終わりは始まっていた #1

私は大食い連盟の幹事だったこともあるのですが、色々あって今ではコンビニやスーパーのサンドイッチとホットコーヒーのスモールで事足りるくらいになりました。

食が細くなったせいであれば良いのですが、外食が楽しめません。コロナ禍を乗り切ったように見える飲食店ですがどうもそうではないようです。特に都内は小池百合子が無茶をしたせいでその傷跡は相当なものです。価格は維持もしくは上がっているのに提供されているものは貧相になっている店はかなり多いです。

練馬の結構有名なカレー屋はランチのカレーの量が減っているのでナンが余ってしまいます。長崎ちゃんぽんのチェーン店は昔は職人が鍋を振っていましたが今は高校生でもスイッチ一つで出来るドラム式調理器で野菜はキャベツの芯のような部分が多いのでもう行きません。

えっ、もっと良い店に行けですか?某ホテルのランチ5000円オーバーでは前菜のマリネは生臭くメインのお肉も脂身が多く、これなら最初から坂内食堂でチャーシュー麺の方が同じ脂身でも安いし納得して食べる脂身なので後悔もしなかったと思います。

飲食店ではありませんが輸入品のお菓子などを扱っていたところも今ではそこのオリジナル商品ばかりになりました。まあ、利益的には正解です。オリジナル商品は利益が高くとれるので定期的にセールをして値引き販売をしても輸入品を売るより最終的に数が捌けます。従って利益も出るのです。しかし、これってデフレへの道なのでは?

知り合いの話ではアパレルも似たような環境だとか。平日でも数10万円程度の売上があった某店が今や一桁代とか。別の尖ったショップはその「尖り具合」が魅力だったのに中高生に売れる路線に変えたせいで客単価が下がり、売れている点数は上がっているが、高額な商品を買ってくれていた昔のファンは2度と帰って来ないようで、売上自体はあまり変わらないようです。ただし媒体に出す広告が減ると露骨に売上に響くようになり、致命的なマイナスを引く前に考えないといけないとか。

メインターゲットは中高生なので例えば日経新聞に広告を出しても売上には寄与しません。広告数も問題ですがどこに出すかも問題なのです。そこから計測して一定以上の広告を出さないと売上に影響があるが、倍の広告を出したからと言って倍売れるわけではない。そこから考えると今の業態はこれ以上業績が伸びる事はもう無い事がわかります。ファンも大事ですが銀行はじめ金融機関に手を引かれてからでは再起出来ません。アパレル云々より商売人として失格してしまう前に今の業態で利益が出ているうちに別の商売を考えようとの事でした。

ものすごい勢いで貧困化が進んでいますね。

では、次の#2でお会いしましょう。

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