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夜は道連れこれを聴け

 はじめに

この記事は、Kumano dorm. Advent Calendar 2022の21日目の記事です。

寮生活ラストイヤーだし、明日明後日には同期も書くっぽいので、今年こそは書こうと思います。

ということで、趣味の話でも。

・・・

私には、ほどよい熱量で長らく好きなものがあります。

それは ラジオ番組 です。特に、深夜ラジオ。

聴取量に波はあるものの、なんだかんだ10年ほど聴いています。
10年も続いている趣味、っていうとなんだか熱狂的にきこえますね。自分でも引きました。でも聴いていない時期もあるので「ほどよい熱量」です。

まあ、まずは今まで聴いていた/きた番組をご紹介し、それに付随してラジオのどこが好きかとかも語れたらな、と思います。

先に述べておきますが…
布教・好き語り・自分語りのすべてを兼ねた独りよがりな文章です。とっても長いので、読みたいところだけ読んでください。


① ゆずのオールナイトニッポンGOLD

放送期間:2009年12月~2015年3月

番組名の頭文字から、愛称はYANNG(ヤング)。

私がラジオを聴くようになったきっかけの番組である。

中学生の頃、私はミュージシャンのゆずが好きだった。初めて買ったCDもゆずだったし、新曲が出るたびにMステをかじりつくように見ていた。それほどお熱だった私が彼らのラジオ番組に行きつくのは必然だったといえよう。

いざ聴こうと思った初日。
カーラジオしか聴いたことのなかった私は、何の機器でラジオを聴けるのかよく分からず、昔むかしに祖父母からもらった防災用ラジオを引っ張り出してきた。そして、親にばれないように、音量をしぼり、機器のスピーカー部分を耳に当て、布団の中でこっそりと聴いたのを今でも覚えている。

確か、その日が神回だった。
当時のゆずの新曲「友~旅立ちの時~」(2013年Nコン中学生課題曲)の発売日で、当時ニッポン放送アナウンサーでゆずと親交のある垣花正アナが曲紹介のため、ゲスト出演していた。ゆずの事務所の社長に「曲紹介だけには嘘をついて欲しくない」と釘を刺され、アナウンサーらしい真面目な曲紹介をすると散々宣言していた。が、まあひっっどい曲紹介をかます。
という丁寧なフリとオチが見事にきまった回であった。あほほど笑った。

はじめて聴いたラジオ番組は、私にとって刺激的だった。

パーソナリティの個人的なトークを数十分にもわたって聴く、という体験ははじめてだったし、気の知れたゲストとのおふざけも、パーソナリティがスタッフをいじるのも、リアルタイムならではのリスナーとのやり取りも新鮮だった。

テレビなど、それまで触れてきたエンタメにはない、「ほどよい身内感」がラジオ番組にはあり、この「身内」には我々リスナーも含まれている。それがとても心地よかった。

かくして私は、毎週YANNGを聴くようになり、メールを送るようになり、ときどき読まれたりもし、他のラジオ番組も聴くようになった。防災用ラジオもCDデッキに進化し、ベッド横に長いイヤホンとともに設置して聴取環境もレベルアップした。

が、聴き始めて2年半のある日。

「3月末に番組が終了します」

ゆず北川悠仁のこの言葉とともに、私のYANNGリスナー生活は幕を閉じた。

・・・

さて、ここまでつらつらと思い出話を書き連ねてきたが、YANNGがどんな番組だったかについても触れたい。

いま思うとYANNGはかなりオーソドックスな夜ラジオだった。
特徴を語れと言われると難しいのだが、強いて言うならば、"バランスの良さ"だろうか。

明るくトーク上手な北川悠仁がおふざけに人を巻き込んでいく隣で、岩沢厚治がけらけら笑ってたり巻き込まれたり不意に面白い一言を放ったり…とおいしい立ち回りをしていて、とっってもバランスが良い。わりと対照的な二人だが、おふざけをするときは同じ方向を向いてけらけら笑っている。それがなんだかよかった。

ファンだから聴き始めたが、ファンという贔屓目を抜いてもちゃんと面白かったと思う。

今はもう聴くことはできないが、過去に放送されたオールナイトニッポン(ANN)シリーズの音源を配信している夢のようなサービス「オールナイトニッポンJAM」が存在する。順次コンテンツが追加されていくようなのでいつかYANNGを聴ける日が来るかもしれない。


東京03の好きにさせるかッ!

