800円払って2本のハンガーを手にした時、私はなにを思うのだろうか。買い物に後悔しない。


 ファミリーマートでノーマルペプシが発売されるらしい。へーそう。黄色いクマのマッサージ店に小学生の行列。キュウリを配るポルトガル人とゼリーを語る仙人に挟まれた午前3時。これは夢ではない。最早ゆかりなのではないか。傘をさす女子高生の手には見知らぬ足か。その傘の色は。思い出せぬまま昨日を待つバス停。駿と申します。初めまして。


 その自信は足を掬われるタイプの自信としか思えないんですが。フラグでしょうか。


 800円払う。なにが買えるだろうか。800円の価値とはどのくらいか。私は800円払ってくじを引きに行った。わざわざ学校から歩いて。もしも2本のハンガーが当たった時、くじを引いて良かったと思えるだろうか。そりゃ自分から引きに行ってんだから後悔はしないだろう。まぁ私は5000円払ってバカでかクリアファイル4枚とキーホルダー1つと貯金箱を手に入れた。節約生活を始める鐘が鳴ったような気がした。


 もしも今買いたいものがあって、買うべきか悩んでいるのならなにで悩んでいるのだろうか。値段、必要性、もっといいものがあるのではないかという期待、使いこなす自信がないなどなにか理由があるであろう。誰かが「欲しいものは早く買わないと日割りで高くつくから。」と言った。早くものを買えば、使う期間が長くなるから1日あたりの値段が安く収まるというわけだ。でも、これはあくまでもお金に余裕がある人の考え方だと思う。こっちは800円のくじを引くかで悩んでいるのだ。そんな時私は考えることがある。仮にくじでハンガーを2本手に入れた時、「800円で服は掛けれないから、ハンガーを手に入れてラッキー。」と考える。800円を全て1円に買えたところで服はかからないであろう。ハンガーに硬貨が変わったことで服をかけることができるようになったのだ。食品や日用品など、生活に必要なものを買う時はこの考え方で乗り越えている。問題は生活に必ずしも必要ではない趣味や娯楽のために使うお金だ。


 趣味や娯楽に使うお金も上の考えでどうにかすることができる。しかしそれでも買い物に納得がいかない時がある。そんな時、私は「この物自体にお金を払ったのではなく、これに関わった人の財布を潤わせたのだ。」と考える。私はマヂカルラブリーのファンであり、野田クリスタルが本を出した時真っ先に手に入れたが、その時も野田クリスタルもといそのペットであるハムスターのはむはむが長生きするためのお金を出したんだと思っている。例えば好きなバンドのグッズを買う時ライブグッズなんてたかだかライブの時に身に付けたりテンションで買ってみたりというのがほとんどだ。そんな時お金を払うことで推しが有名になるためのお金や生活の足しになればいいなと思って買うことで後悔なく生活することができる。私は過去、サイリウムやライブTシャツ、タオルなど沢山のグッズを買った。その中でもカラビナと缶バッチは生きていくのに全く必要ではないし、『ベストオブ買ったところで』だ。それでも私は少しでもバンドが大きくなってメンバーの生活が豊かになるようにとお金を払った。


 今までもこれからもいろいろなものを買うことになるし物によっては今では考えられないような大きな買い物になることだろう。そのひとつひとつに後悔がないように日々を過ごしたい。


本日も皆さんお疲れさまでした。ありがとうございます。

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