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2022年横浜祭は最高だったのか最悪だったのか

この記事について

この記事は私の完全なる独断と偏見で書いているものであり個人の意見100%となります。いかなる発言も個人の主張であり、ある個人、団体の意見とは全くの無関係であることをご承知置きください。

また、今回の記事は前年度横浜祭及び、世田谷祭の音響、映像、配信の担当団体である放送会の前年度会長である私が後輩たちから聞いた意見と、横浜祭2日目にサポーターとして放送会を手伝った体験を元に書いております。放送会と横浜祭、及び学生支援センターや演者様とどういった会議や意見交換を経て開催に至ったかはほぼ知らない状態での執筆となりますので、偏った意見や信頼性に欠ける発言であることも念頭においていただきたい所存です。


2022年度横浜祭

今年度の横浜祭は2022年6月11日、12日の2日間にわたって東京都市大学横浜キャンパスにて開催されました。
様々な企画や催し物がハイブリット形式で開催され、数年ぶりにお客様を迎えてかつYoutubeでの配信も行うという現代の情勢を考慮しつつも魅力的なコンテンツになっていたと感じました。
地域の方が多く来場し、地元の音楽団体やダンスサークル等も演者として参加し大変盛り上がりました。

ハイブリット形式での横浜祭の開催はもちろん史上初の試みです。それを企画、運営するのは非常に大変なことであるのは想像に難くないと思います。
放送会として今まで学園祭の運営に関わってきてどういった事が大変なのかを少し考えると

  1. 対面での開催

    1. 対面での開催ではお客さんが自由に動いて色々な催し物を見学、体験します。その人の流れや誘導、管理は非常に多くの事を考慮しなければなりません。また、それらを魅力的かつ飽きないように工夫しなければなりません。

    2. 開催場所の指定、参加団体の管理にも多くの事を考えないといけないはずです。設営や運営中の懸念点、トラブルは往々にして発生するでしょう。

    3. ステージ企画はメインの企画になっており、最も企画力と構成力が求められます。ステージには”流れ”があり、最もトラブルが発生しやすい場所です。

  2. 配信

    1. ステージ企画には最も企画力と構成力が求められると先程書きましたが、配信にはその結果が顕著に出ます。企画が弱いと面白くないし、構成が弱いと見てて飽きます。

    2. 配信を見る人は画面しか見ることが出来ません。視聴者が何を見るのかを1から10まですべて考えてカメラや転換中の蓋絵などを全て考えます。

これくらいのことは運営に関わった無い人でも少し考えれば想像できるでしょう。
実際にはもっと多くの懸念事項があるでしょうし、予期せぬハプニングもあります。つまり、仕事量としては今までの横浜祭の2倍以上になることになります。
これを2日にかけて企画、運営した横浜祭実行委員は相当頑張ったことは容易に理解できますし、大きな事故等なくやりきったこと、お客さんや学生の盛り上がりからして「成功」であったことは間違い無いでしょう。

ただ、それだけを感じたからこの記事を書くわけありません。


裏側から見える問題点

放送会は横浜祭のメインステージ2つ(芸人企画や討論会を行う31A教室とバンドやダンスなどを行う体育館)の音響、映像、配信、照明を担当します。つまり裏方さんです。その場に立っていた後輩たちを後ろから見ていた私が感じた事を書いていこうと思います。

運営が運営していない

この見出しは語弊がある書き方です。
もちろん運営は横浜祭実行委員ですし、リハ含め当日まで運営を全力で行っていました。ただ、メインステージ周りが圧倒的に手薄でした。
メインステージ2つともサポーターとして参加しましたが、横浜祭実行委員のメンバーがその場にほとんどいませんでした。
一応のメンバーは数名いましたが、演者さんとのやり取りや他の仕事をしており、放送会が「これってどうなってるんですか?」「この場合どうしましょう?」と聞ける方が全然いなかったです。近くにいる人に聞いても「いやぁ…ちょっと確認します…」と言った感じ。そうすると横浜祭の統括に近い方が飛んできて解決する。今度は別の会場でトラブル→統括が飛んでいくの繰り返し。そのため、演者の誘導やタイムテーブルの管理、ステージ上の舞台転換などをなぜか放送会が行っていました。(もちろん全ての事象には当てはまりませんが、1日見ていてかなりの頻度で有りました。)
メインステージは横浜祭全体の目玉企画だと思います。そこにタイムキーパーどころか担当者すらどこにいるかわからない状態はいかがなものかなと思いました。

