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【ポケカ】「ポケモン指定バトル」を開催した

はじめに

自分の会社にはポケカ仲間が数人いて、別の会社に勤める友人を招いて月に何度か社内大会を開催しています。(最近はもっぱらリモート開催です)
いつもの大会は新弾の発売前週だったり発売翌週だったりに開催しているんですが、伝説の鼓動から仰天のボルテッカーまでは約2ヶ月の期間があるため、同じ環境での大会が繰り返される(それはそれで良いんですが)ので、なにか嗜好を変えた大会をやろう、と思い立ちました。
同僚からもらったアイデアを元に開催したのが、「ポケモン指定バトル」です。

ルール

コンセプトは、「指定されたポケモンを使ってデッキを作る」というものです。
この「指定」の仕方によってレギュレーションが色々変わってくる部分だとは思うのですが、原作のポケモンバトルのような要素を加えようと考え、以下のようなルールを設定しました。

ポケモンパーティメーカーを利用してランダムにポケモンを6匹選出
・その中から2匹以上を入れたデッキを作成する(進化ポケモンなら進化ラインを作る)
・6匹から2匹以上は必ず選出(ex. ARセレビィとセレビィV、で2体とはしない)
・2匹入っていれば他は何を入れてもいいが、2匹(2枚)をコストにしてあと58枚でがんばる、みたいなのはできるだけ避けてほしい
・選ぶポケモンがV/GXでもOK(タッグチームのどちらかに入っている、でもOK)
・リージョンフォームが存在するポケモンはリージョンフォームのカードを入れてもOK

・メーカーで選出されたポケモンが3匹以上、スタンダードレギュレーションで使えない場合は再度抽選を行う
・メーカーで選出されたポケモンが1〜2匹、スタンダードレギュレーションで使えない場合はポケモンランダム発生器で選出したポケモンと入れ替える

・デッキが完成したらデッキコードを登録する

パーティから選出するポケモンを1匹にしてしまうと、デデンネやクロバットといったシステムポケモンを引いた人が強すぎてしまうため、「2匹」にしました。
参加者のデッキレシピを後述していますが、結果的にはこの「2匹」というルールが絶妙にいい味を出してくれました。

このルールによって選出されたパーティが以下になります。(左のアルファベットは参加者のイニシャル)

2020_07_31_ポケモン指定バトル_-_Google_スプレッドシート

この選出結果に参加者は全員阿鼻叫喚でした。各々色々な可能性を考えながら当日を迎えました。
当日はスイスドロー形式で3戦し、優勝を決定した他、各々がデッキをプレゼンして投票し合うというイベントも急遽行われました。対戦では何が飛んでくるのかデッキを見ていても予測できず、参加者それぞれのデッキコンセプト熱弁も非常に聴き応えがあって楽しかったです。

デッキ紹介

ここからは上から順に参加者のデッキを紹介していきます。

R
選出:チルタリス、トリミアン、バスラオ、マリルリ、デオキシス、アローラゴローニャ

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いきなりですが自分です。
選出された6体の中でまず目が行ったのはチルタリスとデオキシスでした。
デオキシスといえばエーフィ&デオキシスGXというカードがありますが、あのカードが真価を発揮するには超ポケモンを並べる必要があります。他のどのポケモンを混ぜても超ポケモンが入らないため、タッグチームの採用は見送りました。
そうなるとまずチルタリスを考えます。スタートデッキに入っているチルタリスは採用するとして、注目したのはチルタリスGXです。
この子はワザを撃つためにフェアリーエネルギーを要します。これはマリルリと相性がいいはず!ということで2体の選出がすんなりと決まりました。
加えてマリルリと相性が良さそうなフェアリータイプのアタッカーを入れたらポケモンは決まる……と思ったんですが、念の為6匹のカードを見てみると、バスラオというカードが面白いワザを持っているのに気づきました。

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現環境には回収ネットもありますし、バスラオを並べてベンチに嫌がらせしつつ、チルタリスを使いたくなればバスラオを回収していく……といった戦術が取れて面白そう!と考え、まさかの3匹目の採用と相成りました。
そして最後の仕上げがノーマルZです。バスラオがたいあたりを持っているのと、マリルリでエネ加速ができること、メイでノーマルZを拾ってこれること……これらが噛み合い、ノーマルZを持たせたバスラオを後ろに置くことで相手の大きなポケモンへの牽制ができるのがおしゃれポイントになりました。
結果的に大会では1勝もできなかったんですが(笑)、デッキ品評会では2票いただけて非常に嬉しかったです。

