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4辛。

 お久しぶりでございます。お変わりないでしょうか。私は背と髪が伸びただけの屑人間でございまする。駿と申します。初めまして。

 本日成人式の私。Twitterなどで有名人が「成人式の人おめでとう🎉私の成人式の写真載せまーす🎉」的なツイートを今まではおめでとうおめでとうぐらいにしか思ってなかったのに私もその歳になってしまった。二十歳までは成長だけど二十歳からは老いに感じる。もう二十歳なんだな。二十歳なんだな。

 成人式の前に数人とご飯に行った。楽しかった。すごく。でも家に帰ると少しばかり暗い気持ちになった。会食中のみんなの話が眩しすぎて自分の中の闇が一層暗く見えてしまった。彼氏との出会い、彼女の好きなところ、アルバイト、大学での勉強、趣味、旅行、喧嘩中の彼女の話でさえも私には眩しく映った。それに比べて私はなんて小さな世界で生きてるんだ、なんで地味なんだ、何も世界に残せちゃいない、一体誰なんだ、なんなんだ、もう嫌になった。2、3人の会話でここまで凹んでいたら成人式ではいったいどうなってしまうんだと思った。なんなら行きたくないとさえも思った。そして当日がやってきた。

 長い人とは9年間も一緒にいた同級生たち。懐かしの中学校に集合する。2年後シャボンディ諸島で!みたいなものだ。県内の大学に行っている人、社会人してる人、専門学校行ってる人、県外の大学行ってる人、金髪、赤髪、青髪、振り袖、スーツ、袴、同じ制服を着ていた私たちはそれぞれの道を歩んでいるんだなぁと思った。なんならパッと見誰かわからない人も数人いた。男はみんな変わってなかった。校門の前で足が止まった。なんとなく自分が黒く沈んでいくことが想像できたのであろう。なんとなく周りをフラフラしていた。遠くに笑点から飛び出してきたかのような派手な袴の男達が歩いてくるのが見えた。なんとなくそいつらと一緒に会場へ足を運んだ。成人式はすぐに終わった。背と髪が伸びただけの私は案の定「え〜分からなかった〜。」と言われた。何人かとなんとなく話した。結果、今のところあまり病んでいない。ここから一人暮らしの家に着く頃には消えてしまいと呟くようになるかもしれない。でも、みんなと話しているうちに自分も意外と頑張ってるかもって思った。もちろん、みんなを下に見て自分を棚にあげているわけではない。それぞれが頑張っていながら自分も意外とやっていけてるかもって思った。私は恋もしてなければ恋人もいない、家事もサボってしまう節がある、金曜は酒呑んで風呂も入らず寝ることもある、みんなのように興味深い話はできないかもしれないけれどそれでも意外と上手くやってんじゃん。そこまで卑下しなくてもいいじゃん。って感じ。なんか久々に話して立ち位置とか分からずに変な感じになってたらごめんじゃん。みんなの顔見れたし、よかった。思ってたよりも。心も体も健康健康。ほーい。

 本日も皆さんお疲れさまでした。ありがとうございます。

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