TRPGってなぁに?
はじめに
恐らくこれを読む人のほとんどが初めましてになるかと思いますので、先に自己紹介をさせてください。
弊学ではかなり珍しい…の?いや正直よくわからんのですけど、文字そのものが好きで文字を研究したいなぁ~~~それを情報の側面からアプローチできないかな~~~~~とか思っている"ろま"と申します。ろまと呼んでください。
軽い自己紹介が済んだところでまず皆さんにお聞きしたいことがあります。
TRPGって知ってます?
いや別に喧嘩腰とかそういう訳ではなくてですね……
これからお話する内容に関することだから聞いておく方ががいいだろうと思いまして。さて、上の回答が「はい」の人は確認として、「いいえ」の人は初めて得る知識としてこれからのお話を聞いてください。
そもそもTRPGとは、「Table talk Roll Playing Game」の各イニシャルを取った略称となります。
皆さんは今までに、「ドラゴン〇エストシリーズ」や「Final F〇ntasyシリーズ」等のゲームを遊んだことはありますか?これらはRPG(Roll Playing Game)と呼ばれるゲーム機やスマートフォン等を用いてひとつの物語を体験しながら遊べる娯楽です (画像をクリックすると各画像のゲームの公式HPに飛びます)。
「…え?じゃあTRPGって何?」
はい、ここでようやく本題です。
みんなが知っているRPGとこのTRPGはどう違うのだと。
すっっっっっごい簡単に述べると、"ゲーム機を通さないRPG"と言えばいいでしょうか。
KP(キーパー)やGM(ゲームマスター)と呼ばれる人を中心にPL(プレイヤー)が集まり、PC(プレイヤーキャラクター)をPL達が作り、セッションに参加してRPGを実際に体験する。
これが基本的なほとんどのTRPGが持つ遊びのミソだと思っています。ここで私が一番感じているRPGとTRPGの違いというのは「自分がその世界の住人になりきれる」ということだと思っています。
「……厨二病っぽくない?ごっこ遊びってこと?」
まさしくその通りです!厨二病やごっこ遊びを気軽に、そして真剣に遊べるのがこのTRPGだと感じています。これも娯楽なんですから、たまにははっちゃけたいじゃん……
じゃあ実際にやる場合はどのように遊ぶの?って疑問が当然浮かぶと思います。ゲーム機を通さないならどう攻撃が成功したか、行動が成功したかを判断するんだと。
ほぼ全ての行動はダイスで決まります。
……そう、全部「運命」で決まります。具体的にCoC (Call of Cthulhu / クトゥルフ神話)システムの場合を例にとってこれから説明していこうと思います。
例えば、PCが本屋さんで目的の本を探そうとします。その際にPCは「技能」が必要となります。この状況では「図書館」や「目星」という技能が使えます。
「図書館」は、たくさんある本の中から目的の本を探し出せるかどうか、「目星」は大体この辺りに目的としているジャンルがあるだろうという目星をつけることができるかどうか、という「技能」になります。
セッション開始前にPLは自分のPCに技能を振ります。技能割り振りは色々あるのですが今回は割愛します、興味持ってからで大丈夫。
1技能の最大は99%、最低は初期値。図書館、目星は初期値25%と設定されています。今回は「図書館」を70%取ったとしましょう。この場合、CoCで振るダイスは100面ダイスを振ります。達成値…つまり成功するかしないかのボーダーラインは自分が取った技能値になります。つまり100面ダイスを振り、出目が70以下であれば今回の判定は成功となります。
実際に振ってみましょう。
90!これは失敗になります (これは出目が高いので、正直言うとかなりヤバいです)。
この場合は本屋さんで目当ての本を探すことができなかったことになります。世知辛いですね。
このように、成功するかしないかが全て「定められていない運命」で決まります。例え技能を99%振ったとしても、ダイスで100が出てしまったら致命的失敗となってしまいとんでもない事態に繋がることも…
そしてもちろん戦闘システムもありますが、その際も全てダイスで判定を行います。何もかもダイス。不確定要素をこのようなハラハラ感を味わえるのもTRPGの醍醐味だと思います。
