例えばあの風車の街に

7月29日。時刻は午前3時をお知らせします。
週末はなんだか気づいたらこんな時間になっている。しかも明日(今日だね)は7時50分には高速バスに乗り込んで名古屋に向かわなくてはならない。
翌日早朝から予定があると怖くて寝れない。予定って危険だ。今まさに睡眠時間を削ることで俺の暮らし、ひいては命を脅かしている。お肌も荒れてしまう。本気で気にしているわけではないけどちょっとだけ気にしている。日焼けもなるべくしたくないし。俺は老いと死の大アンチなので容姿もなるべく若さを保っていたいと思っている。今ふと思ったけれど老いが怖いのはまだ何も成していないからかもしれない。なんとなく全てが中途半端なままに悪戯に歳だけを重ねている。別に守るべきものもないのにどこにもベットしていない。もう何者かになれるなんて思っていないけれど、何者かになりたかった頃の魂の残滓が未練がましくこびり付いている。

最近家を引っ越した。リビングが、というか全体的に広くなり、独立洗面台もウォシュレットもあり二面採光で角部屋。フルリノベしたばかりらしく綺麗だ。はっきり言って快適である。QOLってやつが著しく上がったのを実感する。
でもこんなんでいいのかという気持ちがある。何を一丁前の暮らしをしてるんだろうと思う。身の丈に合ってないよと誰かが頭の後ろから囁いてくる。でもぶっちゃけ相対的に良くなったというだけでさして優雅な暮らしでもない。貯金はろくにないし食費は自炊で切り詰めてるし。
多分人目が気になって仕方ない生来の性のせいなのだろう。誰もお前のことなんか気にしてないよとは自意識過剰人間に浴びせられる常套句で、もはや陳腐化しつつもあるが、こちらもまた陳腐な返答をさせていただきたい。俺が気にするんだよと。

眠くて夜中で素面だから楽しくなさそうなことばかり書いているが普通に日々は楽しい。人とあまり関わらないので特段刺激的な出来事が起きるわけではないが、仕事もそこそこにこなし可処分時間でアニメを見たり楽器を弾いたりDAWをこねくり回したりそれなりにやっている。
そして今は夏だ。暑いのは好きじゃないが寒いのと違って体が動くので良い。暑いと「うんざりだ!!死ね!!」とは思うが「もう終わりだ……死ぬのかな……」とは思わない。暑さにはファイティングポーズで相対することができるが寒さには膝を抱えて丸くなることしかできない。同じ負のエネルギーでも怒りや苛立ちは人を動かすが憂鬱は塞ぐものだ。だったら俺は怒っていた方がマシだと思う。

毎年夏が近づくと関西人の先輩が「今年は最高の夏にしような」と言ってくるのが好きだ。彼も俺も前髪長めのひねくれサブカル陰キャ君なので実際には特に何もしない。言ってるだけだ。でも思っているのは本当。最高の夏になったら良い。
今年の夏はサングラスをかけて海に行きたい。持ってないけど。サングラス。でも買うよサングラスくらい。夏に浮かれずにいつ浮かれるんだ。
君もしよう。最高の夏。

なんつってる間に4時っすよ(笑) あ~あ、義務教育の辛いとこね、これ


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