放送期間:2016年12月~(レギュラー化は2019年4月~)

コント師 東京03の冠”ラジオコント”番組。
トークパートとコントパートで構成され、コントパートでは東京03がゲストとユニットコントを行う。

もともと東京03のコントが好きだというのもあって、東京03のラジオコント?聴くしかねえ!と思って聴き始めた。

脚本は東京03ではないがもちろん面白いし、3人の演技力が光っている。音だけの会話劇であるため、場面(映像)を思い浮かべようと想像力が掻き立てられるのだけれど、ここに東京03の高い演技力が相まって、世界観に奥行きが出る。加えて、3人とも声質が違うため聞き分けやすくてよい。

また、毎回ゲストを迎える形式なのだが、ゲストも豪華である。数々の人気芸人、人気声優、大物俳優がこれまで出演している(サンドウィッチマン、宮野真守、遠藤憲一などなど)。意外な人が出演することもあるので、これも魅力の一つだと思う。

NHKラジオの番組なので「らじるらじる」で聴き逃し配信が聴けます。ぜひ聴いてみてね。


Creepy Nuts のオールナイトニッポン0/オールナイトニッポン

放送期間:2018年4月~(ANN昇格は2022年4月~)

HIPHOPユニット Creepy Nuts がパーソナリティを務める深夜ラジオ番組。

クレイジーなDJ松永と臨機応変なR指定とのテンポの良いかけあいが楽しい。
というと、小気味良いスマートな印象だが、そんなことは全くなく、とてもうるさい。騒がしい。喧しい。
言うなれば、アホな男子中高生の休み時間の会話を聴いているような感覚である。

私がいちばん好きなのは、闇マックの回。
「朝マックのマックグリドルがあほほど美味いのに朝起きられない」というお便りに対して、「朝健康に起きられるやつはマックグリドルを食べない。起きられない社不をターゲットにすべき」と激しく同意する二人。昼や夜にも朝マックを食べたいので闇営業してもらうしかない、と話が進み、闇マックの設定や希望メニューを好き勝手に挙げて盛り上がった、最高にくだらない回であった。
しょーもない話に全力で盛り上がれる点が、彼らの最大の魅力だろう。

学生時代、もしも〇〇だったら〜と架空話に、真剣にアイデアを出し合って無駄に盛り上がった経験はないだろうか。私はこの手のくだらない話が大好きでした。
このくだらなさを愛せる人には楽しんでもらえる番組だと思います。

闇マックのくだりはYouTubeに切り抜きがあがっているので探してみてほしい。

聴き逃し配信は、radikoSpotifyなどで聴けます。試しにどうぞ。

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ちょいと小噺。

深夜ラジオの代表格「オールナイトニッポン」にはいくつかシリーズがあり、AM1〜3時枠の一番有名なオールナイトニッポンを「一部」、AM3〜4時半枠のオールナイトニッポン0を「二部」と呼ぶ。一部の方が放送時間が長いのはもちろん、人気なパーソナリティが抜擢され、長年レギュラーを続けるのも容易ではない。そのためか、二部から一部へ移動することを「昇格」と呼ぶ。

今年の4月にCreepy Nutsが昇格したときは歓喜したし、昇格先の月曜日ANNは彼らと交流のある菅田将暉(ラジオきっかけでコラボ曲「サントラ」が誕生した)が元々担当しており、かなりアツい展開であった。


佐久間宜行のオールナイトニッポン0

放送期間:2019年4月~

パーソナリティは元テレビ東京プロデューサー 佐久間宜行。
放送開始当初はまだ独立前で、現役テレビ局社員がANNシリーズのパーソナリティを務めるのは史上初だったらしい。

