モテない数十パーセント
学生時代の女性経験が少ない男は「女性とのコミュニケーション」に悩まされ続けるのだろう。コミュニケーションというのは、会って話す会話だけではない。LINEなどのオンライン上でのコミュニケーションも含む。私も「女性とのコミュニケーション」に悩み続けている一人である。
先日女性と二人で飲みに行った。17時に集合し、気の向くままはしご酒をしようという計画であった。仕事の同僚である彼女は私と部署が違うため、会う機会に恵まれず3か月ぶりの飲みだった。飲み自体は楽しく、何件か居酒屋をはしごし、時刻は23時を過ぎていた。私達は海鮮の美味しい居酒屋にいた。自分の頼んだジントニックが空になった時「この子と一夜をともにしたい」と思った。その健全な性欲が浮かび上がった瞬間、会話が上手くできなくなっていた。今まで簡単に浮かんでいた言葉が、相手を意識するあまり浮かばなくなったのだ。この瞬間、自分の女性とのコミュニケーションの下手さを実感した。そして学生時代に女子との会話をしてきた人間との差を感じた。
学生時代に女子と会話を適切な量してきた人間は、場数によってコミュ力が無意識的に貯金されている。そしてその貯金にはちゃんと利率がつく。そしてコミュ力は複利で運用されることで大きく膨らんでいく。そしてその大きい資産を利用して、女子をホテルに誘ったりする。そもそものコミュ力が高いので、そのコミュ力の何パーセントか利用するだけで簡単にワンナイトできる。私はどうだろう。大学は女子との会話があったが、中高では全くない。つまり一番複利が聞くタイミングで、貯金ができていない人間なのだ。なのでコミュ力が高い男が数パーセント使えばいいような時でも、数十パーセント使わないと通用しない。そして、人間は自分の持ち物を数十パーセント掛ける時に緊張するのだ。お金でも、体力でもいい。1万もってて100円落とすのとかフルマラソン走れる人間が2km散歩するのとかは数パーセントの消費である。でも300円しか持っていなくて100円落とすのとか、引きこもりが2kmの散歩するのとかは数十パーセントの消費である。
つまり、強いものより緊張が伴うし、痛みも伴うのだ。だから、自分にとって「一夜を過ごそう」という言葉が重く激しい体力の消耗があり誘うことができなかった。自分も社会人として、数十パーセントの痛みを数パーセントにできるように場数を増やしていきたい。
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