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ケーブルは上から吊りましょう

本日、「ケーブルランニングワイヤVR Lite」を発売しました。
この製品をリリースすることについてはちょっと悩みました。
売れていないわけではない、既存の「ランニングワイヤーVR」製品よりも手軽でしかも遠くに渡せる。さらにお値段も安いからです。
でも、いいものなら、お届けしたいですよね!

体育館用の製品開発の途上で生まれました

「糸」を用いるこの製品。
もともとは体育館向けの製品として開発を開始したものでした。e-SportsとしてVRゲームが隆盛を見せるなら、大会会場でも需要があるだろうと思ったわけです(売れるとは思っていない)。
YouTubeだったか、プレイヤーの背後に立ってケーブルを捌いている補助者の映像を見て、ご苦労なことだなぁ・・・と思ったのがきっかけでした。

糸を使うのも、理由があります。
コストだけではありません。そんな広い会場で盛大に動いている中、転んでだとしましょう。ケーブルランニングワイヤなら、壁をむしり取ってボックスが落ちてきてしまいます。
糸なら過重に耐えられず自身で切れますし、その後のリカバリーも容易。大会での混乱を防ぐという目的がありました。

ものすごく沢山の試作品を作った上で分かったこと。

「長距離だと糸がむっちゃたわむ」(体育館ではつらい)
「てこの原理は計算通りにおそいかかる」
(当たり前)

ケーブルランニングワイヤVRって、優秀なんだ・・・というものすごく当たり前の事実を確認できただけに終わりそう・・・(笑)

始める前に、各所にかかる力は計算したんですよ。で、やってみたら計算通りにダメだったという、君は物理法則を舐めているのかね、と言われかねない顛末です。

試作品の山を前に、「もっとシンプルに考えよう。これを素直に壁に付けたらいいのでは。体育館では使えないけど」という、身も蓋もない生まれ方をしたのが、Liteです。
ああ、格好良くない。

取付けに10分かからないから 精神的に楽

とはいえ、いい商品であるのは間違いありません。
例えば、取付方法。
脚立を使って高所で作業する関係で、取付時間が長くなると非常に強いストレスを感じてしまいます。

また、糸をグルグル巻き付けるだけでよいことにしたのもポイント。
引っ掛けるポイントを沢山用意して、摩擦の大きい作りにしたので、余分の糸をグルグル巻き付けるだけでしっかり止まります。
ケーブルを引っ掛けると重さでたわみますが、そのたわみの分、巻きを増やしやすいようにもしてあります。(あまりやると切れますよ。程々に)

これらの仕掛けで、取付けにかかる負担が小さくなりました。

糸が細いと気にならない

あとは、試供品の糸が0.8mmしかないのもポイントでしょう。
ケーブルをはずしてしまうと糸が天井近くに貼りつくようになるわけですが、本当に気にならない。当社事務所にはずいぶん長いこと糸が張ってあったのですけど、存在に気づいていない社員もいたほどです。
ただ、試供品に入れてある糸は「水糸」と言って建築現場の水平や位置決めなどに用いるものです。本来は見えないと意味がない糸なので、そのへんの期待は程々に。

ケーブルは上から吊りましょう

これを寝室に張ってから生活ががらっとかわりました。
Type-Cケーブルが天井から降りてきて、しかもスライドするというのは予想以上に便利なんです。

VRをやるときは勿論のこと。
椅子に座ってプレイした時など、本当に有線接続であることを忘れる軽さです。歩けば引っ張る感じがしますからわかりますが、座っているとホントにわからないものですよ。

VRのプレイをしていないときはその他のデバイスの充電に。
ケーブルを壁際に移動して、iPhoneの充電もできます。
軽いものだと、リールの力が勝ってしまうのは難点ですけど。
Mocopiのケースが宙にぶらさがっているのはシュールです(落としたら洒落にならないので程々に)。

そしてですね。
快眠のためにはあまりお勧めできませんが、枕元にスマホを置かれる方。
いかがでしょう。
お布団の中で、デバイスに充電しながら閲覧できます。
寝落ちすれば、スマホがお布団の上にちょっと浮く感じになりまして。
顔の上に落ちてきたり、お布団の中に行方不明にもなりません。

そう!!
ケーブルは上から吊ると強い!
ぜひ、皆様、生活の中に取り入れませんか?


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