【日記】その場しのぎの嘘をついてしまった/2024.06.17


その場しのぎの嘘をついてしまった。
仕事で数日前に配られていた資料について、まだ目を通していなかったのに、読みましたと言ってしまった。本当に?と先輩に聞かれたけど、訂正することができなかった。どれだけ深いため息をついても罪悪感と後悔が収まらなくて、休憩時間にこれを書いている。

今回ついてしまった嘘は、誰かに迷惑がかかるようなことではないと思う。いや、待って、また自分を守るようなことを書いてしまった。迷惑がかかろうが、かかっていなかろうが、嘘をつくのは良くないことだ。わたしはわたしのことが許せないから、いまこれを書いているんだ。本当はこんなこと書きたくない。もっとなんか、今日あったちょっとうれしかったこととかを書きたい。でもそういう気分じゃないし、自分の弱い部分をさらけ出したい気持ちもある。だからとことん内省することに決めた。

なんでさっき、咄嗟に嘘をついてしまったんだろう。ちゃんとやっていると思われたかったから、自分の非を認められなかったから、見栄を張りたかったから、ここで嘘をついても後で読めば嘘じゃなくなると思ったから……理由はいくらでも出てくる。

信用を失ってしまったかもしれない。くだらない嘘をつくようなどうしようもない奴だと思われてしまったかもしれない。いや、思われてしまったというか、本当はくだらない人間だということがばれてしまったかもしれない。

バレるような嘘をついてしまった自分への苛立ちで、頭の中がパンパンだ。でも、それと同じくらい、うまく取り繕うことができなかった悔しさもあるような気がする。
たぶん、まだ読めてませんって言ったところで「そっかあ」で済む話だったと思う。それでもわたしは、読めていませんって言えなかった。言いたくなかった。先輩と接する自分は、読みましたって言えるようなちゃんとした自分でありたかった。だから嘘を言ってしまったのかも。情けない。

素直で正直な、飾らない人になりたい。でもめちゃくちゃかっこつけてしまう。苦手な人の前だと特にそうだ。
その場しのぎの嘘をついてしまう人の特徴を検索したら、「自分に自信が無い」と出てきた。そりゃそうだよな。自分に自信があれば、嘘をつかなくたって自分を否定されることはないと気づけるはずだから。

いや、ちょっと待って。果たして本当に、嘘をつかなくたって自分を否定されることはないのだろうか。そんなことは無いような気がする。でももしかしたら、嘘をつかずに正直に話せば、人からの評価が少し下がることはあっても、やらかしたこと自体はすぐに忘れてもらえるかもしれない。嘘をついてしまったら、やらかしたことは忘れられても、嘘をつかれたこと対しては、しばらく、下手したら何年も何十年も忘れてもらえないかもしれない。それはお互いにとって良くない。良くなさすぎる。

嘘をつくのは良くないことだと小さい頃に教わった。でも、なんで嘘をつくことが良くないこととされているのだろうか。
嘘をつかれた側が傷くかもしれないからとか、信用を失うからとか、いろいろあると思う。でも一つだけ言えるのは、こんなにくだらないことでうだうだ悩んだり、自分の情けなさに落ち込んだりするのは、精神衛生上良くないということだ。相手がどう感じているかは分からないけど、自分にとっては間違いなく、良いことではない。こんなことで1200字も書いてしまうくらい悩んでいるのが、良いことであるはずがない。こんなことをしている時間があったら、もっと楽しい動画とか、好きな音楽とかに触れた方が絶対に良い。

自分が無駄に悩んだり落ち込んだりしないために嘘をつかないようにしたい、っていう結論になってしまった。我ながらどこまでも自己中心的で嫌になる。でも今日考えたことを、この先、嘘をついてしまいそうになった瞬間に思い出せたら、もっと生きやすくなると思う。罪悪感でいっぱいにならずに済むし、信用を失うこともなさそう。もしまた口走りそうになった時は、今日のことを絶対に思い出したい。絶対に思い出さないといけない。



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