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サブスク勢だったけど思い切って同人CDを購入した話

はじめに

 はじめましての人ははじめまして。そうでない人もはじめまして。今回は購入した作品の感想をネタバレ満載でお送りする予定なので、ネタバレが怖い方は是非購入しよう! 
(ちなみにHAPPY ENFORCER最大のネタバレ(だと思っている部分)は流石に伏字にしてあります。)

購入作品

棗いつき 4th album "CodeQ" - XFD【M3-2021春】  @YouTubeより

棗いつき 5th album "HAPPY ENFORCER" - XFD【M3-2021秋】 @YouTubeより

 ずっとサブスク勢だったけど遂に買っちゃったよ。

・何故CDなのか

 歌詞がわかるのと、qrコードから飛べるサイトに辿り着けるのが大きかった。サブスクだと曲が聞けるだけだからね。そしてサブスクに入るまでには少し時間が掛かるというのも理由の一つ。今回はある程度金銭に余裕ができてきたので最速で聞く! という鋼の意志があった。(ちなみにM3当日はお出掛けをしていたので通販で購入しました。最速ではない。いつか会場にも行きたい。コミケ系はこの御時世な上に敷居が高いのでまずはちょっと軽めのやつから。)

 最後に、純粋にファンなのでこういった形あるものが欲しいと思ったのです。

【CodeQ】

"■年前――世界中に普及していた量産型アンドロイド"ラヴ"は、ある日を境に突如この世から姿を消した。
かつての少年が、長い旅路の果てに知った彼女たちの真実とは――
近未来を舞台に7つの楽曲で綴る、愛と孤独の物語"

 本命はもう一つの方なのでまずはこちらについて軽く書いていこうと思います。もう世に出てから結構経つからね。長々書いていられない。

歌詞とQRコード先を見た後、再び一周。

 帯裏のQRコードを読み取ると世界観的な短編小説っぽいものを読む事ができるのだが、せつない。めっちゃせつない。泣きそうになった。家に一人だったら余裕で泣いてた。
 先にサブスクで聴きまくっていた時と比べて曲の意味合いが全然違ってくるくらいには没入してしまった。あのシナリオ書けるいつきさん天才すぎるが? 文章(という名の怪文書)を書く事がありそのあたりに慣れていると自負しているが、それでも文章が上手い。アレ思いつくのも天才だし纏められるのもすごい。
 今まで買わなかった事を後悔するくらいには良かった。

 感想については特に書きたい部分を厳選して書こうと思う。

・6:AIとCodeQの果て

 当時サブスク解禁の時に驚いたのが、これだけが6分を越える大作だったという事。これだけでまず良曲確定ですよ。
 ……とか思ってました。歌詞見ました。ストーリー読みました。
 泣いた。曲後半、「決して愛される事が無かった者が、これほども愛されるものを生み出した」の部分で鼻セレブ5000兆箱使った。良作で留めておくものじゃない。博士、どうか安らかに……。

・7:O' apricity

 最後を飾る曲。1曲目のthouwertmachineryと同様、歌詞のないフレーバー的部分という事で軽く流していたが、全ての物語が終わった後に聞くとまた違った感想を得た。ゆったりとした音が全てが終わった事を痛感させるというか、そんな感じの。ここまで合わせて一つのアルバムなんだなぁと。

まとめ。(まとめではない。)

 何故アンドロイドたちは姿を消したのか。"Q"とは何なのか。是非買ってその目で確かめてみて欲しい。(これをここまで読んでる人の殆どは自分の知り合いかもしくは既に買った人だと思われるので、このまとめに意味は無いのかもしれない。)


【HAPPY ENFORCER】

 "7つ謎と解決を鍵に《天国》を見せてやる――"

 CodeQについてももう少し話したいがこの辺りで止めておく。さて本命の新譜、ハッピーエンフォーサー。帯裏のQRコードを読み取ると何やら怪しいサイトに。(実はこれは嘘で、怪しいサイトではない。)

 視聴者はここで登場人物「君」となり、サイトの入力フォームに回答、つまり君が選んだキーワードを一つ入力する。その先で、「君」は選んだ一つの結末を迎えるのだ。
(実はこれは世界観上の話で、視聴者はちゃんとブラウザバックして全部見られる。)

 モチーフは「都市伝説」で間違いなさそう。

・01:ハッピーエンフォーサー

キーワード:HANO

・曲
 一曲目。主題そのまま。フルMVが本人の公式youtubeチャンネルに上がっているので見よう。もうグラハム数超えるくらいには聴いた。
 サビ前の声が画面越しになる演出と曲の後半に他6つの効果音が順番に流れる演出が好き。もちろんサビもすき。

・サイト
 「君」はHANOの名前を入れる。そこに現れたのは自らをハノと名乗る、最初に聞いた声の主。比較的ネタバレ要素が多いのでどこまで書いていいか不安なので一言感想だけ綴ると、気分はノーマルエンド。

"君――■■■■■■はどうした?"

