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縦の線で見る期待値-昇級に潜む罠-

こんばんは、keiです。久しぶりにミニコラムのようなものを書いてみます、皆さんの馬券に対する考え方の一助になれば幸いです。

皆さんは回収率と的中率はどちらが大切だと思いますか?と聞かれたら、多くの人は回収率と答えるでしょう。勿論、競馬で勝つために回収率を重視すること自体は間違っていません。しかし、どのように回収率の期待値を求めれば良いのかという点が曖昧になってくると、ついつい当てることに目が向き人気馬ばかりをなんとなく買ってしまう状態になりかねません。

もし、全ての馬を横の軸で評価してAの馬はBの馬より強く、Cの馬はBの馬よりは強いけど..という風に完璧に期待値を導きだすことが出来れば競馬で負ける事はないでしょう。しかし、現実的には不可能です。そこで今回は、期待値を縦の軸で評価することで明らかな過剰評価・過小評価を見つけるという視点に着目してみましょう。

縦の軸で見る期待値 昇級を嫌うタイミング

サッカーにJ1とJ2、相撲に番付、野球に1軍と2軍という基準があるように、スポーツ界には大概、実力差ごとのヒエラルキーが存在します。それは競馬も同様で、G1に挑戦する馬から未勝利で燻っている馬まで実力差のレンジはかなり広いといって良いでしょう。そして、クラスは細分化されオープンクラスになるまでは1勝したらクラスが1つ昇級します。(世代限定戦はその限りではないですが、一応) ともかく、勝ったら次は更に強い相手と勝負しようねというのが基本的なスタンスとなるわけです。

競馬において、前走勝った馬は次回の評価をシビアにしなければなりません。なぜなら、多くの人が予想の根拠としてみる前走の中で1番強かったのはその馬だからです。更に、前述したように昇級すれば当然相手も強くなります。このような条件の中で、①得意条件での勝ち上がり→不得意条件で昇級 ②昇級前クラスの中でも弱いメンツで勝ち上がり→昇級してソコソコ面子が揃う場合 などの条件の馬をピックすれば縦の軸で見ただけで明らかに期待値が低くなることが理解できるのではないでしょうか。① ②を最近の具体的な事例に基づいて見てみましょう。

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