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焼肉のプロ・肉ひっくり返し奉行

「その肉、焼けてるから、ひっくり返してください。…遅いんで、私が返しますね
常人には見えない、網の反対から(炭側から)の肉の焼け方が見えるんですよ。いつからか身に付けたスタンド能力です。

仲間と焼肉を食べに行くと、トングを手放せません。皆は焼肉を集中して食べているので、その間に反対側が見えてない、気づけていないんですよ。焦げているのに食べることを優先している!
秒単位で変化する戦場では、何の種類の肉を、どの程度で焼くか、それをどう返すか。両面焼けたら放置せずに、着席している人数と食べた枚数を全て把握して、トングで相手の皿の上に乗せる。網の上に放置するなぞ、もってのほかです。

精神統一し、肉と火力の関係、提供の配分を考え続けているので、自己犠牲的に自分は肉を食べていないと思われがちです。いえ、プロですから、焼く合間の自分の食事、ビール、全部計算してやっています。被害者感情抱くなんて、素人ですよ。(399字)

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