イマアイニイキマス 2020summer

"ライに逢えないくらいなら、死んだ方がマシ、、、"


山手線はぐるぐると同じところを回っている。カミコは何度も同じような文面を打っては消す。中古のiPhoneはすぐ熱くなる。近頃は電車も何もかも窓を開けるのが正義だから冷房が効きすぎなくていいんだけど、やっぱり寒いんだよなぁ、ノースリーブじゃ。でもコレを着てるあたしを見て欲しいの。今。

カミコは考える。明日死ぬとしたら、私は絶対ライに会いたい。会いに行く。なのになんで、死ぬ確率の低い感染症が流行ったからって会わないなんてことになるの?てか、会ったら死ぬとしても会いたい。今この瞬間がすべて。若者ってそういうもんじゃないの?知らんけど。



新宿ー、新宿ー。

ついに降りた。降りたからには迷わずまっすぐにライの店に行く。ライはホストだから、私はお客さんだから、絶対会ってくれる。絶対よろこんでくれる。絶対求めてくれる。待っててね、今行くからね。










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