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プログラミングスクールに行ってみた(第一週目)

ぷろぐらみんぐスクール

 プログラミングスクールに通い、この世の闇を見てしまったのでそちらの体験記になるのだ。

1日目午前:決戦、自己紹介マウント大会

 自宅からほど遠いMADcityの雑居ビルの一角にあるプログラミングスクール。ルアイさんは朝から足早に向かっていたのだ。内装は今風に改装されている事務所のような感じで、いくつかの教室に分かれていたのだ。受付を済ますと会議室に案内されて番号順に座る。ルアイさんは若い番号だったので前の方の席、すでに2-3名ほど居たものの大半はまだ着席していない状態だったので時間が来るまでしばし離席し、ブラブラとスクール内の掲示物を見ていたりなどしていたのだ。求人票、次回のスクールの申し込み、諸般の連絡などなど諸々記載があるのを眺めていると時間になったので会議室の後ろ側の扉から入室して自分の席へ向かったのだ。
 集まったのは約10-15名程度、アクリル板の仕切り板があるのが今のご時世を反映している感じだったのだ。各自ノートパソコンを広げて、せわしなく何かをしている様子。観察している限りでは大半の人がスクール推奨PCを持ってきており、参考書籍を読んでいたのだ。一方でMacbookにステッカーバシバシに貼ってある人が居たり、ゲーミングノートPCを持ってきている人なども居たりだったのだ。年齢層は幅広く、パッと後ろ姿だけだと20代の人もいれば50代と見える人もいるそんな感じだったのだ。

 時間になりガイダンスが開始されたのだ。
 本講座のカリキュラムとしては次のような進行になるカリキュラムなのだ。
 [講座の目的]
  1か月で就職までに漕ぎつける短期集中型講座。
 [講座の内容]
 ・環境構築
 ・python講座
 ・C/C++講座
 ・Java講座(のちにこれはJavascript/HTMLによるWebサービス講座と判明)
 ・サーバー構築講座
 ・Gitによるソースコード管理講座
 ・転職/就職相談会(2日に1度ペース)
 ・課題演習及びサポート
 という内容で思ったよりは、まあちゃんとしてますねぇ、という気持ちだったのだ。そんなわけでカリキュラムが終わり、本講座を受ける総勢10-15名程度の自己紹介となるのだ。
 [自己紹介の内容]
 ・氏名
 ・IT業界の経験
 ・プログラムの経験
 ・意気込みとか
と、いうことだったのだ。1人1分で終わりそうな内容だったので席順的に早かったルアイさんは
 「ルアイです。IT業界に関しては、これまで2年ほど光ファイバー施工などをしておりましたがコロナ禍で退職になりました。せっかくなのでプログラム作れるようになって年収上げたいと思ってます。初心者なのでよろしくお願いします。」
 と言った感じの内容であたり触りの無い内容だったのだ。初学者ロールプレイ上、これ以上何をしゃべる必要があるかというぐらいの感じだったのだ。が、何気ない自己紹介タイムはマウントの取り合いに変わっていったのだ。
 生徒A「XXです。これまでXX案件やXXの案件、またXXでの構築や保守及びXXに関する業務改善などを行い~」
 生徒B「XXです。大きな案件ではありませんがXX社の案件でXXに関するコーディングの指示や設計責任者として働き、そのあとは~」
 生徒C「XXです。プログラムを組んだことはありませんが、PMとしてXXの案件やXX、さらに設計業務に関してはXXを、客先ではXXを担当、さらにXXで~」
 と謎の伝言ゲーム状態でマウントの取り合いが始まったのだ。終盤あたりでは各自ぼかしていた会社名も具体的に出しているような人もいたりで、コンプライアンスや機密保持という部分に難あるのでは?と思う感じで聞いていたのだ。自己紹介が終わり昼休みが終わった頃には、少人数クラス特有のグループが出来上がっていたのだ。
 説明しやすく各グループには()内にグループの仮称を付けておくのだ。
 第1グループ(大型案件グループ)4名程度
 ・自己紹介で大型の案件をしていたPM達が居るグループ。
 第2グループ(未経験者グループ)4名程度
 ・プログラミング未経験者グループ。
 その他(ボッチ勢)
 ・ルアイさん含むボッチ勢。
この2つのグループとその他のボッチたちによる演習が始まったのだ。

1日目午後1:環境構築、課題、お金重ねて

 場所は会議室からPC部屋へ移動。何はさておきプログラミングをするうえで必要な環境を整えていったのだ。今回はスクール側が用意しているPC環境がWindowsなので、Windows上で諸々設定を行い、そのあとサンプルコードを実行してそれぞれが動いていることを確認するという内容になるのだ。講座のスタイルは講師1名が前でプロジェクターを操作してみんなそれに合わせて操作するという感じなのだ。
 が、すでにこの段階で躓く人もやはり一定数おり、一通りの説明が終わった後は講師が増員され、環境構築が終わった人は暇をもてあそぶ状態だったのだ。課題くれと言っても課題が出されないのでPCルーム外で暇しているか、自習を始める人が数名いる感じだったのだ。おまけに持参したPCがMacということもありWindowsではこうだけど、Macではどうするの?的な話も出てきて講師はその対応に追われていたのだ。
 そんなわけで終わった人は暇を持て余している状況が見て取れるので明らかに暇してそうな人、ゲーミングPCを持っていた人に話しかけるルアイさん。
 環境構築終わった?課題図書持ってる?課題部分だけコピーさせてもらえない?的な話をしたのだ。この段階でルアイさんはスクール指定の書籍を購入していないために課題が分からないという状況だったのだ。なぜ購入しないのかというと、端的に言えば内容が薄い割には合計1万ぐらいする書籍なので購入したくない、という理由だったのだ。そんなわけで課題部分だけコピーさせてもらう見返りとして数千円出すよという話をしたところ、OKもらえたのでコピー機使って該当箇所だけさっくりコピーしたのだった。

