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もしもわたしAIだって、きれいなものは綺麗 〜長瀬有花 LIVE "Eureka" 雑記〜

●はじめに


はじめまして、ろぷと申します。noteを書くのはこの記事が初めてです。
普段は好きなVTuberの方をゆるゆると応援するなどしながら、ゆるゆると生きている17歳です。

今回noteを書くことに決めたきっかけは、8月25日に恵比寿LIQUIDROOMで行われた「長瀬有花」初の有観客ワンマンライブ"Eureka"にお邪魔したこと。

サカナクションの曲名にもある有名なハコ

長瀬有花さんは、幼さと芯の強さを併せ持った癒し効果1000%の歌声や、平成ノスタルジーを感じさせる独特の世界観が特徴の、2次元と3次元の双方で活動する"だつりょく系"アーティストです。普段の配信では、その声の癒し効果によってかリスナーの飼い犬がいつの間にか寝ていた、関節痛が治ったなどのエピソードもあります。

もともとこのように文章をまとめることは考えていなかったのですが、ライブの後から今に至るまで本当にいろいろな気持ちが錯綜していて、これはもう何かしら目に見える形にまとめるしかないなと思って書き始めました。拙さと自分語りで大変なことになっている文章かもしれませんが、もし読んでいただけたら幸いです。

●開演

満員のLIQUIDROOM、これから何が始まるのかと全員が固唾を飲んで見守る中、まずは2次元から「fake news」「駆ける、止まる」。長瀬さんいつも通りかわいいな…… などと思っていられたのもつかの間、「駆ける、止まる」のサビに差し掛かると、突如としてフィジカルのある、3次元の彼女がそこに姿を現しました。一瞬思考がフリーズしましたが、超絶技巧の生バンド演奏に切り替わった熱い音楽と、何より長瀬さんの生の声はそれを溶かすには十分すぎました。「楽しみ方は自由で〜す」という彼女の言葉もあり、気がつくと体はクネクネと(!?)動いていました。もっと良い表現はないのかと必死で脳内辞書を漁りましたが、クネクネ以外の表現は残念ながら見つかりませんでした。

そして、早くもトップクラスに好きな楽曲「白昼避行」、跳びポがとにかく楽しい「ライカ」、最近ではポケモンのエンディングなども担当したパソコン音楽クラブによる新曲「近くて、遠くて」などを浴び、すっかり"Eureka"が体に染み込んできた、その次の瞬間でした。

●アーティフィシャル・アイデンティティ

擦り切れるほど聴いたその曲のイントロを聞き間違えているはずがなく、次の曲は、僕が長瀬有花さんの楽曲でもダントツに大好きな「アーティフィシャル・アイデンティティ」でした。クライマックスが早すぎるよ!今でも8月25日のあの時間、僕より幸せだったヒトは存在してなかったんじゃないかと本気で思います。生の声でこの曲を浴びることができたのも、声を揃えて「ラッラー」を叫べたのも本当に嬉しかったです。 

ところで、アーティフィシャル・アイデンティティのサビにはこんな歌詞があるのですが、

もしも わたしAIだって
喜怒哀楽 シミュレイトだって
きれいな ものは 綺麗

https://petitlyrics.com/lyrics/3299925

ライブ中、この歌詞が自分自身と"Eureka"そのものとに強烈に重なって、半分自爆のような形で目頭が熱くなってしまいました。仮に個人の自我なんてものが存在しなかったとしても、このEurekaという空間の美しさは否定されることのない絶対の事実なんだろうなって……

●電池残量 10パーセント

正直、アーティフィシャル・アイデンティティが終わった時点で僕の心の電池残量は本当に歌詞通り10パーセントくらいになってしまい、それからしばらくの間の記憶がありません。そんな中でも、「とろける哲学」のにゃ〜でやっぱり全身がとろけてしまったり、「ハイド・アンド・ダンス」で電気を流された意識のないカエルのように体が動いていたり、何より長瀬さんと同じ場所で、同じ時間を過ごせていたことへの喜びに包まれていたことはちゃんと覚えています。

そしてそんな僕の電池残量は、「異世界うぇあ」が聴けたことでついに3パーセントくらいになってしまいました。「異世界うぇあ」も、聴くたびに泣きそうになってしまうくらい大好きな曲なので、本当にこんなことがあってもいいのかと……

しかし、iPhoneの電池残量は3パーからが長いように、ここからライブは終演まで全力疾走していきます。

●今日とまだバイバイしたくないの 

「微熱煙」新曲「宇宙遊泳」「みずいろのきみ」を経て、ライブが終盤へと差し掛かったところへ、選ばれたのは「今日とまだバイバイしたくないの」でした。1000人あまりがちぎれんばかりにに手を振り、それぞれの思いを表出していたあの空間は、これぞライブ!といった感じでとても心地良かったです。演者の煽りによって発生させるものとはまた違う、それぞれがそれぞれの楽しみ方を追い求めた結果自然と生まれた一体感、何にも代えがたい…… 


現地にいたときは高まりすぎて気づかなかったのですが、この曲が実質アンコールの役目を果たしてるの、セトリの芸術点があまりにも高すぎてひっくり返っちゃいます。

その後も爆速でライブの時間は過ぎていき、最後の曲「ほんの感想」までをほぼノンストップで歌い切って(これもすごすぎる)、全曲が終わりました。長瀬さんが最後に発した一言は「気をつけて帰ってね〜」というゆるいもので、それが僕は長瀬有花さんのライブに来てたんだなという実感を湧かせてくれて、全然エモいシーンとかではないのに勝手に感極まっていました。2時間弱のライブでしたが、体感は2秒でした。この場を借りて言わせてください、Eurekaに関わったすべての方々、本当に最高のライブをありがとうございました。

●その後の話

そんなライブも終わり、何事もなかったかのようにいつもの生活が始まりましたが、すぐに何かがおかしいことに気がつきました。無意識にEurekaの景色やそこに確かに実在した長瀬さんのことを思い出していたり、夢に見たり、ふわふわしてなんか他のことが手につかなかったり。余韻とはこのことだな、でもちょっとそれには強烈すぎないかな、などと思っていたのですが

ベストアンサーはすぐに降ってきました。そりゃ心が盗まれちゃったんだからしょうがない……

ライブから約1週間が経ち、そろそろ心を返してもらえませんか?と思うのですが、今のところその目処は立たず、それならせめて文章にまとめて整理をしようと思いこのnoteを書き始めましたが、正直書いている間にもライブのことを思い出してまたしても感極まってしまうなど、効果はあまり感じられていません。でも、それもなんだか心地良いので、全部オッケーです。だつりょく🈶

ここまで読んでくれた方、ありがとうございました!

●おまけ

祝:水回避

コラボカフェにもお邪魔していました。長瀬さんのギターが実際に展示されているなど、とてもテンションの上がるコラボカフェでした。それにしても、メニュー「砂漠の水」は、当初本当にただの水になる予定だったというエピソードがなかなか破天荒で好きすぎます。かわいいだけじゃないのも長瀬さんの魅力ですね(長瀬病)。


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