占い用

西洋占星術をがっつり勉強したいわけじゃないのという方のための読書案内。

~西洋占星術を楽しむために・ゴシップ的相性占星術~

「人間関係占星術講座」辛酸なめ子 松村潔 技術評論社


占い好きライター辛酸なめ子さんと、西洋占星術の大家松村さんの対談。ホロスコープについて話しています。これが、また下世話なの…wwあるアイドルに対して「野生の王国のような生活だったんでしょうねえ」というような感じで。アイドル・ハリウッドスター・イギリス王室にいたるまで、あれやこれや話していますけれども、まあ辛酸さんの質問もよい。「そもそも」をきちんと聞いてくれていてね。ふむふむと思うところもあり。

たぶん、こんな感じで西洋占星術に親しんでいくとよいと思うの。だって、自分自身のことってわからないものでしょ?だから、きっと井戸端会議的な遊びも必要なんじゃないかな?お二人の井戸端会議に参加するつもりで楽しむとよいかも。西洋占星術初心者にもおすすめの本です。

~わたしの女の魅力って?~

「古代占星術リリス」 霜月マイア たま出版

悪女の星とされるリリスに焦点をあてた本。西洋占星術的にはあまり重要視されない傾向にありますが、相性をみるとき見る占い師も多いかも。性的な香りがするので、好んで見る人も多いかも。リリスとはなんぞやという説明と、リリスのサインとハウスについてしか書いていないのですけれども、占いを楽しみたい方にとってはこの内容の少なさは魅力かも。リリスの暦も載っているので、西洋占星術になじみがない方も読める本です。

~そもそも西洋占星術ってなによ?オタク的にうんちくを知りたいかたに~

「FOR BEGINNERS 占星術」西山華耶文 田島菫美絵 現代書館

トンデモ本的な感じがしますが、実は良書。どういう流れで西洋占星術はできたのか。また、簡単に10天体・12サイン・12ハウス・アスペクトの解説があるところがすばらしい。

西洋占星術について短いのに詳しく書いてあります。「自身を占いたい」という目的からは外れますが、西洋占星術に興味を抱きはじめたかたはぜひ!

占星術は、はたして科学なのか、あるいは単なる迷信にすぎないのか。わたしはそのどちらでもないと考える。それは接する者の態度いかんによって、あたかも科学であるかのように振る舞ってみたり、神秘的な表情をみせたりと、実にさまざまに姿形をかえるのだ。(「まえがき」より)

~ざっくり占いたいの!~

「占星大全」 ジョン・ヘイズ 主婦の友社

いわゆるクックパッド的な本。「〇座の金星は」とか「〇ハウスの金星は」という表現。ハウスについての記述が多いので、正確な出生時間がわかる人向け。上昇宮・金星・木星・ノード・ルネーションサイクル(月齢)

惑星運行表もついていますし、「太陽星座占い」に飽きてきたら読むとよいかも。このざっくり感は、挫折しにくい仕様だと思います。親切設計。

~私の魂はどこからきたの?魂のありか~

「前世ソウルリーディング。あなたの魂はどこから来たのか」ジャン・スピラー 徳間書店

「スピリチュアル占星術。魂に秘められた運命の傾向と対策」ジャン・スピラー/カレン・マッコイ 徳間書店


「運命」って言葉に惹かれてしまうこともありますね。残念ながらわたしはそんなにロマンティックな人間ではありませんが、そう思う気持ちもわからないではありません。わたしは違う視点で(対向サインを考えるうえで)「前世ソウルリーディング」を読みます。素敵なフレーズがそこらじゅうにあふれていて、前向きになれるので自分の勇気づけのためにいかがでしょう。文の量も多いので、文を読むのが好きな人向けかな?

「スピリチュアル占星術」のほうは、占星術入門書としてもよいかな?とも思いましたが、やや物足りず「読み物」としてのご案内。読みやすいし、乙女心をくすぐる文面です。

~ななめ上をいくものを読みたい!~

「クリエイターのための占星術」 コリーン・ケナー フィルムアート社

わたしが好きという理由から。副題は「キャラクター・ストーリーと世界観の作り方」舞台の脚本を書くように、天体とサインを組み立てていきましょ。実は西洋占星術って、舞台づくりと同じなんじゃないかとちょっと思うのね。自分の中でいろいろなキャラクターが生きて動いている感じなのね。{うちの息子はいい子なんだけどちょっとひきこもり気味だし、娘はどこをほっつき歩いているかわからない放蕩娘でねえ(火星おうし、金星いてのイメージ)}というような感じ。

人にはいろいろな部分があって、そのキャラクターが表に出たり裏にまわったりしていると思うのね。

それから、20のエクササイズ完璧だわ!!

3・さそり座はセクシャリティと深い関係があるが、性に関して奔放とは限らない。実は、さそり座的な性格が非常に濃いと、性的な関係を避けることもある。あなたのキャラクターはどうか?性的なかかわりを避けるとすればなぜ?

4・さそり座は深く静かな水のサイン。感情のやりとりをじっと見守る。それを執念や執着と呼ぶ人もいるだろう。あなたのキャラクターは何に執着しているか?その執着に、自分でどう対処しているか?

5・キャラクターが切羽つまるほど必要としているものは何?そのニーズが満たせなくなる状況を、最低3つ考えよう。

(さそり座のエクササイズより)

キャラクターを作り出すクリエイターにとって、キャラクターの肉づけをする感じなんだろうな。このエクササイズによってキャラクターが生き生きするんだろうな。そして、クリエイターでなくてもね、自分という舞台のなかのキャラクターを見直す機会になるわけです。西洋占星術をする人もしない人も。空想大好きな、永遠の少年少女に読んで欲しいなあ。



と、書いたのは…。やたらと難しく書いてある「占星術入門」の本が多いからです。難しく書いてある本をありがたがる必要なんてないの。自分の読みたい本を、うまく見つけていってほしいです。