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世界はE=mc2

何を言っているのか分からないだろうが、今まで目の前に起こった考えを話すぜ。

水は低きに流れるわけではない。

全ての物質が重力に従って動いていくのだ。

それは、エネルギーに関しても同様である。

進化とは情報の蓄積と相転移によって起こる。

次元が変化すると捉えても良い。

かつては海にいた魚たち。それがエネルギーと質量の増大により、やがて一部の生物が陸という次元に相転移するようになった。

それは水が流れている近辺にしか住めなかった両生類たちが、次第に陸のみでも生活できる爬虫類へと相が変わり、高分子化して恐竜が生まれる。

だが、巨大な分子であればあるほど、変化には弱い。小回りが効かずに環境変化に耐えることができず、恐竜は絶滅した。

代わりに、今度は温度変化にも耐えられるように自ら体温を保つ相へと次元が移動し、同時にそれは住む場所そのものを変化させる空という相を移動する鳥類も生まれた。

より多面的に移動が起これば起こるほど、遺伝子に情報の蓄積は進んでいき、やがてそれは飽和する。情報が飽和すると、今度はまた別の次元へと相転移する生物が生まれていく。

いよいよ今度は分子や原子から別の物質を作り出せる生物が生まれ、そしてそれは耐久性の低い有機物から、寿命も長く耐久性の高い無機物と電子を基盤とした相へと変わっていくのだろう……。

このように世界は進化していく。

各生態系の領域を次元として考えてみると、確かに世界には多次元が存在しているような気もしてくる。

世界は加速度的に進化する。

なぜそう思うのかと言われれば、簡単だ。「重力」がそうだから。

かつてニュートンは万有引力を発見したが、何の事はない。これが全ての法則を表していたのだ。

引き寄せられるときにも、停止する時にも、そのエネルギーは加速度に合わせて動く。これが世界の真理なのだ。

E = mc2

これまで日本は乱流と相転移を繰り返してきた。

かつては戦国時代。DO THE SAMURAIに聞いた所によると、それまでは地域を守ることで精一杯で、天下統一なんて考えてこともなかったという。

だが、ノッブはついに初めて天下布武を唱え、乱流と共に日本中にその価値観を植え付けることに成功した。地域から日本全国という相転移が行われたのだ。

そして今度は、しばらく成長と停滞の時代が訪れる。

ファーストペンギンは血まみれになり、非業の死を遂げた後、サードペンギン辺りで日本は安定し、外部との接続を断った。すると今度は内部の充実が図られることになり、高度なシステムを持った町や、それまでの文化が発達して一般市民にも手が届く用になった。

文化は大衆化して新たに作り変えられるものと、過疎化して伝統化するものに分かれ、そこでの摩擦が起こる。

一方で武士を始めとする、相転移について来られなかった人は、職を失い、過去の栄光を拠り所として新時代を生きることになった。

そしてそれも今度は、世界と日本との間で乱流が起こるようになる。

唯一当時交流のあった長崎と江戸との間、そして江戸から遠ざけられて不遇の処置を受けていた長州藩などが中心となり、飽和した情報量がついに相転移をもたらそうと、明治維新が起こる。

その結果、外的圧力もあり、日本はとうとう世界の中の日本という立ち位置へと相転移したのだ。

海外文化が流入してくると、益々文化は発展する。

異なる価値観を持った生物が交流することで、物質で言う所の電子供与体……つまりは価値の濃度勾配が発生し、そこに経済が生まれるからだ。これによって、再び日本は経済発展することになる。

だが、調子に乗った日本は、世界まで支配しようと頑張るものの、そこは島の中の蛙、元々フロンティアスピリットばりばりのアメリカには勝てずに降伏することになった。

そう考えてみると、アメリカは完全にフロンティアだった所へやってきた、拡大思考バリバリの奴らの遺伝子が残っているため、勝てるはずもないというのがよく分かる。日本はたまたま勢いが付いたからその調子でグローバルに行こうと思っても、そもそものマインドがディフェンシブになってるというわけだ。

今でもずっとアメリカは拡大をし続けているし、その土壌もある。逆にEU諸国は既に乱流の時代は過去に終わってしまっているため、成熟と衰退の時期が訪れているのだろう……。

中国ロシアのような、拡大を無理やりルール化する方法では、やはりどこか不自然で限界が来る。

さて、その後高度成長期に入ると、再び経済は拡大期に入る。震災復興に関しても分かる通り、生物の恒常性(ホメオスタシス)のように、マイナスのエネルギーが注がれた所は、再生の力が働く。

これによって、反動で急成長を遂げた日本は、そこで再び成長の限界が訪れる。……これはまだ結論が出ていないが、日本というのは島国の限界で、マインドが変わらないかぎり……必要に迫られないかぎり、この島を飛び越えた成長はできないのではないかと考える。

ここは江戸時代に起きた停滞と全く同じ状況だということは以前に書いた通りだが、現在の相における情報が飽和し始めた時、次への相転移が起こり始める。それが物質ベースの社会から、デジタル……つまり電気信号ベースの世界へだ。

宇宙もきっと、飽和した物質が相転移する際に発生するのがブラックホールであり、そこでは全ての物質を含んだ情報の相が変わり、トンネル効果によって次なる次元へとアセンションするのだろう……。

そこで発生するX線とは何だろうか。相転移できなかったラガード層なのだろうか。

……というように、世界はE = mc2の公式のように変化しているのだ。

という仮説である。

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