■Aさん
パーティ:エアームド、ガラルヤドラン、ケケンカニ、ヒヤッキー、キテルグマ、ゲンガー

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ライフシェイカー型ドラパルト+ガラルヤドラン という構築です。
前環境を席巻した構築を基準できるゲンガーを引いたのがかなり大きかったように見えます。
新カードのガラルヤドランを差すおしゃれさと、そのヤドランを活かすために普通のドラパルトにはなかなか入らない入れ替えソースが入っているところに強みを感じました。
ネタバレですが、結果的に大会で優勝したのはこちらのデッキになります。


■Nさん
パーティ:ゴロンダ、ウツボット、ケケンカニ、カメックス、サンドパン、シャンデラ

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カメックス、(アローラ)サンドパンを軸に、水が使えるというところから三神を採用したかなりパワフルなデッキです。
Nさんは環境にVMAXがいないことを読んでいて、GX対策にケルディオを差したり、タッグチームの微妙に足りない火力を補うためのオルジェネ、ジグザグマだったり、フィニッシャーとしてのアロパン&カスミカンナなど、多方面をケアすることが考えられた完成度の高いデッキだなあ、と思いました。
クイボとプレボが4枚ずつ入るデッキというのも、このレギュレーションならではかもしれませんね。

■Hさん
パーティ:トゲキッス、アローララッタ、ドータクン、ロトム、サワムラー、オドリドリ

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万能選手トゲキッス(VMAX)と汎用的に使えるオドリドリを引いているので「なんでもできるじゃん」と誰もが思ったパーティでしたが、現れたのはドータクンでした。
トゲキッスVMAXを採用するとあまりバトル場でポケモンがきぜつせず、オドリドリGXを活かしづらいと考えたHさんは、たむけのまいを活かせるピッピ人形に目をつけ、ピッピ人形のポテンシャルを更に発揮できるドータクン、そしてその脇を固めていくヌメラ、ザシアン、ミュウ……
レギュレーションの意図を汲みとって緻密に考えられた構成にいたく感動しました。

■TOさん
パーティ:エレザード、メガニウム、アルセウス、ロトム、ビクティニ、キリキザン

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アルセウスとビクティニを中心に展開したヌオー多色バレット。
現スタンダード環境では使いにくいタッグチームですが、この環境では大変な猛威をふるいます。
なんと言ってもかがやくつる&じんらいゾーン&おしながすのコンボが美しい。ボス要らずでガンガン前を引っ張れますからね。
レギュレーションの中で自分のやりたいことを詰め込んだ感が素敵なデッキでした。

■Kさん
パーティ:ナットレイ、ナマコブシ、フェローチェ、セレビィ、マラカッチ、カバルドン

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フェローチェとセレビィが当たったことからのフェロマッシ+セレバナという構築。
フェロマッシあるあるの「1体落ちてからの展開力」がものすごく、マチスでサポートは連発できるわ、ビーストリングでエネルギーは加速するわで非常に怖いデッキです。
チルタリスを率いた自分とのマッチアップではセレバナの「きけんなかふん」が仕事をしまくり、不利と思われた展開をあっさり破滅させられました。

■TKさん
パーティ:ルガルガン、マギアナ、カポエラー、シンボラー、ルンパッパ、ガマゲロゲ

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TKさんは仕事の都合で参戦は叶わなかったものの、デッキは作ってくれていたので公開。
一つ前のスタンダードレギュレーションであれば、ルガルガンGXやきせかえのマギアナが使えて戦略の幅が広がりそうなパーティだったんですが、現環境ではかなり厳しい性能のカードが多く、デッキ作りは大変難航したとのことでした。
主力に添えたのはガマゲロゲで、こんらんであれば240が出るきょうしんが非常に強力なポケモンです。
相棒としたのはトゲキッスVMAXで、逃げがエネ0なためにおうえんYホーン→きょうしん といったコンボをお膳立てしやすく、ダイグライドと合わせて360出るのが非常に偉いポケモンです。
シンボラーのことを忘れて普通に構築しても面白そうなコンセプトだなぁと思いました。

ふりかえって

特殊なルールを作ったのが初めてなこともあり、参加者の皆さんを大いに困らせてしまいましたが、結果的に皆のデッキ構築に関する考え方をたっぷり聞けたし、普段見ないようなポケモンをたくさん見ることができたので良かったです。
もし同様のルールで大会をするなら、全ポケモンからパーティを作ってそこから選出、というのは少し考え直して、ある程度全員のカードパワーが揃うような仕組みにしたいですね。

コンセプトありきの対戦は、スタンダードレギュレーションの構築戦とはまた違った楽しみ方があるということがわかりました。
今後も色々なルールで社内大会を開催したいと思います。その折にはまたレポートしますので、変なルールを考える参考になれば幸いです。

というわけでアメイジングセレビィのことを考える日々に戻ります。

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