・02:Calling

キーワード:MARY
 元ネタはたぶんメリーさんの電話。「今あなたの後ろにいるの」で有名なやつ。

・曲
 いつきさんと同じ同人声優兼歌手の藍月なくるさん作詞。なくるさんらしさ全開の歌詞。かわいい。

・サイト
 かわいいと言ったな、あれは嘘だ。

"ぜーったい、会いに来るからね。"

・03:プロパガンダ

キーワード:KIRA
 元ネタはたぶん首無しライダー。徘徊してる亡霊じゃなくて首が飛ぶ直前のほう。

・曲
 なにこれかっこいい。サビの高音部分が癖になる。
 プロパガンダ、布教とか宣伝とかいう意味らしいです。調べた。若干胡散臭さを感じるニュアンス。

・サイト
 短いながらも色々と考えさせる内容。行く宛の無い「君」と、同じ境遇の皆、そして最後に「君」はどうなったのか。物語がそこで途切れているのも不気味で良い。

"君の首元にゆっくりと銀色の糸が迫り、やがて――"

・04:Mirror

キーワード:MIRAI
 元ネタはたぶん合わせ鏡。未来が見えるとかそういうやつだった覚えが。

・曲
 プロパガンダとは曲調が変わり、全体的に低く遅く一音一音が力強いといった感想。最初の英語の部分がお気に入り。

・サイト
 誰も救われない話、だいすき。それとここの話、他と並列されているように思えて実はかなり重要なポジション。ネタバレ回避。

"――そして君はまた、一人になった。"

・05:ハイドアンドシーク

キーワード:RIN
 元ネタはたぶん一人かくれんぼ。ぬいぐるみとかあるし。

・曲
 感想の文字数は少ないが執筆者最推しの一曲。是非感傷に浸って欲しい。こういう切ない歌詞だいすき。「もういいよ」を複数の用法で使ってるの好き。

・サイト
 イラストの子かわいい。……うそ。こわい。

"ずっといっしょに、あそんでくれる?"

・06:純然な声

キーワード:ALT
 元ネタはたぶんきさらぎ駅。そういえばこれ、名前だけ知ってるけどそこから先の話を知らなかったり。

・曲
 電車と雑踏の音が曲の途中や終わりに程よくマッチし、一見平坦な曲のように聴こえたが聴いていて飽きない。

・サイト
 見知らぬ駅に降りた「君」は、1人の少年の案内で古びた街を彷徨う。
 ……あの後「君」はどうなったんだろうか。

"遠くでかすかに、踏切の音が鳴っていた。"

・07:Abyssal Blue

キーワード:JULIA
元ネタは……わかりゃん。

・曲
 眠くなる。とてもゆったりしていて子守唄みたい。おやすみなさ
 サビ「やあ」
 ぼく「ファッ!」
 ゆったりとしたペースをそのままに、サビでは力強い音で存在感をアピールしてくる。
 不思議。ゆったりさを欠かさずに力強く歌うって可能なんだな〜と。そしてサビの後に訪れる静けさも良き。おやすみなさ
 サビ「やあ」
 ファッ!「ぼく」

・サイト
 読者以外から見ると悪くない結末、というのがまず初めに思った事。ここでの「君」は多分満足しちゃってる。

"黒い海の中、ただ静けさだけがそこにあった。"

・EX:XXXXXX

キーワード:XXXXXX(ネタバレ防止)

 買う前から気付いていましたよ。絶対何かあるって。イラストのキーワードが羅列してるところの一番下に灰色のxxxがあったの、見逃さなかった。
 読んでから気づいちゃったけど、得られたものと他の手を取った場合の代償、全然釣り合っていない気が……。(実は「君」が入力したキーワードは一つの為、このあたりを比較する術は無いのでこれについて考えてはいけないのである。)

・おまけ:ERROR

 関係ないキーワードを入れてもちゃんとHANO君のセリフが用意されてる。抜かりない。

 結局ネタバレ有りとか書いておきながら結構伏せてるじゃないか!

総評

とても、いい、です。金銭に余裕が出始めたので今後新譜の発表と共に他の旧譜も少しずつ揃えていきたいですね。

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