【不機嫌な妻&無関心な夫】現代の夫婦観について真剣に考えてみた!!
以前、勉強会であるメンバー(B君)からこんな話があった。「最近、嫁さんと不仲でこれが続くようであれば離婚も考えている。」と。
...なんということだろうか。
当時、付き合っていた頃からお互いのことを知っている私にとってはまさに青天の霹靂で、林を聞く度に身を引き裂かれる思いを抱きました。
彼がプロポーズする時も、結婚式を挙げる時も、その後の家族間交流だってずっと横で見てきたつもりであったにも関わらず、実は今では互いの関係が冷めてしまい、不仲になっているという状況を見抜くことができなかったのです。
終業後、書店に寄るとある本が目に映り込んできました。
私は無意識のうちにそれを2冊手に取り、レジに並び、後日一冊をB君へ、ソッと手渡しましていました。
話が長くなりましたが、人間関係、特に夫婦関係を劇的に改善することは決して簡単なことではありません。
しかしながら、日々長い時間を過ごすからこそ、相手との関係性はとても大事であり、早いうちから手を打つこともできます。
そして「相手と接するコツ」みたいなものがあるのだとしたら、それは大いに活用すべきなのです。
今回は、私が手にした本『不機嫌な妻 無関心な夫 うまくいっている夫婦の話し方』(著者五百田達成氏)の中から抜粋しながら、
人間関係を良好にする為の夫婦論についてご説明していきたいと思います。
✔️そもそも夫婦とは
そもそも夫婦とは何でしょうか。
広辞苑によると、夫婦とは婚姻関係にある男女の一組のことを指すようです。
政府の調査によると、国内では年間約25万組の夫婦が離婚をしているようです。
それは30年前の1990年ではは約15万組程でしたから、 当時と比較すると約60%も増えていることになりますり
特に、離婚した内訳を見ると熟年夫婦(同居期間が25年以上)は離婚件数が増えている傾向があります。
(一昔前前であれば、テレビドラマの「熟年離婚」で一大有名なワードになりましたね。)
そういった背景があり、現在のエンタメ界でも離婚に関するドラマが人気を博しています。
さらに離婚をする兆候としては以下のようなものが挙げられます。
【離婚しやすい人たちの特徴】
・夫婦間での会話があまりない
・相手に感謝を伝えない
・パートナーに対する悪口や不満が多い
"良き"夫婦像は年代や文化によって変わりますし、もしかすると同世代の家族間でも異なるのも重々承知しています。
ただしかし、夫婦の関係を改善し、夫婦のコミュニケーションを円滑にすることで損する人が果たしているのでしょうか。
私も含め、ある種の"夫婦間のコミュニケーション不全"は、いったい何に気をつけなければならないのでしょうか。
次からはまずは関係性の基盤となる前提となる部分をご説明していきます。
✔️夫婦関係の大前提
夫婦関係を語る上で大事になってくることが、まずはマインドセット(考え方)です。
私もそうなのですが、「夫婦なら言わなくても通じ合える」、「永遠の愛を誓ったのだから一生別れるはずがない」というのは考え直す機会がきているのかもしれません。
夫婦間を考える上で、まずは押さえておきたい大前提を引用を用いながら紹介します。
■夫婦に関する"認識"
× 相手のことを家族と思う
○ 相手のことを他人と思う
たとえば「靴下どこ?」とか「ご飯まだ?」など、普通ならば他人には絶対に使わない不躾なことばを、家族にぶつけた経験は誰にでもあるはず。
しかしそれが許されたのは、受け止める側が寛大な愛を持っていたか、しぶしぶ受け入れてくれたから。すなわち「家族だったから」なのだと著者は主張しています。
でも夫婦になった相手は、「無条件で許してくれる親」でも「“あうん”の呼吸で通じ合えるきょうだいでもありません。結局のところ夫婦は他人なので、大人同士、相手をきちんと他人として敬い、気遣うことが大事だということです。
「家族ってこういうもの」の「こういうもの」は、人によって違うもの。
「家族とは許し合い、助け合うもの」と思っている人がいれば、「家族とはいえ独立した人間なのだから、お互いに干渉すべきではない」と考えている人もおり、そこに正解・不正解はないわけです。
だからこそ、パートナーのことはフラットに他人と思っておくくらいでちょうどいいのだと著者は言います。(本書28ページより)
■夫婦の"ルール・マナー"
× 自分の家だからやりたいようにやる
○ 同居人としてのルール・マナーを守る
夫や妻に対しては、実家の家族のように甘えないことが大切。
そのためには、相手を「シェアハウス仲間」だと思ってみるのが効果的だそう。夫婦という関係は「好きになった相手」「家族を運営するパートナー」という面だけでなく、「同居相手」という側面も強いというのです。
基本的にシェアハウスには、居住者同士が気持ちよく過ごすための決まりがあるもの。