さらにもうひとつの醍醐味、RP(ロールプレイ)です。
実際にキャラになりきって、PC同士で会話をしてもらうことがほとんどです。対面でTRPGをやる場合だと若干恥じらいがあるとは思うので中々できないかとは思うのですが、例えばオンラインで、かつテキストを用いることで恥じらいなく(諸説あり)RPすることが可能になります。
実際のRPってどうするの?ということもあるでしょう、これは大きく分けて二種類に分類されると思っています。一つ目は「自己体験型」、二つ目は「通訳型」。
前者は、PL自身がPCになりきってその物語を追体験していくタイプ。後者は、このPCならこう言うだろうというのをPLを通して発話し、PLはそれを見守るタイプ。
後者の方は若干わからない…と思う人が多いでしょう。これに関しては読者が実際にTRPGをやる場合に判明することだから今は深く考えなくて大丈夫です。どちらにせよRPというのは発生します。
私が実際に行った、あるシナリオのネタバレに抵触しない程度のRPの一例を貼ろうと思います。
これは卓が開始した直後の自己紹介で行ったRPになります。この方は見てわかる…わかるよね?通り女性のシステムエンジニアです。
RPをする上で大事なのは「自分(PL)とこのキャラクター(PC)を切り離して思考すること」です。言ってしまえばこの子はあなたであってあなたではないのですから。
キャラクターを自分で演じながらストーリーを展開して、そのシナリオにおけるゴールを目指す。いたってシンプル!よくあるRPGとその点はなんら変わりません。
しかしどうしてRPが醍醐味なの?
ここです、RPGと大きく異なる点です。
RPGにおいてストーリーは例え寄り道をしたとしてもほとんど他プレイヤーが通った道を通っていきます。つまり、「全員同じ景色を見て、体験して、ゴールへ向かう」のです。
TRPGが決定的に持っている差は「例え数グループに同じシナリオをやらせたとしても、必ず全部異なるアプローチでゴールへ向かう」という点です。
PCたちは確かにある程度の設定が強制されることが多々あります。例えば「高校生である」や「登山家である」のように。しかし、その「属性」に対してさらに設定を組むことができます。例を出して実際にどう異なるのかを見てみましょう。
あるグループは「親を既に亡くして何をしても人生が辛いと感じる高校生」のPCを、別のグループでは「家族円満で何もかもうまくいっている高校生」のPCを作ったとします。ここで、シナリオとして「PCが強制的に大切なモノを喪失した」としましょう。
この2人が全く同じ感想を抱くことは果たして可能なのか……?不可です。前者は「また消えていった……」後者は「今までこんなことなかったのに……」この地点で大きく異なります (これはあくまでも私の例です、他の人がRPすればもっと変わっていくと思います)。
つまりどういうこと?
つまり、キャラクターが別人であれば進む道、感じること全てが異なります。だからシナリオという物語を彩っている色が十人十色なのです。参加する人によって話の内容が変わる、これがTRPGとRPGが大きく異なる最大の魅力だと思っています。みんなもやってくれ(切実)
終わりに
最初は確かに恥ずかしい……とか、アホらしい……と思うかもしれません。でもどうですか?一度はバカになって……なりきってみませんか?
自分のやりたいキャラ、見た目、性格、口調……そういった「自分ではない誰か」を体験してみたくはないですか?
何も恥ずかしいことは無いんです。だってやりたい気持ちはみんな同じですから。ちょっとくらいはっちゃけたってね、誰も文句言わないしむしろ楽しくなっちゃうんでね。
最初の一歩だけが重たいだけです、さきっちょ、さきっちょさえ踏み入れれば後は沼にズドンできるから……この沼も楽しいですよ。
この記事を読んで、少しでも興味が湧いてくれたなら幸いです。今回の執筆はここまでにしたいと思います。来年も……書く……かな?あれば書きます。
それではさようなら~~~
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