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【ストック社会とフロー社会】
経済学用語では、ストックとフローというのがある。
で、最近ではフローが大事だよ、という話だった気がする。
最近、そのことが非常に重要だと実感してきた。
例えば、植物においては転流という現象がとても重要であり、充分な養分が用意されていたとしても、それがきちんと転流されていない場合、様々な障害が起こってくる。
同様に、人間の体内においても血液の循環というのは大事であり、それが滞っていたりバランスが崩れると、あちこちに異変が起こってくる。
農業においても、これまではストック型栽培だったと言ってもいい。
予め指定された量の元肥を入れ、これだけ必要なのでただ入れる……という単純な思考法だったのが、やはり生長に応じて必要な量を適宜投入する、ということが大事だという認識に変わってきている。
それは何故かというと……『生態系とは、フローだから』だ。
育土という概念を勉強していると、圃場において正常なフローが作られていると、その流れの中で植物は自らに必要な分だけ養分を取り込み、不足することも余ることもなく体の各部分に転流させていく。
それが結果的に、病害虫という余分なフローが発生しない生育へと繋がっていくのだ。
同様に、人間社会にも同じ現象が起こるのではないかと思っている。
正常なフローが構築されていれば、その中で適切な利益が各関係者へと割り振られ、社会が潤滑に動いていく。
途中で誰かがストックしてしまうと、滞りが起こり、適切な配分がされないのかもしれない……。
これは経済に関しての考察だが、それ以外の部分に関しても実は同じことが言えるのではないかと思っている。
これまではストック型コミュニティということで、『どこかへ定住する』ことが常識とされていたのだが、いよいよそうでない生き方を志向する若者たちが増えてきた。
……というか、自分自身もそうであるのだがw
で、フロー型コミュニティとなった場合、もし自分にとって合わないコミュニティだった場合、また別のコミュニティへと流れることが可能になる。
それを繰り返す中で、最も自分に合ったコミュニティを見つけ、住み着くことができるようになる可能性もある。
いよいよ、ストック型からフロー型へと変わっていく社会が近づいてきている気がする。
世界全体が正常なフローを作ることができれば、それは最適な人生を送れる人を増やすことに繋がるのかもしれない。
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