリーダーは嫌だなと思ってました。

あくまで身近にいるダメなリーダーの振る舞いに似ていたからそう感じただけで、少なくとも濱家さんは指揮官として報連相を積極的にしたり一人になっても逆転を信じ奮闘するのはリーダーらしい姿ではありました。気に入らないところもあった半面、「この人は俺たちがサポートしないと」となるような支えがいのあるタイプのリーダーなのかなとも思いました。だが山内、テメーはダメだ。そもそもチーム戦とはいえ捕まった人は賞金がゼロになって結局は賞金取ったもん勝ちだったとはいえ、折角ミッションも上手くいっててリードを広げつつあった矢先に自首したらそりゃボロクソ言われるよ。「リーダーが揺れるとチームも揺れる」みたいなコトが某野球漫画で言われてたけどその通りになっちゃったじゃん。

まあでも、"一人の逃走者"として評価を下す場合、前回の自首は自首に至るまでの経緯・発言・あざとすぎるTwitterでの振る舞いから「歴代一つまらない自首」だと思ってたんですが、今回のは面白い方の自首でしたね。いやもう2回出演して2回連続で自首した時点でこの人は伝説になったよ。ギャル曾根さんも言ってたように「1回したから次はしない」という考えは自分の中にもあったので、そんな浅はかな考えをあざ笑うかのような自首、小物だけど大物だわ。人望さえ失わなければこの人はずっと芸能界で生き残れると思うよ、逃走中にはもう出れないと思うがな。同じく2度の自首を達成した鈴木拓名人だってもう殿堂入りしたようなもんだし・・・。

Wikipediaにすらこう書かれてますよ山内さん


反対に千鳥軍は、あまりメンバーに細かく指示を出すとかそういうシーンは少なく、更にノブさんが基本ずっと野外に隠れてたのもあり、それがミッションでの敗北に繋がったところもありますが、あれをやれ、これをやれと口酸っぱく言われるよりはこっちの方が居心地は良いなとは思いました。リーダーがメンバーに細かく指示を出すかまいたち軍と、どちらかと言えば放任寄りの千鳥軍、どちらのチームも良いところと悪いところ、ここは上手くいってた/いかなかったシーンはあったので、今回の場合は河合くんがキーマンでありジョーカーすぎた。彼の活躍は後述にて語ります。

MC陣以外の逃走者も個性派揃い、尤も33人も居る上にメインの千鳥かまいたちダイアンに多く尺が割かれていたので金谷さんのように100分以上生存しながらもミッション以外は空気だった人や、イワクラさんのように「まだ残ってたんだ・・・」となるような人もいましたが、何やかんや今回は「長く逃げればOK」な回ではあったので、石川テレビ代表の新田さちかさんが残り13分まで残ったのは地元民として誇りに思います。写真撮影ミッション以外ではそんなに目立った活躍は無かったものの、ときたま飛び出した金沢弁は地元民の癖に萌えてました。「集まりながら動くの相当危険やんね?」「1人だけやからね、見つけたいんやけどさ」、地元の方言に萌えたの初めてだよ。

石川も、七尾を舞台にした漫画がアニメや実写映画になったり、ラブライブの新シリーズの舞台に金沢が選ばれたり、来年には北陸新幹線が敦賀まで延伸するなど密かに盛り上がりつつあるので、新田さんのおかげで良いアピールが出来たんじゃないでしょうか。みんな石川来まっし!今週から9月頭まで蓮ノ空のスタンプラリーやるがいね!(雑な金沢弁)尚、筆者はお台場が舞台の虹ヶ咲派な模様。


わたしの書いた逃走中記事を前から読んでる人はご存じかと思いますが、筆者はクロちゃんが苦手で嫌いです。でもね、かまいたち軍に寝返る展開でアイドル2人がいるからという理由で裏切ったのを見てガチで共感しました。筆者は今年の春頃から乃木坂を推し始めたのもあって、「いやおれだって敵チームに乃木坂メンバー居たら移籍するわ」と珍しくクロちゃんに感情移入してしまったという。裏切りのきっかけは衝動じゃなくてアイドルという名の下心だとしてもね、逆らえないのよ・・・。まぁわたしハマったばっかなので金川さんのコト全然知らなかったんですが(オイ)。
放送前は乃木坂ANNできつねダンスがバズったコトが触れられたり『乃木のの』で洋服とか雲梯の話をしていたコトぐらいしか知らなくて「やんちゃん」という愛称も今回知りました。読みが外れてミッションに参加出来なかったりとそこまで出番は多くありませんでしたが平子さんの確保メールを見ようとするシーンなど可愛さは十分伝わったので良しとします。


今回のMVPはノブさんか槙野さんだという声は多いだろうけど、個人的には河合くんを推したい。まる子コラボ回でも炎上スレスレの行動が目立ったものの裏を返せば貪欲に自分が生き残る為の方法を知ってる人だと思ったので放送前からチーム戦向きっぽさは感じてましたが、予想以上でしたわ。言ったコトをコロコロ変えてくスタイルは流石にバラエティ向けの発言だとは思いますけど、「1人でも多く残ってたチームの勝ち」というルールであのスタイルのプレイヤーが居るチームは強いですよ。上から目線で命令をしたら機嫌を損ねるのは扱いが難しいところもありますが、逆に放任しとけば勝手に役割を理解してくれるので、そこは千鳥軍の方針に合ってたのは幸運でしたね。濱家さんに抱いた不満はとても分かるよ、おれも放送2日後にあんなコト言われて「おれにはおれの考えがあるからほっといてくれや」って思ったもん。

