心理的安全性を自ら壊していた話
この記事はチームスピリット Advent Calendar 2020 の20日目の記事です。
あまりブログなどの情報発信をしてこなかったので誰向けに何を書けばよいかと悩んでいるうちにポエミーな内容になってしまいましたが、
恥を捨てて色々書いておこうと思います。
あと、自分自身はスクラムマスターでもマネージャーでも無いので、ここに書いてあることは一個人の考察や所感に過ぎず、何かの参考になるような情報はおそらく多分きっとないです。
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前置き
誤解なきようにここで訂正をしておきますが、「弊社の開発チーム内に心理的安全性なんて全然ねぇ!」という話ではありません。
漠然な不安感を感じながら過ごしていた自分は
心理的安全性を作るチームの一員であるはずが、極端に自分の失敗を恐れてしまっている上に、"心理的安全性"とは何かを理解せず、その輪から距離をとってしまっていた、というだけの話です。
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起きたこと
今更ながら自己紹介的なアレですが、2020年2月にチームスピリットに入社したバックエンドエンジニアです。
それまでは別の職種だったり、SESで客先常駐エンジニアをやったりしていました。
客先ではウォーターフォール開発ばかりだったので、チームスピリットが初めてのスクラム開発です。
遡ること入社前、
チームスピリットの採用選考が進む中で、チームの方と顔を合わせる機会がありました。
(恥ずかしいので対面では言えませんが、その時に「この人達と働きたい!」と率直に思ったことをよく覚えていますし、
今もその感覚は間違っていなかったと感じています。)
そこで自分はチームの方に「この会社の良いところを教えて下さい!」と聞いたところ、返ってきた答えが
「心理的安全性が高いところ」
でした。
その頃の自分はチームで仕事をすると言っても客先が基本なので
長くて半年、短くて2ヶ月 とかのレベルで、チームで仕事をしていく上で障害になることや、それらの乗り越え方、チームの生産性を上げる考え方などは何も知らず、
「責任を押し付け合ったり誰かを疑ったりしたくてもいい場所なんだな〜。」
ぐらいの認識でいたわけです。
そのはずが、いつの間にかよくわからない不安感に苛まれることが多々あり、それらを色々考えた結果、
自分自身が心理的安全性とは何かを理解し、
実践しなければ成り立たないもの
というところに行き着いたので、こうして文章にしてみたわけです。
いやぁ説明が長いですね。
前提となる情報がない文章はめちゃくちゃ苦手なのでしっかり書きたがりがちです。(粗く書いているので後で書き直したくなりそう)
前置きでも書きましたが、原因は自分が "心理的安全性" とは何かを理解せず、極端に怖がっていただけかな、と思っています。
(不安の原因はその他にもコロナで制限された生活とか、入社と同時にリモートワークとかいろいろありそうですが……)
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"心理的安全性" とは
「サイコロジカル・セーフティ(Psychological safety)」を日本語に訳した心理学用語の一つ
意味や出典を調べてみると、1999年にハーバード大学のエドモンドソン教授という方が組織論の中で用い、以下のように説明しているそうな。
チームにおいて、他のメンバーが自分が発言することを恥じたり、拒絶したり、罰をあたえるようなことをしないという確信をもっている状態であり、チームは対人リスクをとるのに安全な場所であるとの信念がメンバー間で共有された状態
ふむふむ。
そしてこの言葉や考え方が広まった背景として、
Google が生産性の高いチームを分析する、ブロジェクト・アリストテレスなるプロジェクトの結論として心理的安全性が取り上げられていたようです。
安心して高生産性を発揮できるっぽいですね。
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とある不安に苛まれながら仕事をしていたある日、とある方の心理的安全性に関する登壇資料をたまたま眺めていると、とある気づきがありました。
チームにおいて、他のメンバーが自分が発言することを恥じたり、拒絶したり、罰をあたえるようなことをしないという確信をもっている状態
「今の自分はこの状態ではないな……。」
少し細かく状態を説明するなら、
チームがそんなチームではないと頭ではわかっているが、自分が行動しようとした時に凝り固まってしまう状態
だと感じました。
このチームなら大丈夫、安心できる!と頭ではわかっていても
「この人、こんなことも知らない(できない)のか?」
「この人がいるとやりづらいな……」
とか思われていないかな、と逐一気になってしまうわけです。
過去にそういう環境にいたことがあったのでしょうか。
それともそういう性格なのでしょうか。
(HSP気味ではあると思っている)
ここまで考えて初めて、「最近の不安感はこれかもしれない!」と気づいたのでした。
気づいたなら、あとはそれらを解消してやれば不安感は消えるはず!
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人からの評価や人の視線が気になってしまう私がよくやる解消法は、
「他人からそう思われそう」は、自分がそう他人に思ってしまっているからでは?
と考えることです。
「いや別に誰かが失敗したからってそんなこと自分は相手を無能だとかやりづらいとか、そんなこと思わないだろうし、そんな人になりたくないな」
と自分の考えがまとまったところで不安解消です。
いやぁ気づけてよかった。
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おまけ
ここまで書いて読み返して見ましたが、誰かの何かの役に立つ文章なのでしょうか、これは。
でも、逆に自分がネットでこんな文章に出会ったとしても
「何いってんだこいつ」とはならないと思うので、思い切って世に出してみます。
今後新しく入ってきた人や、既にチームで一緒に働いている人たちにも
この人となら大丈夫、安心だな と思ってもらえるように過ごしたいと思います