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【残22日】言葉を超える「食」の力

六本木や銀座で店をやっていると、海外からのお客様もかなり多い。
この10年間で100カ国以上の人と会ってるんじゃないかなぁ。
まあ数えたことないけど、体感的に。

日本に来る外国の人って日本語がまったくしゃべれない人が結構いる。
よくここまでたどり着けたなぁって思うレベルで、もうぜんっぜんしゃべれない。
そもそも日本の焼肉屋のスタイルをまったく知らなかったりなんてのも普通。
うちの店が和風の装飾になっているもんだから、寿司屋と間違えて入って来る方もいるくらい。

でも、たまたまうちの店に来てくれて、席に座ってくれたからには、喜んで帰ってもらいたいんよ。
日本での焼肉初体験。
もし嫌な出来事になってしまったら、最悪やん。

「日本旅行の思い出といえば、たまたま入った店で食べた肉がとにかくうまかった。あれを食うためにまた日本に行きたいぜ、ブラザー!」
そんな感じで、国に帰った時に友達に話したくなるぐらいやってやりたい。

飲食のいいところは国境を越えやすいこと。
言葉がまったく通じなかったとしても、ウマいものはウマい。
国籍が違おうが、人間の味覚にはそこまで大差はないから、食べてさえもらえれば満足させる自信はある。

そういう意味で飲食って最強のコミュニケーションツールだ。
同じものをウマいと感じてもらえるなら、すぐに仲良くなれる。
たぶん、ウマいものを食べると人間は気持ちがオープンになるから。

世界中の人と仲良くなれる可能性がある。
そんなところも飲食業の魅力。

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