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Dr.Ida Rolf Instituteのジャーナルに論説掲載されました。

ロルフインスティテュートの機関誌Structure, Function, Integration最新刊のテーマは、前巻からの続きで、Space, Ground and Integrationです。この6月号の34〜48ページに私のarticleが掲載されています.前編集主幹のAnne Hoffさんが編集を担当してくれました。

昨年特にテンセグリティと身体について集中的に探求してきましたが、共鳴テンセグリティモデルが、適切な張力の有益な参照になること、テンセグリティという造語に含まれる完全性という意味、真骨盤内に重心を定める意味と、体心点との関連性を包括してみました。

ロルフィングでは、Lineを重視します。ロルフィングの創始者アイダロルフ博士が、人間を"Lineの周りに形創られた存在"として定義しています。このLineとは何ぞや?ということになりますが、人間を成り立たせる根源的な何かで、幾何学的には直立状態での正中線、midline になります。これは様々な技法でも重視されることがありますが、ではそのLineがどこを通るか?ということにはあまり、注意が向けられていません。

この論説では、真骨盤テンセグリティ(TPT)の重要性について考察しています。その中心を通ること、恐らくそれは、大伴由美子氏らが提唱した体心点と一致していると考えられます。このTPTの中心或いは体心点をLineが通ることに、人智を超えた意味があると考えています。

さらには触れるという介入の可能性、そして空間身体学的に「間」を使うことで触れないという介入の可能性にも言及してみました。

これらの考えに基づいたロルフィングワークが、クライアントにどのように影響するのかを、身体構造の変化のみならず、酸化ストレスのバイオマーカーとして用いられる、8-OHdGの尿中濃度の測定結果についても報告しました。

ロルフィングは、癒やしや回復を促すという副産物もありますが、主たる目的は、身体がエネルギー効率を上げた結果、変容や進化を促すためのプロセスです。ロルファーはその触媒として機能します。優れた触媒として機能するための、存在状態のクオリティを上げるために、テンセグリティモデルやLineについての理解を深めるヒントを提供した内容となっています。

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