彼が手がけた番組はいくつか観ていたが、TVプロデューサーが表に出てくることはなく、私にとっては"知らないおじさんのラジオ番組"だった。

が、いざ聴いてみて衝撃を受けた。

このおじさん、トークが面白い!
そんじょそこらの芸人さんより喋りがうまい。起承転結が堅くて、オチもしっかりしている。

それに、話の幅、カバーしているコンテンツの幅がめっちゃ広い。
職業柄、エンタメには精通しているためそちら方面の話題はもちろん、妻子持ち40代のおじさんなので反抗期の娘の話なども出てくる。新しいものへ手を出す若さも、これまで培ってきた経験や文化も、彼は併せ持っている。
新しいコンテンツの話から含蓄のある話まで、色々な話が聴ける、飽きのこないラジオ番組です。

他にも、コーナーが充実していてレベルが高い、選曲がいい、など推しポイントはたくさん。

彼のことを知らなくても大丈夫。
知らない面白いおじさんのラジオ番組として、心から楽しめます。

聴き逃し配信は、radikoSpotifyなどで聴けます。また、HAKUNA Liveでライブ配信も。


ほら! ここがオズワルドさんち!

放送期間:2021年4月~

パーソナリティは漫才師 オズワルド。番組の愛称はここオズ。

テレビ番組では、ツッコミの伊藤が前に出て上手いこと言い、ボケの畠中はあまり喋らない印象(個人的な印象ね)だが、ラジオでは全く違う。ラジオでは、畠中がどこか哲学的な(時にはサイコパスな)視点でとうとうと語り、それに対して伊藤が常識的な困惑を見せてツッコむ、という場面が多々見られる。ホームでのびのびとしている畠中はよく喋るし(伊藤より喋る)、彼の淡々とした語り口でのトークが私は好き。

コーナーは試行錯誤しているようだが、リスナーから椎名林檎の目撃談を募る「私も椎名林檎見ました」のコーナーが好きだった。目撃談とは名ばかりで、各々の椎名林檎像をもとにした架空エピソードしか来ない。「ちょっとわかるなぁ…」と思わされるネタもあり、面白かったのだが、今はもう終了してしまった。残念。

また、本編とは別に、数分ほどのアフタートークも収録される。
アフタートークで出た話題「架空スポーツ・テュポン」について、皆でルールを考え、設定が固まってくると、絵が得意な放送作家とテュポン有識者のリスナーとで漫画化する、という思わぬ盛り上がり方をしたことがあった。ので、せっかくならアフタートークも聴くことをおすすめします。

TBSラジオなので京都では聴けませんが、ラジオ視聴アプリ「ラジオクラウド」で聴くことができます。このアプリ、ダウンロード視聴(オフライン視聴)ができるので、おでかけのお供によいですよ。


⑥ オールナイトニッポンPODCAST 銀シャリのおトぎばなし

配信期間:2021年10月~

2021年10月にオールナイトニッポンシリーズに新設されたPodcast枠。

パーソナリティは、M-1王者 銀シャリ。
私は彼らが楽しそうにしゃべくり漫才をしているのが好きなのですが、ラジオも概ねそんな感じです。鰻の自然体なトークに、橋本が細かくツッコミを入れながらわちゃわちゃしている。基本的には、鰻の天然ボケに橋本が常識人ポジで指摘するのだが、ときどき「いやそれは細かすぎますて」と思うようないちゃもんであることも。
メール募集は冒頭のあいさつぐらいで、基本的にコーナーはなく、ほとんど二人のトークである。そのせいか、あまりラジオ”番組”っぽくなく、二人の自然な会話をずっと聴いている感じ。うまい。それがいい。

Podcast(配信)なので、厳しい時間制限はなく、盛り上がった回は1時間ほど話すパーソナリティもいるのだが、なぜか鰻は30分にこだわっている。どんなに盛り上がっていても、30分頃になると「お時間です」と言って切る。橋本がどんなにごねても「お時間です」で切る。リスナーとしては、別に長くても嬉しいんだけどな~とは思いつつも、変な真面目さにくすっとしてしまう。そこも好きなポイント。