「風呂・トイレの掃除は当番制」「各自の友だちを泊めるのは禁止」などのルールがあり、それ以外にも「夜中に騒がない」「顔を合わせたら挨拶をする」など暗黙のうちに決まっているマナーもあるでしょう。
普段は意識していないかもしれないけれど、夫婦にも夫婦ならではのマナーやルールがあるはずで、「あってしかるべき」だということです。(本書32ページより)
以上が円滑な夫婦に対するマインドセットになります。
しかしあくまで大事なことは、米国のようなドライな人間関係ではなく、古くからある日本人の信条「親しき仲にも礼儀あり」の精神を大事にしましょうということが受け取れます。
「家族に対してこうあるべき」という固定概念を捨て去り、一人の人間に対して尊重する姿勢がここでは非常に大切な心構えになります。
それでは、上記の前提に立ちつつ、私たちは具体的にどのような行動をとっていけば良いのでしょうか。
✔️夫婦の関係性を良くする行動とは
ここからは、実際の行動としてどのようなことをしなければならないのか具体的に3つご紹介していこうと思います。
■夫婦のを情報交換"
× 以心伝心で通じ合う
○ 報・連・相をサボらない
夫婦関係を「無償の愛で結ばれた家族」だと勘違いしないためには、ときに相手を「戦友」だと思って接するのも有効だといいます。
夫婦には、ライフステージや環境の変化に伴い、次々と困難・トラブルが押し寄せるもの。
夫婦は一緒に協力してそれらを解決し、乗り越えていく必要があります。そんな大変な毎日は戦争のようだからこそ、「戦友」だという考え方です。
そして、そんなふたりに重要なのは報告・連絡・相談、いわゆる「報・連・相」。
仕事においても、情報共有がうまくいっていないチームはすぐにつぶれてしまいます。
夫婦でも同じで、「今後どのような夫婦でいたいのか」「どんな家庭をつくっていきたいか」といったものから「次の休暇はどう過ごすか」「きょうの夕飯はなににするか」といったことまで、夫婦で共有すべき事柄は多種多様。
そして戦場での情報不足が命取りになるのと同じで、些細な連絡ミスが、夫婦のいざこざに発展するケースは少なくありません。したがって、夫婦のコミュニケーションは、なんでも言い合うことが重要だというわけです。(36ページより)
■夫婦の"愛情表現"
× 照れくさいからいまさら何も言わない
○ 「ありがとう」「大好きだよ」としつこく言う
「照れくさい」と感じてしまう人も多いでしょうが、相手を好きだと思う気持ち、感謝している思い、気遣う態度は、表に出さないより出したほうがいい。
というより、むしろ積極的にアピールしなければならないと著者は訴えています。
ほとんどの夫婦は、もっとも初期には「恋人同士」だったはず。そんな、恋人としての気持ちを忘れないようにすることもまた、夫や妻に対して依存してしまわないために大切。
そして、そのための手っ取り早い方法が「愛している」「大好き」「ありがとう」といったポジティブな気持ちを常に相手に伝えていくことだというのです。(40ページより)
■夫婦の"人間関係メンテナンス"
× 過信してダメにする
○ 大切にメンテナンスする
夫婦の間でトラブルがあったとき、「こっちは悪くない、改善すべきはあっちだ」と思うこともあるはず。
しかしそんなとき、「相手の性格・行動を変えよう」と思うと、たいていはうまくいかないもの。それよりは、自分の行動・発言を変えるほうが手っ取り早いそうです。
相手へのコミュニケーションを少しでも変えると、ふたりの間の空気関係は少し変わるということ。
いい関係を維持していくにはそれを繰り返していくことが大切で、逆にいえば、地道なメンテナンスで夫婦仲は必ずよくなるのです。(44ページより)
以上になります。
私も含め、「仕事は仕事」、「友人は友人」
、「家族は家族」と接し方を区別している人は多いと思います。
相手とどのような関係なのかを考えるのではなく、一人の人間として接すること、常に相手に配慮をし、尊敬の念を持ち、接することは人間にとって大事なことだと学ばせていただきました。
✔️さいごに
いかがだったでしょうか。
私はかなり偏狭な人間ですので、本の内容は、目から鱗な内容で溢れていました。
特に「以心伝心で通じ合う」ことこそ夫婦だと思い込んでいた為、雷を打たれた気持ちになりました。
そういえば、B君も本を受け取った後、早速奥様にバラの花束一輪とメッセージカードを手渡したそうです。(カッコいい...!!)
その後の関係は、二人で築いていかなければなりませんが、きっと二人でなら大丈夫でしょう、
(信じてるよ!...B君!)
さいごにあなたの人生がより良い素敵な人生になるよう言葉を贈ります。
もしキミが100歳まで生きるとしたら、ボクは100歳の誕生日を迎える一日前まで生きたい。そうすればキミなしで生きなくて済むでしょ?
英国作家 A・A・ミルン
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