1日目午後2:就職面談

 引き続き環境構築に躓いている方もいるので終わった人は時間前倒しで転職相談会に突入したのだ。基本的にスクールの講師と就職面談担当者は一部かぶる場合がある程度、業務分担兼ねているという感じなのだ。最後までスクールに通った結果として感じたのは次の通りなのだ。

プログラミングを教える講師:メイン教室、サブで面談係
会計や庶務関連従業員:メイン面談、サブで庶務

という感じだったのだ。
そんなわけで初回の面談なのだが、結論から述べればボロクソなのだ。

要点をまとめると
・スクール側は派遣業に行ってほしい。

ということなのだ。
予め職務経歴書にはファイバー施工だけでそれ以外やってないことになっているので妥当っちゃ妥当なのだが、あまりにも聞いたことがない会社ばかりだったのだ。孫請どころか5次受け以降の話の業者ばかりだったのだ。派遣会社行ってくれ!頼む!みたいな感じなのだが、次の就職先決まってるルアイさんはNoを突きつけ、そんなこんなで
ルアイさん「はぁ、まあ考えておきますわ」
というのが1日目、波乱の日だったのだ。

2日目:見知らぬ環境

2日目以降というのは、クッソ暇を持て余してたのだ。LinuxやMacならサクッと作れるものをMSIインストーラーから操作して~みたいなのでクッソめんどくさかった記憶なのだ。
 とはいえ、VScodeの環境変数設定については「ほう」と思ったこともあるのでまあ、全部が全部暇だったわけではないのだ。
 しかし、ここでコケる人がそこそこ出てきたのだ。近くにいたゲーミングPCさんと仮称する方から質問があって、あーだこーだ言ってるうちに知識がついたのは事実なのだ。やることがなくなったのが2日目の終わりなのだ。コケてる人がいる以上、課題も進めれないという悲しい話なので、ルアイさんは退散したのだ。

3-4日目:瞬間、環境変数重ねて

ぶっちゃけやることはカリキュラム通りなので、特筆することがないまま「暇だなぁ・・・」と続いてたのだ。そもそも目的はGitなのでテキストからの課題も全部終わってる状態が続いた数日だったのだ。C/C++/Python/JavaScriptによるWeb演習はあったのだが、まあそんなもんでしょぐらいの感じで暇を持て余していたのだ。

5日目:マルチ襲来

さて、1週目最大のイベントは金曜日にやってきたのだ。
暇を持て余していたルアイさんは自分で適当にプログラム書いたり色々していたのだが、そこで質問を受けて飯を食いに行くことになったのだ。
 比較的若い男性、ぱっと見たらチェック柄のオタクくんなのだ。まあ自分もブヒブヒ言ってるしなぁ、と思いつつ説明をしたあと、晩飯を食いにいくことになったのだ。
 ファミレスで質疑応答していたところ、生徒Mさんに着信があり「友達と合流していいか?」と言われたのだ。この生徒Mさんはクラスで孤立していて友達とペアプログラミングなどはしてないので、怪しさ満点なのだ。
 あとから現れた友達はバリバリのスーツ姿でクラスで見たことがない人だったのだ。そんなわけでマルチの勧誘を受けることになったルアイさん。

・不労所得がある
・私はバリバリ稼いでる
・あなたもやろう
・まずはセミナーに来てほしい

というお決まり文句なので、「こいつから逆に金毟り取ってやろう」という魂胆が芽生えたのだ。説明事項に対して相当細かい品質管理会社のエビデンスや商流契約に関する質問、個人責任の範囲と法人責任の範囲など難癖つけまくったのだ。
 そこで現れた別の小汚いおっさん。脅し役と思われるおっさんがスーツ着たお兄さんと同じことを力強く説明し、パンフに難しそうに見える式や図を描いて「さぁ!契約だ!」と来たのだ。
 脅し役なら激怒させれば、自分の不利益なんて考えられないだろうという前提のもと、小汚いおっさんのすべての式や解釈ミスを添削してパンフを放り投げて
 「こっちも時間ねえんだよ、とっとと契約書書き換えろよ」
的な話をしたところ、小汚いおっさんはブチギレたのだ。
 そんなわけでルアイさんは小汚いおっさんに「今すぐ帰れ」と言われたのでファミレスの会計は彼ら持ちで帰って行ったのだ。

~次回予告~

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ついにGitを学ぶことが出来たルアイさん。
SES派遣を迫りくる講師陣、ポートフォリオを作るルアイさん。
そこに迫りくるルアイさんの「飽き」という感情は彼を蝕む。

次回、プログラミングスクール 第2週
~帰りたい~

この次もservice service statusなのだ!

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