公式サイト以外でも、SpotifyAmazon MusicAppleなど、だいたいどこでも聴けます。
私が好きなのは、セスナの回です。ぜひ聴いてみてください。30分ほどですから。


アルコ&ピース D.C.GARAGE

放送期間:2016年9月~

芸人 アルコ&ピース(アルピー)の冠ラジオ番組のひとつ。
ラジオ芸人と呼ばれるだけあって、トークやリスナーとのやりとりが安定して面白い。さすが。

基本的にずっと茶番劇が繰り広げられていて"コントっぽい"。ラジオのトーク番組って、パーソナリティの日常で起きたこと/感じたことが話されるため、彼らの個人的な部分が見え隠れするものだが、アルピーの場合はプライベートな話をしていてもどこか"役に入っている"ようで、個人的な部分があまり見えない。
それがアルピーらしさであり、魅力だと思う。

いま私が聴いている番組の中で、思わず声を出して笑ってしまう回数が一番多い番組。

京都は放送圏外で、本編は聴き逃し配信がなかったので(アフタートークのみ配信)今まで聴けなかったのだが、最近radikoに課金したことで聴くようになった。もっと早く聴いておけばよかった…

・・・

アルピーはD.C.GARAGEの前に、ANNとANN0をやっており、それらを題材にした小説「明るい夜に出かけて」があります。生きづらさを抱えた若者リスナーが、アルピーANNという共通項から交流が発展し、互いに刺激を受けて少しずつ変化していく、青春小説です。アルピーANNに限らず、深夜ラジオリスナーなら共感できる部分があると思います。もちろん番組を知らなくても楽しめるので、興味があればこちらもぜひ(声かけてくれたら貸すよ)。


⑧ 聴漫才

配信期間:2022年6月~

(これをラジオ番組に含めるのかは置いといて…)
「人気実力派漫才師が30分漫才を一発撮り」がコンセプトのPodcast番組。

M-1グランプリの漫才が4分、寄席の漫才が10分ということを踏まえると、30分漫才は超長尺であろう。30分間の使い方には漫才師ごとに個性が出ていて、そこが聴漫才の面白いところだと思う。

ネタバレになるのでコンビ名は伏せるが…
30分間ずっと区切りなくしゃべり続けるコンビもいれば、複数の数分尺のネタを繋げるリミックススタイルのコンビもいる。その繋げ方も、会話の中で違和感なく話題を変えたり、ラジオ番組という体でいくつかのテーマを話したり、CMを入れるという体でアイキャッチのようにショートネタを挟んだり、と個性豊かである。

また、しゃべくりスタイルの漫才師だけでなく、舞台を大きく使うような動きのあるボケを得意とする漫才師も参加している。前者は想像しやすいが、後者はどういう方法で「音だけ」のネタに仕上げてくるのか、という点にもご注目あれ。

こちらはSpotifyでのみ配信されています。
私のおすすめはロングコートダディです。ぜひ聴いてみてください。


 その他、雑多に

オードリーのオールナイトニッポン
深夜ラジオといえばこれ。やっぱ外せないでしょう。しばしば聴きます。リトルトゥースを名乗れるほどではないのでこちらで紹介。とりあえず聴けば魅力がわかります。

MUSIC FREAKS
リスナーからのおたよりに答えながら曲を流していく、夜の王道FMラジオ番組。最近人気の男性/女性アーティスト2組がパーソナリティで、隔週で交代する。今は、ハンブレッダーズのムツムロアキラと、羊文学の塩塚モエカが担当。これまでmieltやヨルシカsuisも担当していて、声がめっちゃ好きだった。半年でパーソナリティが変わってしまうのがさみしい。

■ MIDNIGHT ALLEY(金~日は WEEKEND ALLEY)
放送局はFM COCOLO。トークは一切なく、26~29時までひたすら音楽が流れ続けます。一昔前の曲が多く、深夜にカーラジオから流れてきそうな感じ。おそらく時間帯によって、J-POPが多めとか洋楽が多めとか偏りがあるっぽい。夜中に何か作業をするとき、心細くなくてちょうどいいですよ。

