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デーカン(10度ずつの分割)~前編~

デーカンはサインの分割法の1つで「デカネート」として知られています。「デカネート」の語源はギリシャ語の「10日ずつ」。360日の暦を持っていたエジプトに由来すると考えられています。サインは12つに分割されます。1つのサインは30度あり、そのサインを10度ずつ3分割したものがデーカンです。古典では、特にネイタルでは10度ごとに特別な意味が星座をもとに配されていました。

恒星の意味とその恒星があるデーカンとに関係があると考える人もいます。恒星が光を発していて、その光がその部分を照らすようなイメージです。わたしは恒星を水彩画のなかにある絵の具だとイメージします。光が少しずつ周りを照らすように、水彩画で色が少しずつにじんでいくようなイメージです。明るい個性的な恒星が多くあるデーカンだと、いろいろな色が混ざってより味わい深い色になっているでしょう。

ご自身のアセンダントや太陽、月、水星、金星、火星はどのようなニュアンスを帯びているのでしょうか。参考にしていただければ幸いです。

※支配星には別説もあります。また、5度ずつ分けたタームズとは異なるのでご注意ください。


おひつじ1デ-カン:1~10度(火星が支配星)

生まれたばかりの赤ん坊のような純粋なエネルギーです。混沌から飛び出してきた粒のような光であり生命です。人との関係が大胆な恋愛関係に発展することが多くなるようです。ここに天体を持つ人は明るく大きいエネルギーの持ち主になりやすいようです。熱い純粋なエネルギーをもつために、人との関係も中途半端なものとはなりにくいかもしれません。多くの浮き沈みがあり、議論も避けられないでしょう。果敢に行動をしていきますが、その源は正義感でしょう。無条件に生命を肯定できる強いやさしさの持ち主です。

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