ああいう「絶対に敵に回したくない厄介なヤツ」って好きだわぁ。それで2人密告に成功しましたし、その人数のアドバンテージがかまいたち軍敗退のきっかけの一つになったので、「槙野さんの寝返り失敗」と「河合くんの裏切り」この2つが今回のターニングポイントでしたね。ナダルハンター、あんなふざけた仕掛けなのに千鳥軍勝利の要因の一つなんだな・・・。河合くん、クロちゃんと矢吹さんが捕まった後のガッツポーズ、かっこよかったよ。おれもあんな風になりたいとガチで思いました。


槙野さんは正直、健闘したものの残り5分以降のどっかで捕まる立ち位置だと思ってましたが普通に逃げ切りましたね。去年まで現役だったらそりゃ速ぇよな・・・。でもそれ以上に、最初にスカウトしてくれたノブさんと共に逃げ切ったってのが綺麗な幕引きだったよね。筆者はああいう逃走者同士の絆を表す演出に弱いので、劣勢な戦局や寝返りの危機を乗り越えて最後の最後で2人で栄冠を掴み取ったのは今回のチーム戦のルールに対して少し思うところがあった自分のモヤモヤを吹き飛ばしてくれました。

MC陣はみんな賢いプレイングが目立ってたけど、ノブさんの逃走成功は予想出来んかったわ・・・。冷静に状況を分析し大きく動き回らなかったのは上手い戦い方だったわね。てか、逃走成功をM-1やTHE MANZAIの優勝と同等に扱ってくれたの、一逃走中ファンとしてめっちゃ有り難いっすわ。逃走中自体、ここ近年はアニメになったり1年の始まりと締めを任されたりと今まで以上に扱いが大きくなってきているのもあり、ああもう逃走中も本当にそこまでの領域まで来てるんだなとノブさんの発言で実感しました。



【総括と裏話】
140分ゲームで33人の逃走者、エリアの広さ、ある意味逃走成功者が複数人出る前提のルール、そこまで激ムズなミッションが無かったコトから、はっきり言って2人逃げ切ったのも当然といえば当然でしたが、それでも嬉しいよ。1ゲームで2人以上逃走成功なんて6年間出てなかったし、近年の難易度から下手したらもう二度と起こりえないコトなんじゃと本気で思ってた時期もあったから、今回で呪いを打ち払ってくれてよかったよ。逃走成功者が出るか出ないかのハラハラ感もいいけど、たまにはアルティメットや時空を越える決戦のチーム戦のような誰か1人は逃走成功者が確実に出る回も悪くないよ。

あと、やっぱ広いエリアっていいね。個人的にはテーマパークよりは街やショッピングモールのような日常にてよく訪れがちなエリアの方が好きになる傾向がありましたが、今回のイオンモール幕張新都心も放送を観ていつか行ってみたいなと思いました。本屋やキャンプ用品売り場などが逃走エリアとして使われたのは、テントの中に隠れるようなガチ戦術をも生み、これまで以上にショッピングモール全体で逃げてるんだなと伝わってきました。ただこれは何度も言うがモール内であんまり写真は撮りたくねぇな・・・、新田さんの確保地点が野外で助かったよ、同郷としてはあそこは絶対記録に残さねば。それにモールの傍には幕張メッセもあるから仮面ライダービルド最終回の聖地巡礼も出来て一石二鳥だな・・・、メッセの噴水前で戦兎(犬飼貴丈)と万丈(赤楚衛二)が再会するシーン超好きやねん、いずれ絶対行こう。

さらっと触れてましたが筆者は今回の放送はリアタイ出来ませんでした。これまでも『新ゲームを攻略せよ!』などリアタイ出来なかった回もあったとはいえ、今回は見逃し配信が無いコトが前もってアナウンスされ、生放送なのもあって放送事故の可能性も僅かながらあったから、録画失敗したら本当に終わりだったので、録画容量や設定時間などを非常に気を付けて何度も予約を確認し「万が一」を無くすために死力を尽くしました。大袈裟でも無くマジで。これも『金スマ』の黒バラ同窓会の悲劇を身をもって味わったからねぇ・・・。見逃した上に録画を忘れ、しかも何故かあの回に限って見逃し配信が無かったという。あれは自分の人生の中でベスト3に入る汚点です。当然ネタバレにも十分気を配り、SNSは遮断し大人しくマンガワンで『宙-CHUU-』という面白い女子フットサル漫画を読みながら飢えを凌ぎ(隙あらば宣伝)、帰宅後は推し声優のスペースがやってるコトすら気づかないレベルで逃走中以外のコトは考えられなくなるくらい夢中になりながら録画を観てました。


実は先月からのわたしは調子が悪く好きなモノにも身が入らない状態が続いてたんですが、逃走中は別ですね。グレートミッションも現在放送中のアニメで一番楽しみにしてますし、今回のスペシャルも「やっぱ逃走中は最高だぜ!!!」と嫌なコトも忘れるくらいハイになって視聴後すぐこの記事を書き始めて寝るのも忘れて3000字まで一気に書いたので、たぶん今の筆者は冷たい水と酒と逃走中と乃木坂と虹ヶ咲があれば生きていけそうな気がします。なんか今年からやたら身体が逃走中を求めるようになってるなおれ、逃走中好きのみんなはこんな風になるなよ。


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