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今年めちゃくちゃ聴いた曲「隕石でごめんなさい」について語りたい

AppleMusicを開いたら「あなたが今年聴いた曲を振り返ってみませんか?」って案内がきたので、振り返ってみることにした。

今年は音楽を累計で43,457分間聴いていたらしい。時間に換算すると724時間、日に換算すると約30日間になる。これが多いか少ないかはわからないけど、一年のうちまるごと1ヶ月分の時間を音楽とともに過ごしていたんだと思うと、充実していた感じがしてちょっとうれしい。

今年もたくさんの曲を聴いたけど、中でも特に印象に残っている曲がある。

弾けるようなイントロ。光が散りばめられた街の夜景そのもののような音であふれていてわくわくが止まらない。作編曲の松井寛 a.k.a. Royal mirrorball節が炸裂していて大好きだ。何十回、何百回聴いても初めて聴いた時と同じときめきがある。

松井寛さんの曲は本当に色褪せない。いつ聴いてもきらきらしている。きらきらというのは比喩でもなんでもなく、本当に音そのものが光り輝いている。光が反射してきらめいているのではない。音自体が光源って感じだ。何を言っているのか分からないと思うけど、聴けばなんとなく伝わるはず。

音や歌声も然ることながら、ゆっきゅんさんの書いた歌詞がとにかく全て良い。恥ずかしくなるくらい共感してしまう。

特に好きな歌詞について語らせてほしい。

恋愛なんて必要ない正気の僕を
越えてく・ポエティック・ロマンティック

Bメロの始まりとともに勢いよく飛び込んでくるこのフレーズが好きだ。恋が始まるときのスピード感と、自分の大きな感情の波にただ身を任せてる感じが伝わってくる。

恋愛なんて必要ないくらい正気なときに限って、恋愛のフラグが立つことって多い気がする。正気な自分を超えていくほどの恋ってきっと「ポエティック」かつ「ロマンティック」だと思うし、恋愛感情に揺さぶられているときって息をするようにポエム作りがちだからよくわかる。

…ってことはつまり
…ってのがありすぎん?

サビでなんども繰り返される「…ってことはつまり?」って歌詞、本当にすごい。好きな人の一挙一動を思い出して舞い上がったり不安になったりを繰り返す不安定な気持ちに寄り添ってくれる。

このフレーズの前にある「振り向くたび手を振ったじゃん」「きのう撮った写真載せないんだね」も好き。こんなに些細なことも大きなことのように思えて考え込んでしまうのって、全人類のあるあるなのかもしれない。

トリプルリーチ開けたビンゴカード
ヘナヘナになっても握りしめる

今年聴いた曲の中で一番好きなフレーズだ。
脳内で「…ってことはつまり?」を繰り返し、勝手な期待を重ねまくった結果、ついに手持ちのビンゴカードがトリプルリーチになったのだろう。
でも、好きな人からの好意に確証が持てないといつまで経ってもビンゴにはならない。手に汗にぎりながら求めている言葉を待っているときの落ち着かなさが、短いフレーズにぎゅっと詰まってる。

ビンゴカードがトリプルリーチになったときってもうずっとどきどきしっぱなしで、満を持してビンゴになった瞬間には、周りの目なんか気にせず景品が置いてある場所まで走って行ってしまいたくなる。
いつまでもビンゴにならなかったら諦めたくもなるけど、握りしめ続けてヘナヘナになったカードを見て、簡単には諦められないくらいのめり込んでしまっている自分に気付く。早くこの番号きて、って待ちわびてるときの気持ちを恋愛感情に重ねるって発想、新鮮だけど実感があってとても好きだ。

態度のでかい片想い 改札前で声かわいい
あたしが?この俺が?
また自分の面白で夜を乗り越えるの

「自分の面白で夜を乗り越える」って表現があまりにも良い。思い当たる節がありすぎる。
一人の夜にあることないことを妄想しながらにやけたりドキドキしたりしたあとに、自分なにやってんだろ……って急に可笑しく思えてくる瞬間が訪れることって結構ある。舞い上がったり落ち込んだり忙しくしてる自分の状態を「面白」と言っているんだとしたら、これ以上にしっくりくる表現はないと思った。

恋に気を取られているときの自分って、かわいいけど滑稽でちょっと情けない。嬉しいのに寂しくて、楽しいほど不安になる。心がいくつもあるようなちぐはぐな状態に「面白」という言葉を当てはめてくれたことがうれしくて、勝手に救われたような気持ちになった。

あと、別れ際に改札前で「声かわいい」って言ってくる人に沼らないわけがない。なにか気の利いたことを言い返せたらいいんだけど、そんなことを考える余裕もなく気付いたら改札を抜けてしまっていて、戸惑いながら振り返るたびに手を振られてしまったら、もうどうしたらいいかわからない。正気の自分を超えてくるに決まってるし、ポエティックでロマンティックな自分になってしまうのも仕方ない。

語りすぎて2000文字を超えてしまった。気付いたら深夜の2時を過ぎようとしている。文章もなんだかポエティックな感じになってきた。
たぶん明日もう一度読み返したら恥ずかしくなると思うけど、8ページも主観的詳細日記書いて愚かに飛ぼうぜってゆっきゅんも歌ってるし、恥ずかしく行こう。

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