Project :; COLD Case.613 感想など その1

昨年から追いかけていたSNSミステリー「Project :; COLD Case.613」が先日無事完結した。
最初にこの企画を知ったのが佐久間ヒカリの訃報ツイートだったから、11月28日からおよそ3ヶ月少しかけて物語を追っていたことになる。

当初私が興味を持ったのは、平塚市という個人的によく知った街で、「宮まんじゅう」という女子高生バンドがあって、謎のオカルトサイトがあって……といったところをキッカケに面白がって調べ始めた記憶がある。
とにかく調べればいくらでも怪しい情報が出てきて、メタ的に考えればインターネットを駆使して情報収集していく推理ミステリーなんだろうと考えていた。結果から言うとその考えとは少々違った展開ではあったが、あの手この手で情報をつなぎ合わせて推理していくのが実に楽しかった。
私個人のプレイヤー情報としては、平塚市はよく知っているし、私個人も学生時代からずっとバンドをやっていたし、推理モノも好きだ。ミステリ小説は嗜む程度に、推理系のテレビゲームはおそらく人より好きな方。逆転裁判やダンガンロンパなどは当然として、ファミコン探偵倶楽部から神宮寺三郎も少し、御神楽少女探偵団、ミッシングパーツはじめF.O.G作品、リアル脱出ゲームも幾度か経験あり。そのため平塚市と音楽・バンド知識をもとに、そしてガチガチの推理派として参加していた。
当時一人で考察をまとめていた記事が実は残っている。
みやまん謎解き 自分用なぐり書きメモ

しかし、正直言って一人で挑むのはかなり難しかった。金庫の謎を考えていたところにDiscord勢が一気に突破したのを知り、観念して私もその頃Discordサーバーに参加した。サーバー内でも色々あったが、やはり同じく論理と推理で戦う方々と推理合戦を繰り広げた時間は特に充実していた。これだという結論は全く出なかった(出ないようになっていた)けれども。

そんななか12月9日、岩永静が死神のアカウントReaperにフォローされた。

そして参加者こと融解班たちの必死の考察もむなしく、佐久間ヒカリの亡くなった11月28日から13日後、オカルトサイトの情報どおりに12月10日にメンバーだった岩永静も亡くなってしまう。

この瞬間、この物語はどれだけ考えてもどうにもならないのではないか?という疑念が誘拐犯の中で、特に推理したい勢の間で広まったように思う。
実際その後も次々と都まんじゅうのメンバーが犠牲になっていき、「推理と助言で物語を変えられる」と無意識に思っていた人たちが次々と脱落していったように感じた。
Discordで真面目に推理考察しても諦めムードの強い方に茶々を入れられ萎える、そんなシーンが増えてしまった。

その頃私は別のみやまんサーバーで岩永静が死亡せずみんなで幸せに暮らしている日常を毎日短く日記として書くことに奮闘していた。きっかけはもはやただのヤケのようなものではあったが、初めての文章での二次創作でなかなかおもしろい経験だった。今そのまま出すのは恥ずかしいためやめておくが、いつかまとめなおして加筆修正してもいいかな、とはちょっとだけ思っている。

閑話休題。

1月22日
そして誰もいなくなった。


--続く

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?