チャーハン特番
文化放送のASMR特番。強火で豪快に中華鍋をふるってチャーハンを炒める音のほか、餃子、チンジャオロースなど中華料理を作る音のみで構成される気の狂った番組。これが2時間、公共電波で流れたってやばいよね。”耳の飯テロ”をくらえ。

味な副音声 ~voice of food~
パーソナリティはフードエッセイスト。毎週異なる食(メニュー)をテーマにトークを繰り広げていくPodcast番組。どの回も愛に溢れていてよい。あと声がよい。私は給食の回が好きです。

ネオ五条楽園
京都在住の知らん青年2人がずっとおしゃべりしてるだけのPodcast番組。まじでただ喋ってるだけなのだが、思わず聴き続けてしまう。なんでだろう。耳が寂しいときにちょくちょく聴いています。

音声コンテンツ創造研究所 TA LAB.
しょーもないショートコントPodcast番組。先代のザッピングラジオをちょくちょく聴いていたので、その延長で。架空お仕事紹介ニッツアニア!のシリーズが好きです。

いいな~と思いながら聴きかじっているやつを挙げました。

・・・

ここまで長々とおすすめを列挙し続けてきましたが、皆様そろそろお気づきだと思います。

なんか偏ってね?と。そうです。

元々お笑いが好きなのもあって、芸人ラジオばかり聴いてしまいがち。べしゃりを生業にしているのもあって、芸人さんのラジオはアーティストに比べて当たり外れが少ないと思っている。
のわりに、ANNと肩を並べる定番深夜ラジオ JUNKはあまり聴いてこなかった(地元ではTBS系列の電波が入らなかった…)。

日和らずもっと開拓したいものです。
おすすめがあれば、ぜひとも教えてください。


 最後に

自分語りを少し。

ラジオを聴くようになるまで、私は真夜中が嫌いでした。

目が覚めて寝付けなくなってしまった深夜3時頃。皆寝静まって音がなく、起きている自分からのみ音がする。テレビは何も放送しておらず、やりたいこともない。外に出ようものなら扉を開く音で親を起こしてしまうだろうし、バレたら何を言われることか。ただ布団の中でじっと息をころすしかない、あの時間帯。
深夜は寝ているのが当たり前で、眠れない私は"正しくない"と世界から後ろ指を指されているような気分だった。寝なきゃと思えば思うほど眠れなくて、孤独感に押し潰されそうで。意識が消えゆくまでのあの時間は本当に苦痛だった。だから、私は真夜中の静けさが大嫌いだった。

でも、ラジオを聴くようになってから少しだけ変わった。

同じように深夜に起きている人間の存在。
ラジオ番組のパーソナリティおよび製作陣はもちろん、自分の他にもラジオを聴いているリスナーがいる。深夜、ラジオを聴いているこの瞬間、起きているのは自分だけじゃない。そう実感できるのはとても心強かった。

Creepy Nutsの楽曲「よふかしのうた」に、こんな歌詞がある。

同じ周波数のムジナもれなく社会不適合者
だけどお前は決して誰も責めない
お前は決して何も聞かない
御節介な陽の光と違い
俺も正さない

歌ネットより

まさにこれ。

同じ深夜ラジオを聴くリスナーどもは、同じ周波数のムジナであり、真夜中のはぐれ者である。
それぞれ多様な事情を抱えているのだろうが、ラジオを聴くことで共有している世界にそれは持ち込めなくて、だからこそ事情なんて関係なくて、同じラジオを聴いているという事実のみが揺るがない。同じ時と電波を共有している”誰か”の存在が、孤独と闘う別の”誰か”を支えているのかもしれない。

少なくとも私は支えられているし、そうだったらいいなと思う。

しかしながら、ちょっと重々しいこの私の考えは、あくまで一誰かの考えであり、他の誰かは別の考えを持っていることだろう。乳酸菌同様、ラジオにはリスナーの数だけ楽しみ方がある。
この記事を読んで少しでも「聴いてやらんでもないか」と思ってくれたあなたへ、あなたなりの楽しみ方を見つけてくれれば私は幸いです。


 ここまでの要約

ラジオはいいぞ。聴け。

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