プロフィール(ダンス編)

はじまり

4歳の誕生日の記念に、叔母も通っていたダンススタジオへ祖母によって入れてもらう。(決してわたしがやりたい、と言ったわけではないらしい)入った時期にすでに発表会の練習が始まっていたため、私はグループ作品には1つしか参加できず、ダンスを始めて4ヶ月後の初舞台でソロデビューを果たす。

からだが硬かった小学校時代からダンスと柔道をこなす中学時代

熱で学校を休んでもダンスには行くくらいダンスは好きだったけれど、レッスンは中学生まで週一しかなく、おまけに練習熱心だったわけではなかったので、小学生時代は身体も硬く、立位体前屈で+判定(=地面に指が届いてない)を出すこともあった。

小学校3,4年生くらいで劇団四季のCATSを観て、憧れ、その後、追っかけレベルで何度も観ることに。いつか出たい!なんて思いながらも、相変わらず練習熱心ではなかった。(中1から柔道を始めたおかげで柔軟性がアップ!父によれば、柔道さまさまらしい)

不思議な自信満々、高校時代

高校生になってから大人のグループと一緒にレッスンを受けるようになり週3。その頃までは、いわゆるモダンダンスしかしていなかったけれど、先輩に「ダンスをしていきたいならバレエをやった方が」とお忍びでバレエ団のオープンクラスに通うようになったのが高2。プチ・アレグロが盆踊りよりもひどくて、その時点でキャリアだけは10年以上あったのに全然ダメで、井の中の蛙、井の中にいることを知る。

技術はないけど、好きな気持ちはいっぱい。ダンスでの進学しか考えていなかったけれど、なんとなく憧れた日芸は受験大変そうだなぁ、なんて思っていたところに、これまたダンスの先輩から「ダンスしたいならアメリカに行くのもいいんじゃない?」と聞いて即決。

アメリカの大学オーディション

NYUの大学院でダンスを勉強している知り合いから、アメリカの大学で良いダンスカリキュラムがある学校のリストをもらい、その中から知り合いのいる州にしぼって受験。理由なく自信満々だったわたしは、今思うと恥ずかしいけれど、無謀にもジュリアードもSUNYパーチスも受ける。一緒に受けた子たちの上手さに感動して見惚れて終わる。もちろん落ちる。悔しいとか、そういうレベルではない。笑。よって、オーディションもなく、人あたりもすこぶる優しかったコロラド大から始めることに。

これでもかと踊ったコロラド大学時代

コロラド大では、ダンス学部、モダンダンス専攻。モダンといっても、グラハムやホートンなど決まったスタイルよりもオリジナルを教える先生ばかりで、いろんなスタイルを学ぶ。その他に、バレエ、ジャズ、アフリカン、ヒップホップ、各種民族舞踊などなどの実技から、即興から始まる振り付けを学ぶクラス、ダンスの歴史、音楽の歴史、音楽、怪我予防や栄養、舞台装置、などについてなど、さらっと一通り学ぶ。

毎年ゲストの振付家が来るレジデンスプログラムに、オーディションの末毎年参加。David Dorfman、Sean Curran、Bebe Miller、Gabe Massonなどの作品に出演。

その中でもアフロモダン(アフリカンダンスとモダンダンスのfusion)の先生に見染められ、在学時からダンスカンパニーのトップダンサーとして活動。カンパニーのトレーニングには、アフロモダンをはじめ、気功、太極拳、ヨガ、合気道などの動きのエクササイズも含まれていて、いろいろな経験をする。

在学時に、ダンスの地域大会(いくつかの州の大学が集まってやるフェス)に自作ソロとグループ作品の出演でベストダンサーに選抜。自作ソロで全米大会へ。ベスト9ダンサーにノミネート。

作り手ではなく、コマでいたい

振り付けは好きだったけれど、素晴らしい振り付けをする仲間たちを見ていて、わたしはそこまで楽しめていない感を感じる。というか、わたしの作る作品は玄人受けはするけれど、一般受けするわけではなく、一般受けもできるような作品を作れるようになりたい、と思っていた。アフロモダンのカンパニーに入ってから、その人の振り付けに、玄人の深さと、それでいて一般の人をも惹きつける勢い、その融合を感じる。なので、わたしは、自分で作品を作るよりも、作品を活かす最高のコマでありたい、と思うようになる。

燃え尽きる

カンパニーでの素晴らしい作品の数々に参加できて満足したのもあれば、とにかく大学には名前を残すぞという気持ちを全うして、ほぼ燃え尽き。帰国してからはダンスをしたい気持ちは減少。帰国後、人生で初めて踊らない3年間を過ごす。...が、いつか踊りたくなった時に踊れるように、ヨガやピラティス、ロルフィングなどでのメンテナンスを継続。(→これがめちゃめちゃよかった)

少しずつダンス復帰。バレエ、コンテなどのレッスンを再開。長女の産後に舞台復帰してから、ほぼ1年に1回舞台にたつように。舞台で踊るのことも、カーテンコールに立ちお客様を見る瞬間も大好き。幸せ。泣ける。

現状

今ではだいたい週一のレッスンオンリー。それでも身体とうまく向き合うと、ちゃんと上達していくということを実践中。現在の状況が落ち着いて、また舞台に立てる日が待ち遠しい。

わたし自身が、ど下手くそから、それなりのところまで上っていくにあたり、本当に身体の使い方に苦労したので、身体の使い方のサポートをすることが好き。ちょっとした意識で、柔軟性も、動きも、しなやかさも、表現も変わっていくクライアントや生徒さんを見ているのは至福の時。

人見知りで、一人でも平気な顔はしていますが、応援してもらうことで力を得て、サポートされることはとても心の支えになります。サポートしていただけたら、すごく嬉しいです!