放送会はあくまで音響、映像、配信、照明の担当です。その他のことは現役の放送会員と横浜祭実行委員が話し合い、分担し決めることです。ただ、当日1日だけ見ているだけで「これ放送会働きすぎじゃないか…?」と感じる場面が多々ありました。
また、そんな状況でお客様の中で急病人が発生した場合、演者様の中で急病人が発生した場合、あるいは会場を飛び回っている企画統括や中心人物が倒れたらどうするつもりだったのか。甚だ疑問に感じました。

なぜこのような事が起こったのか

こうなった要因は多くあると思います。これまでいろいろな人の話を聞いてきて個人的に考えた理由をいくつか出していこうと思います

準備不足

そもそも多くの事に対して準備不足であることが感じられました。
Youtubeの配信リンクが当日用意される、BGMやパワポが準備されていない。それに付随してリハが出来ていない。
物理的な準備だけでなく、考慮の部分も不足していたと思います。
「現場がこうなったらどうするか」、「最終手段としてこれを使う。」といった予測を交えた準備が足りないのでは?と感じました。それもリハが十分に出来ていないことが起因してるとも考えられます。

人員不足

ここ2年のコロナ禍の影響を横浜祭実行委員はモロに受けており、中心となる2,3年生の人数が圧倒的に少ない状況です。その中で横浜祭を開催するのは個人の負担が非常に大きく処理しきれない事象が多数発生するのも時間の問題だったのは明白です。

教育不足

上記のことに加えて1年生がかなりの人数入った事は聞いています。実行委員総勢人数だけを見たら運営をするには十二分だとは思いますが実働は上記の状況です。開催までの日程で1年生を完璧に動ける状況に仕上げるのは至難の業です。

そもそもの問題点

上の問題点を見ると「横浜祭実行委員は何をしているんだ!」と思う人もいるでしょうが決してそんなことはありません。大事なことなので2回言いますが横浜祭実行委員は全力で開催に向けて努力していたことは紛れもない事実です。
もちろん彼らの中で解決できる問題はあったはずですが、それ以上に根本的な問題があります。
それは開催時期です。
横浜祭は6月の初めに行われるため主導となる2,3年生はまだまだ実感や経験に欠けます。そこで1年生が多く入ったところで、十分な指導、指示ができる訳ありません。しかも、そもそも短い準備期間中に十分なリハができるわけありません。加えて、横浜祭の開催週、及び前週は期末テスト期間です。
そんな中で十分な準備ができていたらイベント運営会社も驚くプロ集団と化すでしょう。

どうすればよかったのか

部外者の私がとにかく言える立場でありませんし、タラレバの話にはなりますが

  • 開催規模の見直し

  • 学生支援センターのアドバイスや援助

  • 上部特殊団体同士での積極的な意見交換や指摘

などが考えられます。
特に二番目の学生支援センターからのアドバイスは最も重要だと思います。学生だけではわからないこと、予測できないことは大量にあります。それを間近で何年も見てきた学生支援センターの職員の方がアドバイスや指導、状況確認をすることにより事前準備がより明確にできると思います。


最後に

重ねて言うことにはなりますが、横浜祭は「成功」であったことは間違いないことであり、横浜祭実行委員会含め開催に関わったすべての学生の活躍が称賛に値することは言うまでもありません。加えて横浜祭だけでなく放送会にも言えることはたくさんあると思います。結局、横浜祭が「良かった」のか「悪かった」のかを判断する権利も願望もは私には全くありません。それは関わった学生、団体が考えることであり、それを活かすも殺すも彼ら次第です。放送会及び今年度の世田谷祭実行委員、来年度横浜祭実行委員には大きな期待とそれに値する技量があると感じています。現場を離れた部外者として応援しております。


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